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更新日:2019.03.28食トレンド

[速報] 2019年「アジアのベストレストラン50」発表!|1位はシンガポール【オデット】、日本勢最高位は【傳】の3位

ますます最近注目度が高まってきているレストラン格付け『世界のベストレストラン50』。そのアジア版となる2019年『アジアのベストレストラン50』の発表が3月26日、マカオのホテル『ウィン・パレス』にて行われました。毎年レストランのトレンドや動向が反映されるこのリスト。アジアで最も注目を集めたシェフたちが集まる熱気あふれる受賞式を終えた会場からレポートします。

シンガポール【オデット】ジュリアン・ロイヤー氏が1位に輝く

 4年連続1位だった【ガガン】(バンコク)が今年は2位となり、栄えある1位になったのはフランス人のジュリアン・ロイヤー氏がシェフを務めるシンガポールの【オデット】。去年2位の【傳】、3位だった【フロリレージュ】らの日本人シェフによる首位が期待されるなか、2年前、初入賞で9位、昨年5位だったシンガポールのフランス料理店がその勢いのまま、見事1位を獲得しました。

    1位に輝いた【オデット】のジュリアン・ロイヤー氏ら

    2位の【ガガン】ガガン・アナンドシェフ

日本勢は過去最高の12店がランクインと健闘。最高位は【傳】の3位

 日本は過去最高の12店が入り、入賞最多国となりました。初登場は【SUGALABO】【茶禅華】の2店。なかでも【茶禅華】は初登場にして23位となり注目を集めました。現在ゲストの9.5割が日本人という同店ですが、このランクインによりインバウンド客を含めたゲストの認知度が増え、今後の躍進がますます期待されます。

    初登場23位の【茶禅華】川田智也シェフ

 9位にランクインし、今年新設となった「アメリカン・エキスプレス・アイコン賞」を受賞したのは【日本料理 龍吟】。“国際的な賞賛に値する外食産業全体への貢献により、国際的な料理界のアイコンと呼ぶべき店”に授与される賞を受賞した理由は、25年以上にわたる山本征治氏の料理人キャリアの中で、日本の店のみならず、香港の【天空 龍吟】、台湾【祥雲 龍吟】を通じ、その技術や四季折々の食材を用いた日本料理を世界に認知させたこと。

    9位に入賞した【日本料理 龍吟】山本征治氏は、「アメリカン・エキスプレス・アイコン賞」も受賞

それを象徴するように、受賞し、檀上にあがる山本氏のもとに、同じく今回ランクインした【祥雲 龍吟】の稗田良平シェフ、元【天空 龍吟】の料理長だった【Ta Vie】の佐藤英明シェフ、【祥雲 龍吟】で働いていた【茶禅華】の川田智也シェフ、そして龍吟で研修していた【ブルガリ・イル・リストランテ ルカ・ファンティン】ルカ・ファンティンシェフらが集結し、その栄えある受賞を喜び合うシーンは印象的でした。

    山本氏とともに壇上にあがる、【祥雲 龍吟】稗田良平シェフ、【Ta Vie】佐藤英明シェフ、【茶禅華】川田智也シェフ、【ブルガリ・イル・リストランテ ルカ・ファンティン】ルカ・ファンティンシェフら

 日本最高位となった【傳】は惜しくも3位という結果となりましたが、同時に50名のベストシェフたちの投票によって選ばれる『シェフズ・チョイス賞』を受賞。期間中開催された“50 BEST TALKS”で長谷川在佑氏率いるチームが登壇して伝えていた“もてなしの心”の在り方をはじめとするその世界観は、同業のシェフたちからの高い評価を得た結果となりました。

    3位に入賞し、「シェフズ・チョイス賞」も受賞した【傳】の長谷川在佑氏。ともに喜ぶ【フロリレージュ】川手寛康シェフ

 また、今年の「アジアのベストパティシエ賞」には【ブルガリ・イル・リストランテ ルカ・ファンティン】のファブリツィオ・フィオラーニ氏が受賞。授賞式では、18位にランクインした同店のシェフ、ルカ・ファンティン氏と抱擁をかわし、喜びを分かちいました。

    「アジアのベストパティシエ賞」を受賞した【ブルガリ・イル・リストランテ ルカ・ファンティン】のファブリツィオ・フィオラーニ氏

「アジアの最優秀女性シェフ賞」には【ガア】のガリーマ・アローラ氏が

 アジアの他国に目を向けてみると、今年輝いていたのは、なんといっても初登場にして16位にランクインした【ガア】のガリーマ・アローラシェフ。同店は「最上位の新規入賞レストラン賞」を獲得し、「アジアの最優秀女性シェフ賞」に輝きました。ガリーマシェフは、ジャーナリストからシェフになったという異色の経歴の持ち主。

    「アジアの最優秀女性シェフ賞」を受賞した【ガア】のガリーマ・アローラシェフ

【ノーマ】などで働いたのち、去年のアジアのランキングでNO.1の座を獲得した【ガガン】のスーシェフを務め、2017年4月に自身の店【ガア】をオープン。投票者の投票時期を考えると、オープンして1年という短い期間で高評価を獲得したと言えるでしょう。

 ほかにも、マレーシア【デワカン】、タイ【ソーン】、シンガポール【ヌーリ】、香港【ヴェア】、【セブンス・サン】、マカオ【ウィン・レイ・パレス】、フィリピン初のランクインとなる【トーヨー・イータリー】など10店が初登場。これらの新店の動向にも注目が集まります。

 今年の「世界のベストレストラン50」の発表は、6月シンガポールで行われます。アジアのこのエネルギーに満ちたレストランの面々が、世界というフィールドで今年どこまで食い込んでくるか。ますます目が離せません。

「アジアのベストレストラン50」ランキング

2019年の順位は以下の通り。

1位【オデット(ODETTE)】シンガポール
2位【ガガン(GAGGAN)】バンコク
3位【傅(DEN)】東京
4位【ズーリング】バンコク
5位【フロリレージュ(FLORILÈGE)】東京
6位【ウルトラバイオレット(ULTRAVIOLET)】上海
7位【ムメ(MUME)】台北
8位【NARISAWA】東京
9位【日本料理 龍吟】東京
10位【バーント・エンズ(BURNT ENDS)】シンガポール
11位【ザ・チェアマン(The Chairman)】香港
12位【8 1/2 OTTO E MEZZO BOMBANA】香港
13位【ミングルス(Mingles)】ソウル
14位【ラ・シーム(La Cime)】大阪
15位【ベロン(BELON)】香港
16位【ガア(GAA)】バンコク ※最上位の新規入賞レストラン賞
17位【インディアン・アクセント(INDIAN ACCENT)】ニューデリー
18位【ブルガリ・イル・リストランテ ルカ・ファンティン(Il Ristorante Luca Fantin)】東京
19位【ボラン(BO.LAN)】バンコク
20位【ル・ドゥ(LE DU)】バンコク

21位【アンバー(AMBER)】香港
22位【ナーム(NAHM)】バンコク
23位【茶禅華】東京 *new entry
24位【ラ メゾン ドゥ ラ ナチュール ゴウ(La Maison de la Nature Goh)】福岡
25位【鮨 さいとう】東京
26位【レフェルヴェソンス(L’EFFERVESCENCE)』東京
27位【ジェード・ドラゴン(JADE DRAGON)】マカオ
28位【ペースト(Paste)】バンコク
29位【Fu He Hui】上海
30位【ロウ(RAW)】台北

31位【祥雲 龍吟】台北
32位【ジャーン(JAAN)】シンガポール
33位【レザミ(Les Amis)】シンガポール
34位【ヴェア(VEA)】香港 *new entry
35位【ミニストリー・オブ・クラブ(MINISTRY OF CRAB)】コロンボ
36位【ウィン・レイ・パレス(Wing Lei Palace)】 *new entry
37位【ネイバーフッド(Neighborhood)】香港
38位【龍景軒(LUNG KING HEEN)】香港
39位【ヌーリ(nouri)】シンガポール *new entry
40位【ワクギン(WAKU GHIN)】シンガポール

41位【トクトク(TocToc)】ソウル
42位【ロカヴォール(LOCAVORE)】バリ
43位【Toyo Eatery(トーヨー・イータリー)】マニラ *new entry
44位【セブンス・サン(Seventh Son)】香港
45位【カンテサンス(QUINTESSENCE)】東京
46位【デワカン(Dewakan)】クアラルンプール *new entry
47位【SUGALABO】東京
48位【ソーン(sorn)】バンコク *new entry
49位【コーナー・ハウス(CORNER HOUSE)】シンガポール
50位【タ・ヴィ(TA VIE)】香港

日本勢のランキングはこちら

3位【傳】東京/シェフズ・チョイス賞、日本のベストレストラン
5位【フロリレージュ】東京
8位【NARISAWA】東京
9位【日本料理 龍吟】東京/アメリカン・エキスプレス・アイコン賞
14位【ラシーム】大阪
18位【ブルガリ・イル・リストランテ ルカ・ファンティン】東京/アジアのベストパティシエ賞
23位【茶禅華】東京
24位【ラ メゾン ドゥ ラ ナチュール ゴウ】福岡
25位【鮨 さいとう】東京
26位【レフェルヴェソンス】東京
45位【カンテサンス】東京
47位【SUGALABO】東京

「アジアベストレストラン50」の選出方法

2019年『アジアのベストレストラン50』は6の地域から選出される、食のエキスパート318人の投票者によって選ばれた。2019年は35%の投票者が新たに加わり、一人の持つ票は10票。うち6票は自国のレストランに投票できるが、4票は他国にいれなければならない。各地域の投票者は男女同割、シェフ、フードライター、フーディーズそれぞれ3分の1ずつで構成される。

この記事を作った人

取材・文/山路美佐(ヒトサラ副編集長)

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