旬のフルーツをおいしく! 春のフルーツの見分け方のコツ
春が旬のフルーツ達が店頭をにぎわせる季節がやってきました。折角ですからなるべくおいしいものを選びたいですよね。今回は、春の代表的な果物をいくつかピックアップして、その特徴や店頭でおいしいものの見分け方をご紹介します。
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「春の果物の女王」いちごは、赤くて大きいものを選ぼう
新鮮なビワを見分けるには、うぶ毛の残ったものを
サクランボ選びのポイントは、実の大きさと茎の短さ
いちごを選ぶ時の最大のポイントは、実の大きさとヘタの色
最も代表的な春の果物といえば、やはりいちごでしょう。日本では平安時代の文献にも野いちごが食用にされていた記述がありますが、現在のようないちごが食べられるようになったのは、江戸時代末期にオランダから長崎に伝えられたのがはじまりのようです。
店頭でおいしいいちごを選ぶには、いくつかコツがあります。まず、同じ品種なら粒が大きい方が甘いです。1パックの値段が同じものなら、数ではなくて粒の大きい方を選びましょう。
また、普通は赤みが強いほどほどおいしいのですが、いちごは収穫後も赤くなるので、早く摘まれて店頭に並べられたいちごは赤くても甘くない場合があります。ヘタがしおれているいちごは要注意です。同じ種類のいちごなら ヘタの色が濃い方を選びましょう。
新鮮なビワの特徴は、果皮の張りとうぶ毛の多さ
ビワは3月頃から出回り始め、6月頃まで出荷が続きます。出荷のピークは5月から6月頃になります。一年中出回るフルーツも多い現在、季節感を感じさせてくれる果物のひとつですね。
日本でビワに関する文献は奈良時代に記述された書物が最も古いものですが、本格的な栽培が始まったのは江戸時代の中期頃。その後、江戸時代の末期(天保から弘化の頃)に中国の品種が日本に入ってきて、現在のような大玉のビワが本格的に栽培されるようになりました。
ビワは常温保存で問題ないですが、長期間の保存には向かないので、店頭で選ぶ時も新鮮なものを選ぶことが何よりのコツ。ヘタがしっかりしていて、果皮に張りがあり、ビワ独特の鮮やかさがあるもの、うぶ毛と白い粉(ブルーム)が残っているものが新鮮なビワです。
果皮に傷が付いていたり、うぶ毛が取れてテカテカと光っているものは収穫してから日が経っているので避けましょう。
おいしいサクランボは、実が大きく茎が短い
サクランボは正式には「桜桃(おうとう)」といいますが、現在ではサクランボの呼び名が一般的ですね。サクランボも古くから知られた果物で、日本では平安時代の書物にも記述が見られますが、現在のようなサクランボが栽培されるようになったのは明治時代初期のこと。アメリカやフランスなどの品種が導入されて日本でも定着しました。
サクランボは実が大きければ、その分おいしいと言われています。粒が大きくて果皮に張りとツヤがあり、色が鮮やかなものを選びましょう。
さらに意外と知られていないもうひとつのポイントは、茎が短いこと。茎が短い果実は太い枝になっていることが多く、栄養をたくさん吸収しているのだそうです。また茎が茶色ではなく青々としているものが新鮮です。
赤みが強いほど甘味が強いので、甘味を求めるときはできるだけ赤いものを、酸味がある方が好きな人は、色が淡めのものを選ぶといいそうです。皮が黒っぽくなっていたり褐色の斑点があるものは避けてください。
今回は、実際に産地で枝になっている状態を見て判断するものでなく、店頭でおいしい果物を見分けるコツをご紹介しました。スーパーや果物屋の店頭でフルーツを選ぶ際に是非参考にしてみてください。
取材・文/斎藤 健(フリーライター)
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