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更新日:2021.11.12食トレンド

東東京エリアに登場! 割烹スタイルで楽しむ名店仕込みの広東料理 |東日本橋【旬華 なか村】

2021年7月、隅田川がほど近い東日本橋にオープンした【旬華 なか村】。オーナーシェフは、横浜中華街からキャリアをスタートし、「マンダリン オリエンタル 東京」の【センス】や銀座【中華たかせ】などの名店で腕を磨いた中村俊徳さん。広東料理をベースとしてさまざまな技法を駆使したおまかせコースを、どこかほっと寛げる割烹スタイルで提供しています。

東東京エリアに登場! 割烹スタイルで楽しむ名店仕込みの広東料理 |東日本橋【旬華 なか村】

名店で磨いた確かな技に、経験と創意をちりばめて

    【旬華 なか村】内観

    厨房を囲むL字カウンターは全6席、4人掛けテーブルが1卓からなる空間

東日本橋駅から徒歩3分ほど、隅田川の河川敷ほど近くにオープンした【旬華 なか村】。清潔感あふれる新築ビルの1階、オープンキッチンと対面するカウンター6席と4人掛けテーブル1卓という空間は、中村シェフのおもてなしに触れる私房菜=プライベートキッチンのようです。

    【旬華 なか村】外観

    白い塗り壁に木の引き戸をあしらい、和食店のような趣ある外観に

ランチは近隣のオフィスワーカーに嬉しい、気軽にいただけるご飯ものと担々麵の2種類(1,000円~1,200円)。ディナーは完全予約制、全11~13品で展開するおまかせコース(12,000円)が楽しめます。

おまかせコースの料理は広東料理を礎として、香港の家庭料理からミシュラン星付きレストラン、さらには和食店でも研鑽を積んだ中村シェフの創意工夫がちりばめられています。

まずご紹介するのは、シェフのスペシャリテとなる『揚げピータンのからすみかけ』です。
薄衣をまとわせて揚げた松花ピータンは、ねっとりトロリと柔らかく、まろやかな味わいに。たっぷりとかけたからすみのコクが深みを与え、自家製山椒塩が味を引き締めています。

    「まかないで揚げてみたらおいしかった」というピータンをスペシャリテにまで昇華させた一皿。『揚げピータンのからすみかけ』

    「まかないで揚げてみたらおいしかった」というピータンをスペシャリテにまで昇華させた一皿。『揚げピータンのからすみかけ』

その日の鮮魚を野菜とともに味わう『中華刺身サラダ』は、まずは美しく盛られた姿で登場。それから、中村シェフ自らが厨房で混ぜ合わせ、1人前ずつ取り分けて供されます。岡山の契約農家から届く瑞々しい水菜や紅芯大根、揚げワンタン、ナッツなどが食感よく、醤油とピーナッツオイルの自家製ドレッシングに加えた黒七味とわさびオイルの香りが爽やかなアクセントに。

    【旬華 なか村】料理

    この日の鮮魚はカンパチを使用。写真は2人分。『中華刺身サラダ』

『海老の蜂の巣揚げ』は、その名の通り、ハチの巣のような形状の衣が最大の特徴。その衣に塩漬け卵「鹹蛋(はむたん)」を練り込み、風味よく仕上げたのは中村シェフのアイデアです。さっくり衣の中はぷりぷりの海老。身に豚ミンチやネギ、ニラなどを挟んで旨みをプラスしています。

    【旬華 なか村】料理

    手間と技術を要するハチの巣揚げは、サクサクとした食感が楽しい。『海老の蜂の巣揚げ』

ふたを開けるや、広がる香気にうっとりしそうな『壷蒸しスープ』。フカヒレ、冬虫夏草(とうちゅうかそう)、金華ハム、干し貝柱といった具材の旨みが凝縮したスープは澄んだ味わいで、体に染み渡るよう。高級食材に目を奪われますが、その下にはショウガなどを加えた鶏ミンチが入っています。これにより、余分な調味料を加えずとも滋味深いスープとなるのだそうです。香港のおばあちゃん直伝、家庭料理の手法をさりげなく取り入れられるのは、中村シェフの経験値の高さゆえ。

    【旬華 なか村】料理

    飲み干すまで、スプーンを持つ手が止まらない『壷蒸しスープ』は、4人以上では大きな壷で提供される

厨房には炭火の焼き台を設けて、コース内の1~2品は炭火焼きメニューとして登場します。
鰻を筒切りにして、こんがりと焼き上げた『うなぎの炭火焼き』は中国醤油に豆鼓を効かせたソースで仕上げて。鰻を吊るし切りにして骨を抜く技は、和食店での修業時に身につけたものだとか。

    【旬華 なか村】料理

    皮目はパリッと身はふっくらと焼いた鰻に、コクあるソースを。『うなぎの炭火焼き』

銘柄豚を特製タレに漬けてから、オーブンで焼いた『銘柄豚の香港式叉焼(チャーシュー)』。表面は芳ばしく、噛むとじゅわっと肉汁があふれる柔らかさは、漬け込みすぎない塩梅と350℃という高温の火入れからなるものです。

    【旬華 なか村】料理

    ジューシーに焼き上げた『銘柄豚の香港式叉焼』。料理はすべて12,000円のおまかせコースより

美食への飽くなき探求から成る中華料理。その技術のみならず、これまで積み重ねた経験とアイデアが余すことなく生かされたコースメニューです。

クラフトビールも揃えた、バラエティ豊かなドリンク

    【旬華 なか村】ドリンク

    それぞれ猫と犬が描かれたラベルがキュート。左から『LUCKY CAT』『LUCKY DOG』ともに850円

ドリンクは、紹興酒はもちろんワイン、ウィスキー、香港で買い付けた中国茶各種を取り揃えています。ユニークなラインナップは京都の酒造メーカー「黄桜」が手掛けるクラフトビール、 『LUCKY CAT』と『LUCKY DOG』。コースの始めは、柚子と和⼭椒を隠し味にしたライトボディの『LUCKY CAT』を。食べ進めるにつれて、シャープな苦みのあるセッションIPAの『LUCKY DOG』にスイッチするのもおすすめです。

温かいおもてなしの心に満ちた、割烹スタイル中華

    【旬華 なか村】外観

    10月中旬の訪問時はハロウィン柄をまとった蚊やりの豚

和食店を思わせる凛とした佇まいに、ちょこんと置かれた蚊やりの豚。時に季節の装いをしたユーモラスな姿に、初訪問で抱いていた緊張感もふっと解けるよう。引き戸を開ければ、オープンキッチンから中村シェフが、ホールでは田邊友子さんが迎えてくれます。【戸塚崎陽軒 嘉宮】での修業時代に知り合ったというお二人だから、もちろん息もぴったり。

    【旬華 なか村】料理人

    『中華刺身サラダ』を混ぜ合わせる、オーナーシェフの中村俊徳さん

満を持して自店を構える際に、中村シェフが掲げたのは「和の心でもてなす広東料理」。割烹スタイルを謳い、一品一品を作り上げてカウンター越しに提供しています。
シェフの手さばきを楽しむならカウンターへ、ゆったりと過ごしたいならテーブル席もよし。アットホームな雰囲気の中、真摯に作られた一皿を心ゆくまで堪能できるはず。

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この記事を作った人

撮影/岡本 裕介 取材・文/首藤奈穂(フリーライター)

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