更新日:2018.05.20旅グルメ
世界遺産・べトナムの古都ホイアンで、新鮮なベトナム料理を味わう
全世界で活躍する和楽器グループ「AUN J クラシック・オーケストラ」。そのリーダーである井上良平が書き下ろす、音と食の魅惑ワールド。第5回目となる今回は、AUN Jクラシック・オーケストラの選抜メンバー(良平、鳴り物師の秀、中棹三味線の尾上の3人)でベトナム公演に行った時の話。世界遺産にも登録されている美しい古都・ホイアンのレストラン【hoa hien】で新鮮なベトナム料理を堪能してきました。
-
自家栽培の野菜を使っているから新鮮
とにかくライスペーバーに新鮮な具を包んでモリモリ食べる!
締めは、ホイアン名物カオラウ麺
ビーチの潮風を浴びてシーフードを満喫
世界遺産にも登録されている美しい古都・ホイアン
さて今回は、ベトナムはホイアンの15年続いている日本祭りの演奏へ行ってきた。古都ホイアンはベトナム中南部に位置している町で、世界遺産にも登録されている古き町並みが残っている素敵なところだ。日本とも縁が深く、江戸時代が始まろうとしていた400年程前にも日本人が住んでいて、日本橋という橋を作ったのでも有名。
僕らは音楽で紡ぐベトナムと日本との友好のためにやってきた。共演するのは2012年から知っているベトナムの伝統楽器奏者たち。気心知れている仲間との演奏は、また一段と楽しい。
ベトナム料理店【hoa hien(ホアヒン)】
店の入り口。おしゃれなアジアの店と感じさせる雰囲気
店の中もきれいで好感が持てる
今回のメンバーは和太鼓の僕と、中棹三味線の尾上秀樹と、鳴り物の秀さんの3人。この3人での演奏は、いままでなかったので、AUN J クラシック オーケストラはいろんなバリエーションがある珍しい和楽器グループだ。リハーサル後、メンバーの一弦琴奏者であるミーさんの紹介で、フォアイ川のほとりにある【hoa hien(ホアヒン)】という地元のひとが勧めるレストランへホテルから徒歩で向かう。
ライスペーパーに包んで、野菜をもりもりいただきます!
いろんな春巻きが登場する。どれも新鮮さが売り!
ここは家族で経営している店で、ホイアンでも評判がよくまた接客も丁寧だ。ライスペーパーを巻いて作る軽い料理が多く、食べやすいのが一番かな。とくに野菜がみずみずしく新鮮なのがうれしい。聞くと自家栽培の畑を持っていて、希望であれば見ることもできるそうだ。また日本の農園を参考にしているということも聞いて、日本の知識を得て作っているから安心。またその菜園では野菜狩りもできるという。これはぜひ行ってみたい。
ちょっとかわった揚げ物は、人気料理!
このお味は、まるでAUN J クラシック オーケストラのマイクを使わずに生音だけでするコンサートのような素朴さと繊細さが混ざり合っているようだ。店の雰囲気もアジア的で好感がもてる造りになっている。また野菜を多く使った春巻きや揚げワンタンなどもあって、あっさりして日本人好み。海からほど近いということもあってシーフードもしっかりメニューにありチョイスしやすい。とにかくライスペーパーにくるんで食べる食べる。
うどんのようにコシがある名物料理『カオラウ麺』
ホイアン名物『カオラウ麺』
最後にアジアに来たぞ的な風味と味わいがある名物料理!カオラウと呼ばれるいわゆるコシがある麺料理が登場。
うどんのようだけど、具や味は店によって少し違うらしい。具には豚肉、揚げたライスペーパー、香草、もやしなどがある。スープは少量で、麺とよく絡めてから食べるのだ。味付けはけっこう濃いので、麺によく沁み込ませるのがポイント。また、お好みでベトナム醤油のヌックトゥやライムをかけてもよろしい。やはり地元のひとが勧める店はぜひいきましょう。
An Bang Beach(アンバンビーチ)の青空
翌日も本番前に、An Bang Beach(アンバンビーチ)へ行く。ホアヒン市内のホテルから15分ほどで着く。トゥボン川河口に開かれた世界遺産の古都ホイアンは、かつては東西貿易の中継地点として発達し、2世紀から17世紀まで栄えたチャンパ王国の時代から海洋交易王国として東アジアを結ぶ港として栄えたそうだ。しかしアジアの歴史では、ほんの数行程度しか書かれていないそうだが、重要な役割を果たしていた王国なのだ。AUN J クラシック オーケストラの鳴り物と同じではないか。楽曲のなかにさりげなくはいる鳴り物は、一見軽い存在に見られがちだが、その曲の色を決める重要な役割なのである。
東シナ海に面したビーチで、ラグジュアリーなホテルも建ち並び、小麦色をした砂浜でとてもきれいな海岸。欧米人も多くて、大注目のリゾート地。乾期は春から夏だそうで、行くならこの8月からの時期。砂浜沿いには海の家ともいえるレストランがずらっと並び、多くの観光客で賑わっている。ここでも地元のひとが勧めるここ一番のレストランへ行けるのが、僕らのラッキーなところかな~。
アンバンビーチの潮風を浴び、シーフード料理を満喫
シーフードレストラン【SAU】
【SAU】という名のレストラン。なんとここだけなぜかお客さんがいっぱい。かなりの人気店ですね。なんといってもシーフードがメインで、まあ潮風に吹かれながらこの料理はほんと旨かった。アサリの炒め物なんかいままで食べたもので最高の味だ。ニンニクとネギに支えられた味にほんのり塩味がからみ合い、まさに舌が踊るような感覚だ。
蟹があふれている
あでやかな色のあさり盛り
蟹も良し、魚も良し、風景も良し、天気も良しで、ほんとプライベートで来たいアジアのビーチナンバーワンだね。もちろんライスペーパで野菜をまきまきしながら、チョンチョンと酸っぱ甘いタレをつけるのだ。まさに和太鼓といえばバチのような関係でもある。または尺八と箏の合奏のような、なくてはならない間柄。
『イカとマンゴーの炒め物』
また『イカとマンゴーの炒め物』は絶品であった。油で炒めてあるのだが、塩味とほんのり甘いマンゴの絶妙の掛け合い、そしてタマネギとトマトが彩るその皿の上の共演は、驚きのハーモニーである。まさに異種格闘技! バイオリンと箏の共演のようだ。ぜひこの大注目のホイアンにあるアンバンビーチへお出かけくださいね。
【hoa hien】
住所:35 Tran Quang Khai Street, Cam Chau ward, Hoi An City, Quang Nam-Da Nang Province, Vietnam
電話:+842353939668
ベトナムのミュージシャンと。著者は左から2番目。
Info
「AUN J クラシック・オーケストラ 生音ライブ 2018」2018年6月30日(土)表参道・銕仙会能楽研修所
住所:東京都港区南青山4-21-29
開園時間:open14:30 start15:00
チケット:全席自由 5,000円(税込・整理番号有)
チケット一般発売日:5月26日(土)10:00~
主催:ハートツリー
企画制作:ALIVE
後援:AUN CREATIVE
問い合わせ:info@aunj.jp
※未就学児童入場不可
※場内土足厳禁ですので、お履物を脱いでご入場いただきます。
※座布団席となります。
この記事を作った人
文・写真/井上良平
AUN(あうん)というグループで和太鼓と三味線や笛を演奏している双子の兄です。鬼太鼓座で12年間活躍し、AUNとして独立。2008年、8人グループ「AUN J クラシック オーケストラ 」を結成。和楽器をもっとみんなの心に届かせたいと思っています。
この記事に関連するエリア・タグ
-
大阪府グルメラボ
気軽に本場の味を体験! 世界のご当地グルメを堪能できるお店5選|大阪
-
全国グルメラボ
お取り寄せで海外気分! 台湾の星付き店【フージンツリー】の味を再現した、本格台湾料理をご自宅で
-
全国グルメラボ
トップソムリエ【An Com(アンコム)】大越基裕さんが選ぶ日本酒5選|SAKENOMY
-
外苑前/青山一丁目食トレンド
〈行ってみた〉五感総動員で挑むベトナム料理【AnDi(アンディ)】外苑前
-
池袋食トレンド
〈行ってみた〉ランチにプチおひとり様コース【サイゴン レストラン】池袋
-
東京都グルメラボ
異国にいるような気分に!アジアからメキシコ料理まで東京で各国料理が食べられるお店5選|東京
-
中目黒食トレンド
辛いだけがスパイスじゃない!? 料理に個性を生み出す“広義のスパイス”に中毒者が増加中|中目黒【SPICEHOLIC】
-
四条烏丸/烏丸御池グルメラボ
自家製だれやハーブを駆使した本場の味をコースで、リーズナブルに|【フォーンヴィエット】烏丸御池
-
豪徳寺/経堂食トレンド
コース仕立てのネパール料理、その哲学を味わう【OLD NEPAL TOKYO】豪徳寺
-
渋谷食トレンド グルメラボ
アジアの食文化で表現する“まだ名前のない料理” でシルクロードを旅する|【Dōngxī Restaurant & Sakaba】渋谷
関連記事
-
2023.05.29デート・会食
季節の移ろいを感じながら食事が楽しめる、大人に似合うテラス席があるお店5選|東京
-
2023.05.27グルメラボ
日本酒にこだわるお店で祝う父の日のための5選。絶品料理を前に乾杯!|福岡
-
2023.05.26グルメラボ
雨の日でも濡れずにラクラク、駅から傘なしで行けるイタリアン5選|東京
-
2023.05.26グルメラボ
新感覚! 【銀座イタリアンFabi’s】のシェフが監修した、クセになるごはんのおとも『イタリアン 食べるラー油 3種セット』
-
2023.05.25グルメラボ
オシャレにおいしい焼鳥を味わいたい!料理にも雰囲気にもこだわり満載の店5選|大阪