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更新日:2025.08.06食トレンド

多彩な調理法で鰻料理の新たな感動をつくり出す|【参宮橋 あさや】参宮橋

鰻料理で評判の栃木の日本料理店を実家に持ち、焼肉や中華料理などの異ジャンルの店で経験を積んだ荻原聖氏による鰻料理の専門店【参宮橋 あさや】。参宮橋に2023年9月にオープンするや否や、約1年先まで席が埋まるほどの予約困難店になっています。

参宮橋あさや

参宮橋駅から徒歩1分ながら隠れ家的な趣

    まるで民家のような佇まい

    まるで民家のような佇まい

小田急線・参宮橋駅西口から徒歩1分の好立地にひっそりと佇む鰻料理の店。知らなければ見過ごしてしまいそうな民家のような意外性のある店構えで、通りから引っ込んだところに置かれた控えめな看板が店の存在を伝えています。

    席は板場の活気を味わえるカウンター席のみ

    席は板場の活気を味わえるカウンター席のみ

鰻料理の店にしては珍しいカウンター8席のみの設えは、料理の温度帯を大切にしたいという荻原氏のこだわり。生きたまま鰻を捌き、串を打ち、炭で焼き上げるところまでがカウンター越しに披露されます。控えめな明かりに照らされた空間は居心地も満点です。

鰻料理の概念を覆す、鰻尽くしのフルコース

希少な天然鰻のほか、宮崎県のブランド鰻「味鰻」や、大井川の伏流水で育てられ“幻の鰻”とも称される「共水うなぎ」、生後半年以内の「新仔うなぎ」など厳選された養殖鰻も扱い、食べ比べも楽しめます。鰻のから揚げや、春巻き、お造り、印籠焼きなど、斬新な鰻料理が続く鰻尽くしのフルコースを提供。

その中から、お店オススメのメニューを3品ご紹介します。

『白焼き』

    『白焼き』

    『白焼き』

この日は宮崎県のブランド鰻「味鰻」を地焼きに。身から滲み出る自分の脂で揚げ焼きされたかのような鰻は、パリッとした皮目とふんわりとした身のコントラストが秀逸。塩、わさび、鰻の胆のうと塩を合わせた肝塩でいただきます。

『印籠焼き』

    『印籠焼き』

    『印籠焼き』

中骨を抜いた鰻を筒切りにし、弱火で5分ほど蒸してから表面がパリッとなるように炭で焼き上げた一品は鰻の脂が全体に行き渡って美味。香ばしい焼き筍と鰻のタレでのばしたフキ味噌と共に味わえば、お酒も進みます。

『鰻重』

    『鰻重』

    『鰻重』

この日は宮崎県のブランド鰻「味鰻」を地焼きに。火を入れていない生醤油や旨みの濃い赤酒を使った、すっきりとしてキレのあるタレが鰻のおいしさを引き立てます。静岡県産の米を羽釜で炊いた硬めのご飯とのバランスも絶妙。仕入れの具合により2種の食べ比べで提供されることも。

鰻と相性の良いワインや日本酒を用意

    ワインや日本酒が揃う

    ワインや日本酒が揃う

お酒のメニューには、シャンパンやブルゴーニュのプルミエクリュ、希少価値の高いプレミアム日本酒などもラインナップ。リクエストすれば、コースの進み具合に応じて相性のいいお酒を合わせてもらえます。

鰻は常時4~5種類ほどを取り揃え、同じ調理法は一つもありません。鰻を徹底的に使い分けた料理で、コースを通していろいろな鰻に出合えます。生きたまま鰻を捌き、串打ちを行い、炭火で焼き上げる様が眼前で繰り広げられる光景に、五感が揺さぶられることでしょう。

料理人プロフィール:荻原 聖氏

  • 1985年、栃木県生まれ。実家が鰻を扱う日本料理店で、父の背中を見て料理人を志す。調理師専門学校卒業後、地元の割烹料理店などを経て【よろにく】や【わさ】など異ジャンルの店でも研鑽を積む。【わさ】店主・山下昌孝氏の“一つの料理を徹底的に追求する姿勢”に感銘を受け、2023年9月、実家の屋号を活かし鰻料理専門店【参宮橋 あさや】をオープン。目下の目標は全国各地の鰻の性質を学び、己の火入れの技術を極め抜くこと。

※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報や営業時間は店舗にご確認ください。

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ヒトサラ編集部

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