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更新日:2021.11.15グルメラボ

「ワインバーにして料理が多い店」は、スタンドアローンを貫く店主の誓いの城|神戸・元町【Bec】

元町駅から徒歩約8分。少し狭い路地に入った先にひっそりと看板を掲げるのがカウンタースタイルのビストロ【Bec】です。最大11人が入れるという店内は、神戸の美食家が集い、店主の岸本さんが生み出す料理をワイン片手に楽しんでいます。

「ワインバーにして料理が多い店」は、スタンドアローンを貫く店主の誓いの城|神戸・元町【Bec】

関西の食通やワインマニアをトリコにする元町のカウンタービストロ

居心地のよい空間に、おいしい料理とお酒をそろえ、さらに話し相手もしてくれる素敵なお店があったら…。そんな奇跡のビストロが神戸の元町にある【Bec】です。神戸はもとより、関西中の食通や無類のワイン好きをトリコにしている。飲み比べができるほど豊富なワインはマニアも納得のクオリティで、そんなワインとの相性抜群の料理も忘れられないほどのおいしさがあると評されています。

    路地裏に佇み、神戸らしさ漂う小さな実力店

    路地裏に佇み、神戸らしさ漂う小さな実力店

店内は肩ひじ張らずに過ごせるカウンター席で、ゆったりくつろげる雰囲気なのも、ファンが通う大きな要素になっています。日が暮れて店に明かりが灯る頃から、店の光量は最小限。「明るいところが落ち着かないんです」と岸本さん。バーのような雰囲気は女性客に好評です。

    光量を最小限に抑えた空間は、ゆったり楽しみたい女性に好評

    光量を最小限に抑えた空間は、ゆったり楽しみたい女性に好評

料理の技法はトラディショナル。例えば、最低でも10日は寝かすという『田舎風お肉のパテ』は、脂と豚、鶏のレバーが中心のスタンダードなレシピ。通常の2倍ほどの塩分濃度ですが、それを感じさせない、むしろワインの相手にちょうど良い塩梅。ワインのお供として、メニュー全てが、「無性に食べたくなる、呼ばれる味」になればうれしいと岸本さんは思っています。

伝統的なフランス料理を基本に、無性に食べたくなる味を追求

それでは、すべてを1人でこなす店主が繰り出す骨太ビストロ料理から、おすすめの2品をご紹介しましょう。

だしは一切使わない、でもしっかりと味がする『豆と野菜のスープ』

フランス産の白インゲン豆とトマト、赤玉ねぎなど7種の野菜のスープ。だしは使わず、豆と野菜の旨みを丁寧に引き出したやさしい味わいです。

    やさしい味わいがお腹の芯まで染み渡ります

    やさしい味わいがお腹の芯まで染み渡ります

ワイン→パテ→ワイン…を永遠に続けたくなる『田舎風お肉のパテ』

噛むほどに肉の旨みが広がって美味。おおよそ通常の2倍の塩分量にしたのは、ワインのお供として、最後まで美味しく楽しめるための選択です。

    しっかりとした味付けで、ついついワインが進む!

    しっかりとした味付けで、ついついワインが進む!

骨太ビストロ料理に合うワインを豊富にラインナップ

ワインは100種300本ほどをラインナップ。全てフランスワインですが、岸本さんがワインをおぼえたときにおいしいと思ったローヌのものが中心です。

    ワインリストはないので味の好みでオーダーを

    ワインリストはないので味の好みでオーダーを

味わい深いビストロ料理と、料理に合う極上のお酒、ついくつろいでしまう店主や店の雰囲気に魅了される【Bec】。ゆるっと肩の力を抜く第3の場として、通いたくなる一軒です。

料理人プロフィール:岸本 達哉さん

    1975年生まれ。神戸出身。この世界に入るまで、実はお酒が飲めなかったという岸本さん。神戸や東京、本場フランスの店で研鑽を重ねるうちに鍛えられ、4年前に【Bec】をオープン。スタッフを雇わず、全てをひとりで切り盛りする信念の人。

    1975年生まれ。神戸出身。この世界に入るまで、実はお酒が飲めなかったという岸本さん。神戸や東京、本場フランスの店で研鑽を重ねるうちに鍛えられ、4年前に【Bec】をオープン。スタッフを雇わず、全てをひとりで切り盛りする信念の人。

※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報や営業時間は店舗にご確認ください。

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ヒトサラ編集部

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