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映画『恋のしずく』で若き蔵元を演じた小野塚勇人と中村優一。ふたりが感じる日本酒の魅力とは

東広島市・西条の酒蔵を舞台に、地元で生きる人々の人間ドラマを描いた映画『恋のしずく』。蔵元である父に反発する息子を演じた小野塚勇人さんと、若くして跡を継いだ蔵元を演じる中村優一さんに、酒処・西条や日本酒の魅力について伺いました。

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『恋のしずく』Story

農大でワインソムリエを目指すリケジョの詩織(川栄李奈)は、日本酒が苦手にもかかわらず、研修先が酒蔵になってしまう。蔵元(大杉漣)と折り合いの悪い息子・莞爾(小野塚勇人)をはじめ、杜氏(小市慢太郎)や米農家の美咲(宮地真緒)、若き蔵元の有重(中村優一)など、さまざまな人との出会いにより詩織の日本酒に対するイメージは変わっていく。日本酒や酒処・西条の魅力、揺れ動く恋模様など、見どころたっぷりの作品です。

Interview

日本三大酒処・西条の魅力とは?

「酒都」とも呼ばれる東広島市の西条は、わずか1km圏内に、賀茂鶴、亀齢、西條鶴、福美人、白牡丹、賀茂泉、山陽鶴を醸す7つの酒蔵が軒を連ねる地域。この地に流れる良質な軟水で仕込まれた西条の日本酒は、なめらかでふくよかな味わいになる傾向があり、全国の日本酒ファンから親しまれている。

─おふたりとも西条は初めてだったそうで、印象はいかがでしたか?

小野塚勇人(以下、小野塚):想像していたよりもずっと都会でしたが、少し外れるとレンガの煙突や白壁に囲まれた酒蔵の町が現れて、情緒のある町だなと思いました。

中村優一(以下、中村):西条が日本酒の町ということを、この映画に参加することになって初めて知りました。駅の近くに7つの酒蔵がまとまっているというのも驚きですよね。

    主演の川栄李奈さんの研修先である蔵元の息子・乃神莞爾を演じた、小野塚勇人さん(劇団EXILE)

─撮影中はどのように過ごされましたか?

小野塚:撮影期間中の約3週間、毎日のように共演者や地元の方とお酒を飲んでいました。広島名物の牡蠣を食べたり、地元の方とバーベキューをしたり。食べて飲んで撮影して、また食べて飲んで……と、日に日に西条の生活に染まっていきました(笑)。

中村:撮影も飲み会も本当に楽しくて。日本酒のおかげか、共演者やスタッフ、地元の方と仲良くなるのが早かったですね。

    酒造会の若手ホープとして奮闘する有重一紀を演じた、中村優一さん

小野塚:みなさん、本当にあたたかくって。撮影がオフの日にみんなで散歩をしていたんです。その時に精肉店を見つけて、「肉が食べたいね」って話をしていたのですが、精肉店だからその場では食べられなくて。そしたら、お店の方が肉を食べられる系列店まで連れて行ってくれて、しかもすごい量の肉を「これ食べてがんばってください」って差し入れてくれたんです。

中村:みなさん、本当に優しかったよね。

小野塚:そこで“西条の町を知ってほしい”という熱意を感じて、自然に気持ちが引き締まりましたね。

日本酒の奥深さに触れ、イメージが変わる

─「日本酒」にはどんなイメージをもっていましたか?

小野塚:(川栄李奈さん演じる)詩織と同じ、日本酒は悪酔いするというイメージでした。僕らの世代はみんな、同じようなイメージを持っているかもしれません。でも、西条で日本酒を飲んで、美味しいお酒なんだって実感しました。

中村:僕もそうです。初日から飲みに誘われて、次の日から撮影だったから「二日酔いになったらどうしよう……」って不安もあったんですけど、まったく二日酔いにならなかったんです。そこで、日本酒の悪いイメージは払拭されました。

    © 2018「恋のしずく」製作委員会

小野塚:今回の映画で日本酒を知れたことで、お店でも頼むようになりました。大人の階段登っちゃったなって(笑)。

中村:僕も映画の中で、詩織に日本酒の飲み方を教えるシーンがあったのですが、同じお酒でも温度を変えると美味しさが変わるという、日本酒の新たな一面を学びました。

小野塚:同じ米と水と麹で造っても、蔵によって味が変わることにも驚きました。シンプルだけど奥深いところが日本酒の魅力なのかもしれません。

日本酒のストーリーを通じて、西条の魅力を広めたい

─映画の中で、おふたりが杯を酌み交わすシーンが印象的でした。それぞれ演じた蔵元は、どのような人物なのですか?

小野塚:僕が演じた莞爾は、純粋だけど頑固なタイプ。本心は蔵を継ぎたいのに、父親に反発してしまう。素直になればいいのに、卑屈になってしまう。そういう面は自分も共感できるところがありました。

    © 2018「恋のしずく」製作委員会

中村:有重は内気だけど、中身がとてもまっすぐで熱いタイプ。

小野塚:対照的な性格でしたね。

中村:思いを寄せる美咲さんへの気持ちもしつこいくらいにまっすぐ。でも蔵元なのにお酒が弱い(笑)。飲みすぎて酔っ払って、思わず本音が出てしまうシーンは、演じていて楽しかったですね。

小野塚:クランクイン前に、酒蔵の方から「本当は息子に跡を継いでほしいけど、彼らのことを考えるとなかなかそんなこと言えない……」、という本音を聞いていたんです。その話を意識しながらも、自分らしく演じました。

    © 2018「恋のしずく」製作委員会

─この映画をどんな人に観てほしいですか?

小野塚:同世代の人に観てほしいですね。作品を見て、「日本酒を飲んでみたい」って思ってもらえたらうれしい。あとは、広島の方。地元愛を感じてもらえたらいいですね。

中村:幅広い年代の方に楽しんでもらいたいと思います。映画を観て西条に行きたいと思ってもらえたらいいな。映画のシーンをまとめたロケーションマップがあるので、それを見ながら酒蔵をまわって、日本酒を飲んでいただけたらすごくうれしいです。

 本映画の公開にあたって、東広島市と西条の9つの蔵から「恋のしずく」という日本酒が発売されるだけでなく、作中に登場した「鯉幟(こいのぼり)」もリリースされました。映画を楽しんだあとはぜひ、日本酒を楽しんでみてください。

テッパン! 差し入れ品

ハードな撮影現場で喜ばれる差し入れ。小野塚さん、中村さんにお気に入りの“差し入れ”を教えていただきました。

小野塚さんオススメ!【パティスリーカカオエット・パリ】の『シューキューブ』

    四角いシュークリームには、カスタードがたっぷり!『シーキューブ』(後列左から)メープル、パンプキン、ショコラ、(前列左から)ヴァニーユ、ピスタチオ、メープルの断面図。ヴァニーユのみ400円、その他すべて440円(税込)

「中目黒にある【パティスリー カカオエット・パリ】というお店の『シューキューブ』です。撮影や舞台本番中の疲れている時に甘いものが食べたくなったりするので、ここのシューキューブを差し入れすることが多いです。見た目がとても可愛いくインパクトもあり、形も崩れにくく、味も色んな種類があるのでたくさんの方に喜ばれます」

【パティスリー カカオエット・パリ】
電話:03-5722-3920
住所:東京都目黒区東山1-9-6
営業時間:10:00~20:00
定休日:木曜・第3水曜
HP:http://www.cacahouete-paris.jp/

中村さんオススメ!【BAKE CHEESE TART】の『焼きたてチーズタルト』

    1ピース 216円、6ピース・ボックス入り 1,242円(ともに税込)

「僕が大好きで食べたいから!という理由が1番なのですが、大きさもちょうど良いし、絶対に喜んでいただけるものだと思うのでBAKEのチーズタルトを差し入れます!」

【ベイクチーズタルト 自由が丘店】
電話:03-5726-8861
住所:東京都目黒区自由が丘1-31-10
営業時間:11:00-20:00
定休日:無休
HP:https://cheesetart.com/

『恋のしずく』

  • 2018年10月20日(土)より丸の内TOEIほか全国劇場にて公開
    ※2018年10月13日(土)広島県先行公開
    川栄李奈、小野塚勇人、宮地真緒、中村優一、小市慢太郎、大杉漣ほか
    脚本:鴨義信
    監督:瀬木直貴
    © 2018「恋のしずく」製作委員会

「恋のしずく」予告

>>「SAKETIMES」(外部リンク)

この記事を作った人

撮影/三橋 優美子 取材・文/橋村 望

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