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更新日:2022.04.18食トレンド 連載

揚げたてこそ正義! 東京の「とんかつ店」厳選4軒|ヒトサラ編集部がオススメするお店

みんな大好きな日本の国民食、とんかつ! サクサクの揚げたて衣に、お肉からあふれ出る肉汁、しみわたる良質な脂……。今回はヒトサラ編集部のメンバー4人が、特にオススメしたい東京のとんかつ店をご紹介します!

銀座かつかみのヒレカツ

ヒトサラ編集部がオススメする
東京の「とんかつ店」

1.下町育ちの江戸っ子 嶋が推す
 【とんかつ 成蔵】/阿佐ヶ谷

儚く、美しい。白い衣を纏ったとんかつ

    「とんかつ定食」2個定食 5,000円、3個定食 6,200円(いずれも税込)

    「とんかつ定食」2個定食 5,000円、3個定食 6,200円(いずれも税込)

私がオススメするのは、言わずと知れたとんかつの名店【成蔵】。大衆料理のイメージが強い「とんかつ」ですが、ここは心のネクタイを締めて訪れたくなる、特別感のあるとんかつ店です。

【成蔵】の魅力は、何といっても“衣の軽やかさ”。店主・三谷さんの「一番大事にしているのは衣の食感」という言葉通り、口に入れた途端に衣がすっと溶け、肉の旨味や脂の甘味が顔を出す。上品なのに、思わず「旨い!」と声をあげてしまいます。

  • 見てください! この肉の色味と衣の美しさを!

    見てください! この肉の色味と衣の美しさを!

  • 最近ではお取り寄せや百貨店の催事もあり、自宅でも楽しめます

    最近ではお取り寄せや百貨店の催事もあり、自宅でも楽しめます

「とんかつ定食」は肉の部位だけでなく、「梅山豚」や「TOKYO X」「岩中豚」など肉の種類も選べます。さらに「揚げたてを食べてほしい」と時差で提供してくれるのもうれしいところ。

1枚揚げるのに20分以上かけるなど、手間暇かけたこだわりのとんかつは、必ず一度は食べてほしい逸品です。現在は完全予約制なので、お店を訪れる前には必ずご予約を。

2.トンカティスト 寺見が推す
 【銀座梅林】/銀座

創業昭和2年、銀座初のとんかつ専門店

    玉子でとじたカツに、玉子をのせる名物『スペシャルカツ丼』2,100円

    玉子でとじたカツに、玉子をのせる名物『スペシャルカツ丼』2,100円

私トンカティストが紹介するのは銀座、いや東京を代表する老舗とんかつ専門店【銀座梅林】。『ひと口カツ』や『中濃ソース(とんかつソース)』発祥の店でもあります。2021年にリニューアルしたばかりの店内は、既に銀座の老舗が醸しだす雰囲気をまとっています。

今回私がオススメしたいメニューは『スペシャルカツ丼』。ただのカツ丼ではありません、スペシャル=特別なのです。一度玉子で閉じたカツ丼の上から、玉子を更にライドオン。そして目玉焼き風に仕上げられた玉子を割ると......。

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溢れる黄身が止まらない。

だしが染みこんだ衣とロースカツをコーティングした玉子(下)、トロリと流れ落ちる半熟玉子(上)。ビジュアルだけでも悶絶ものですが、味もまた流石の一言。濃いめのだしは甘みが強く玉子と交わることでまろやかになり、ご飯が異常に進みます。

ぜひお店に行った時は丼を手に取り、豪快にかきこんでください。

3.酒好き艶っぽ系女子 福島が推す
 【あげづき】/神楽坂

とんかつ界のレジェンド、実は“呑める”とんかつ屋

    あげづきのヒレかつとササミフライ

    『南の島豚ヒレかつ』2,145円+395円で定食に。『地鶏ササミフライ』455円

私が紹介するのは、神楽坂にある【あげづき】。言わずと知れた名店で、4年連続ミシュランビブグルマンに掲載されている、とんかつ界のレジェンドです。

今回は、『南の島豚ヒレかつ』と『地鶏ササミフライ』を注文。ぜひ【あげづき】にいった際は、ササミフライも頼んでください……。ふわっふわに柔らかく、程よい甘みがやみつきになります。使用している豚肉は「南の島豚」。耳にする機会が少ないと思いますが、大変希少で、店主が様々な豚を試食して全国を歩き回りようやくたどり着いた銘柄だそう。

    あげづきの一品つまみ

    『茄子の南蛮漬け』675円、『じゃこねぎ冷奴』585円

実は本命のとんかつの前に『茄子の南蛮漬け』と『じゃこねぎ冷奴』で一杯やっておりました。とんかつを定食で注文をすると、お新香とポテサラがついてくるのが、嬉しいポイントです。とんかつを揚げるジュワっとした音、包丁でザクっと切る音、幸せなBGMも酒の肴に。

「酒呑み店主が選んだ銘酒」という日本酒リストもあり、お酒が好きな方、飲むことができない方も一緒に食事を楽しむことができます。夜は予約ができるので、ぜひ足を運んでみてください。

4.少量多皿を愛する 宿坊が推す
 【銀座かつかみ】/銀座

様々な部位を少しずつ、とんかつコース専門店

    銀座かつかみ,ヒレかつ

    お肉は、脂身がおいしくてクセのない「米澤豚一番育ち」を使用

とんかつと言えば定食を思い浮かべる人が多いと思いますが、【銀座かつかみ】は日本初のとんかつ「コース専門店」です。それは、とんかつが1番おいしい瞬間、つまり揚げたての状態で提供され、複数の部位を少しずつ一度に楽しめる、ということなのです! 

写真は名刺代わりの自信作だという『ヒレ』。まずは表面の肉汁をチュッと吸うのがかつかみ流。旨みがドッと押しよせます。肉質は柔らかくしっとりとしていて、口に残った肉汁がご飯に包まれるまで、ずっと幸せです。

  • 銀座かつかみ,肩ロースかつ

    なかなか出合えない『肩ロース』

  • 銀座かつかみ,きた福のカニコロッケ

    姉妹店【きた福】のカニをつかった『カニコロッケ』

『ロース』のあとに『肩ロース』をいただき、「こんなに味が違うのか!」と驚けるのもコース料理だからこそ。『カニコロッケ』は、「カニ"クリーム"じゃないですよ」と言われるのも納得で、ぷりぷりのタラバガニの身が詰まりに詰まった逸品です。

驚くのが、キャペツ、ドレッシング、味噌汁、漬物、ご飯に至るまで、どれも一定のレベルを超えていること。「とんかつはトータルバランスです」と言い切る店主の小林さん、その想いまでが伝わるお店です。

この記事を作った人

日々ウマいものを求め続ける「ヒトサラMAGAZINE」チーム

下町育ちの江戸っ子:嶋
トンカティスト:寺見
酒好き艶っぽ系女子:福島
少量多皿を愛する:宿坊

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