ヒトサラマガジンとは RSS

更新日:2018.06.24グルメラボ

大阪・福島エリアでビブグルマンを獲得した蕎麦と寿司の名店へ

名店のひしめくエリアへと変貌を遂げた大阪・福島駅界隈。その中から「ミシュランガイド京都・大阪2018」でビブグルマンを獲得した2軒を訪ねました。この地で14年間愛される【蕎麦 まき埜】と、コストパフォーマンスの高さに定評のある【鮨 千陽】。2軒の魅力に迫ります。

大阪・福島エリアでビブグルマンを獲得した蕎麦と寿司の名店へ

大阪・福島エリア注目のビブグルマン掲載店

すだち蕎麦が看板の【蕎麦 まき埜】

 蕎麦好きが高じて蕎麦を食べ歩いたのち、西天満【なにわ翁】などで経験を積んだ店主の牧野龍滋さんが腕を振るう【蕎麦 まき埜】へ。

    大阪駅からも徒歩10分と、利用しやすい立地

    大阪駅からも徒歩10分と、利用しやすい立地

毎朝石臼で挽く蕎麦は、粗めの設定。細かく挽いた方が打ちやすく、無駄が出にくいところをあえて粗めにしているのは、蕎麦本来の味を感じてほしいからとのこと。

「見た目や味、食感の違いも楽しんでいただけたら」と、十割、外一、二八を揃えています。

    目にも涼やかな『冷かけ すだちそば』1,150円(税込)

    目にも涼やかな『冷かけ すだちそば』1,150円(税込)

 長年人気の『冷やかけ すだちそば』は、最初は温かい蕎麦にすだちをのせてまかないで食していたのがメニュー誕生のきっかけという一品。甘さが引き立つよう昆布をしっかり効かせた出汁にすだちの絞り汁を少量加え、輪切りのすだちを贅沢に浮かべます。人気のため年間を通して提供しているメニューですが、暑くなるこれからの季節にこそ味わいたい逸品です。

  • 『自家製ごま豆腐』420円(税込)と『冷酒(一合)』880円(税込)

    『自家製ごま豆腐』420円(税込)と『冷酒(一合)』880円(税込)

  • 朝挽き鶏のささみを湯引きした『からみ鶏』720円(税込)

    朝挽き鶏のささみを湯引きした『からみ鶏』720円(税込)

食べ進めると、じんわりと蕎麦の香りやうま味が口の中に広がる『盛りそば【外一】』940円(税込)は、リピートする人の多い一品。二種盛りも用意するので、食べ比べを楽しむのもよさそうです。

ゆったり、蕎麦とともにぜひ味わいたいのが冷酒やおつまみ、作りたての柔らかな弾力が楽しめる『自家製ごま豆腐』や、朝挽きの新鮮なささみを湯引きして、辛味大根を添えた『からみ鶏』もさっぱりとした味わいが好評です。90ml(五勺)460円、120ml 620円、180ml(一合)880円(各税込)と細やかな設定が嬉しい冷酒は、こだわって選んだ倉敷ガラスの器も美しく、ゆるりと満足度の高い時間を過ごせる一軒です。

繊細な手仕事が映える【鮨 千陽】

【鮨 千陽】で江戸前寿司を握るのは、5代目店長となる竹口晃司さん。ネタに合わせて、漬け、煮る、茹でる、酢〆、昆布〆の5つの仕込みを施します。

    細やかな仕事が見られる、職人との距離が近いカウンター

    細やかな仕事が見られる、職人との距離が近いカウンター

初めてでも訪れやすいのが、お値打ちなランチ。気後れする人も多そうなカウンター寿司だからこそ、そんな人にこそ楽しんでもらえたらと2,800円(税抜)のコースを用意しています。

職人との距離も近いコンパクトなカウンターに、スガハラグラスの器で提供されるネタは、細やかな工夫が魅力です。

    2種の味わいを楽しめる『えび』

    2種の味わいを楽しめる『えび』

『えび』は、大ぶりな海老を2貫に分け、それぞれシャリとネタの間に黄身そぼろを挟み、甘海老を殻ごと焼いて裏漉しした甘海老そぼろに煮詰めを塗ったものと、小海老そぼろをトッピングして醤油を塗ったものの2種類が味わえます。

    とろけるような柔らかさの『あなご』

    とろけるような柔らかさの『あなご』

丁寧な骨の処理と、じっくりと煮ることでふんわりやわらかに仕上げた『あなご』は、握る前に笹の葉の上にシャリをのせ、炭火であぶることで香りを演出。煮詰めの上にかける粉山椒とともに、どこかほっとするような香りに心がほぐれていくはず。

    まるで肉のようなうま味を引き出した『漬けまぐろ』

    まるで肉のようなうま味を引き出した『漬けまぐろ』

赤が漆器に映える『漬けまぐろ』は、柵のままさっと霜降りをし、4時間ほど醤油だれに漬け込んだ一品。「まるで肉のよう」とも評されるうま味が口いっぱいに広がります。

    ふんわりと卵の香りが広がる『けら焼き』

    ふんわりと卵の香りが広がる『けら焼き』

デザートのように味わえる、〆の『けら焼き』は、江戸前ならではの玉子焼き。卵黄と卵白を別立てし、卵白でメレンゲを作って40分ほど焼くことで、卵と砂糖のみでふんわりと甘く焼き上げています。

 お店の魅力を知ったなら、次のステップは夜のカウンターへ。1階は3,500円(税抜)のコース、2階は7,000円(税抜)のコースが用意され、2階では2部制の各回が2時間15分という設定のゆったりとした時間を過ごせます。金沢の輪島塗の器にも特別感を感じられるはず。ワインは、1階は国産、2階は海外のビオとテーマを変えて用意されています。
予約が先まで埋まっているというのにも納得です。

 2店の人気の秘密を目や舌で体感しに、大阪・福島エリアへ出かけませんか。

「大阪・和食」関連記事

この記事を作った人

撮影/川井裕一郎 取材・文/シキタリエ(Pavlolva)

この記事に関連するエリア・タグ

編集部ピックアップ

週間ランキング(11/15~11/21)

エリアから探す