~食の明日のために~Vol.1/エシカルに食べるってどういうこと?
“今日はお寿司にしよう”“スーパーに行けばどんな食材だってある”――そんな日常は、もう今だけかも!? 魚も肉も、野菜も穀物も危ない。今と同じようには食べられない未来が近づいていると言われます。この先も楽しくおいしく食べ続けるために、私達にできることはないのでしょうか。シェフたちと共にサステナブル・シーフードの啓蒙に取り組む、フードライターの佐々木ひろこさんが解説。"食の明日"を考える連載がはじまります。
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今あたりまえにあるものが、10年後食べられなくなるかもしれない、ということ
2016年に始まった国連の開発目標“SDGs”には食の項目が多数!
食の明日のために、私たちができることって・・・・・・?
今あたりまえにあるものが、10年後食べられなくなるかもしれない、ということ
2018年の今、日本は良質な食べものに恵まれています。四方の海、美しい山と多くの川、そして緑豊かな土地が生む豊かな食材で、スーパーマーケットの棚はいっぱい。最高の素材を選び抜き、クオリティの高い料理を出すレストランも星の数ほど。でもそのキラキラとした世界の裏側で、深刻な問題が進行しています。
乱獲のために、海や川から魚がどんどん消えています。大量の化学肥料や農薬、除草剤の使用は、土壌劣化や地下水・川の汚染を引き起こしています。F1種(交配種)の野菜ばかりを育ててきた結果、伝統野菜の種は減るばかり。一方で、農家や漁師は生活に余裕がないケースが多く、跡継ぎが少ないため高齢化が進んでいるのが現状です。
将来に目を向けてみれば、世界の人口増加にともなって各地で水や食糧が不足し、海外からの食材輸入も難しくなるでしょう。環境や人間に無理をさせる今のシステムが、もし日本でこのまま続くなら、10年後、20年後の食卓から消えている、つまりもう食べられなくなっているものが多いはずです。
2016年に始まった国連の開発目標“SDGs”には食の項目が多数!
もちろん日本だけでなく、世界にとっても食分野は大きな問題をはらんでいます。より良い未来のため、地球を守るための計画、「アジェンダ2030」を国連が採択したのが2015年9月。翌年から169か国でスタートした持続可能(サステナブル)な開発のためのチャレンジ、SDGs(世界を変えるための17の目標)の内容をじっくり見てみると、食に関連ある目標が多いことに気づきます。
なかでも「2. 飢餓をゼロに」、「12. つくる責任 使う責任」、「13. 気候変動に具体的な対策を」、「14. 海の豊かさを守ろう」、「15. 陸の豊かさも守ろう」などは食と直結するもの。それぞれの目標に10ほどの具体的なターゲットが設定されていて、「2025年までに」や「20パーセントにする」など明確な数値目標が多いことも特徴です※。世界中で大きな広がりを見せているこの取り組みによって、今後国際社会が大きく変わっていくかもしれません。
※一例)14-5:2020年までに、国内法及び国際法に則り、最大限入手可能な科学情報に基づいて、少なくとも沿岸域及び海域の10%を保全する。
食の明日のために、私たちができることって・・・・・・?
食べものはやっぱり、おいしくて楽しいのが一番ですよね。食いしん坊すぎて仕事にしてしまった私はなおさら(笑)。でもそのおいしさが今日限りになるのは嫌だから、明日も明後日も、そして10年後も食べ続けられる方法を想像してみる。サステナブルを考えるってきっとそういうこと。レストランのメニューにある料理の食材、スーパーに並んだ野菜や肉や魚は、どんな環境でどう作られ、どう運ばれてきたんだろう。そんなバックストーリーに少しだけ思いを馳せて、まっとうで気持ちのいいものを選択する。エシカル(倫理的)に食べるって、きっとそういうこと。
このコラムでは、そんな”サステナブル”や”エシカル”な食について、インタビューなども交えながらゆるりと考えていきたいと思います。ぜひお付き合いくださいね。
この記事を作った人
佐々木ひろこ
日本で国際関係論を、アメリカで調理学とジャーナリズムを、香港で文化人類学を学び、現在フードライター、エディター、翻訳家。多くの雑誌や書籍、ウェブサイトに寄稿中。料理人を中心としたサステナブルシーフード勉強会“Chefs for the Blue”の世話人。
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