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更新日:2020.12.16食トレンド

あの名店シェフの味が立ち飲みプライスで堪能できる! 路地裏の最新居酒屋|新橋【STAND BY Mi】

仕事帰りに立ち寄って、ちょっと1杯。日々のハードワークを時にはゆるりと癒し、時にはスカッと解消してくれる、気楽なお店が集まる街・新橋。そんな酒場の激戦区に、大注目の一軒が誕生しました。2020年9月にオープンした【STAND BY Mi】です。

新橋のスタンドバイミー

料理を手掛けるのは【ラトリエ ドゥ ジョエル・ロブション】出身のシェフ

新橋駅の烏森口からSL広場を抜け、烏森神社へ向かう脇道に入ると、提灯や暖簾をかけた店が軒を連ねる一角があります。吞兵衛ならずとも引き寄せられる、その細い路地に登場したのが【STAND BY Mi】。オープン間もないにも関わらず、早くも連日大盛況です。

人気の理由は料理にありました。名店仕込みのクオリティ、しかも驚くほどリーズナブル!

    昭和の趣が漂う路地裏に、違和感なく馴染む佇まい。エントランス入ってすぐには6人掛けのテーブル席がある

    昭和の趣が漂う路地裏に、違和感なく馴染む佇まい。エントランス入ってすぐには6人掛けのテーブル席がある

はじめの1杯とともにいただきたいのは、『ひと口おつまみ』。シーズンメニューを含めて10種類ほどのラインナップはすべて250円! しかも『3種盛り』にすると、おまかせの3品が楽しめて700円と嬉しいプライスに。お値段以上に、サーブされた料理を目にして口にしたら驚くはず。

『ひと口おつまみ 3種盛り』

    手前から時計回りに『サバタルト』、『レバームース』、『トマト トマト トマト』。1品各250円、3品を盛り合わせにすると700円に(すべて税抜)

    手前から時計回りに『サバタルト』、『レバームース』、『トマト トマト トマト』。1品各250円、3品を盛り合わせにすると700円に(すべて税抜)

『サバタルト』はカリッと焼いた食パンにラタトゥイユ、炙りしめさばを重ねて、オリーブとエディブルフラワーを散らして。素材それぞれの相性のよさ、食感のコントラストがひと口で楽しめるフィンガーフードです。

『レバームース』は鶏レバーを使い、コクはしっかりと生かしつつ、クセなく仕上げています。それを南部せんべいに塗って、いちごジャムをソースにして。遊び心が何とも楽しい。

『トマト トマト トマト』は選りすぐりのさまざまなミニトマトに、オリーブオイルと塩、胡椒をプラスしただけ。素材の良さをストレートに味わえる一品です。

テクニックと創意工夫が光るメニューは、料理長の北山海さん、副料理長の高橋良磨さんが手掛けたもの。お二人はともに、フレンチの名店【ラトリエ ドゥ ジョエル・ロブション】で修業した経歴の持ち主です。同じ厨房で肩を並べていただけあって、息もぴったり。

『貝だし醤油ラーメン』

    〆に欲しくなる麺・ご飯ものは、飲み食いしたあとにも嬉しい少なめのポーション。『貝だし醤油ラーメン』430円(税抜)

    〆に欲しくなる麺・ご飯ものは、飲み食いしたあとにも嬉しい少なめのポーション。『貝だし醤油ラーメン』430円(税抜)

王道フレンチ出身のお二人から、意外性のあるメニューが繰り出されます。〆の一品として人気が高いのは、なんとラーメン! 貝の旨みがぎゅっと凝縮したスープには、熊本の製麺所から取り寄せた全粒粉麺を合わせています。具材は低温調理でしっとりと仕上げたチャーシューに、シャキシャキの生玉ねぎをアクセントに添えて。

この時期に食べたくなるおでんも、季節限定メニューとして登場します。これまた、コンソメにポルチーニソースや柚子胡椒バターなどを駆使して、ひと味もふた味も違うものに作り上げているのがこちらならでは。

新橋の立ち飲み×フレンチの融合に唸らされる料理ばかり。

トップシェフが監修したオリジナリティあふれるメニューも楽しい!

垂涎の逸品はまだまだあります。メニューリストには「トップシェフレシピ」というカテゴリが。【CRAFTALE】大土橋真也さん、【TREIS】河島英明さん、【The Burn】米澤文雄さんという錚々たるシェフ達が監修した品々がいただけるのです。

『フレンチチキン南蛮』

    中目黒のモダンフレンチレストラン【CRAFTALE】の大土橋シェフが考案。480円(税抜)

    中目黒のモダンフレンチレストラン【CRAFTALE】の大土橋シェフが考案。480円(税抜)

【CRAFTALE】大土橋シェフは、宮崎県のご当地料理「チキン南蛮」をアレンジ。フランスの揚げ物・ベニエのように衣はふわっさくっ、鶏肉はしっとりジューシー。白ワインを使ったタルタルにシェリビネガーと醤油を合わせたもの、2種類のソースをかけて奥行きある味わいに。

『牛ほろほろ肉』

    【ボニュ】で腕をふるい、現在は完全会員制イノベーティブレストラン【TREIS】の河島英明シェフによる一品。780円(税抜)

    【ボニュ】で腕をふるい、現在は完全会員制イノベーティブレストラン【TREIS】の河島英明シェフによる一品。780円(税抜)

【TREIS】河島シェフが考案したのは、『牛ほろほろ肉』という名の通り、口の中でほろりとほどける牛ほほ肉の一皿。牛ほほ肉の塊をフォン・ド・ヴォーとブランデーでじっくりと煮て、とろけるような柔らかさに。煮汁は煮詰めてソースにして、そこに抹茶をかけて。濃厚な味わいに抹茶の香りとほろ苦さがふわりと広がります。

さらに、【The Burn】米澤シェフは『BBQスペアリブ』(680円)という豚スペアリブにスパイスを効かせたパンチのあるメニューを手掛けています。

カジュアルなのに本格派、しかも立ち飲み価格…! ここでしか出会えないメニューは必食です。

ちょい飲みにも、しっかりディナーにもぴったりな使い勝手抜群の空間

ドリンクも個性豊かなものばかり。名物ドリンクはこの3つです。

    左から『烏森ハイボール』580円、『SBMビール』580円、『大人のすっきりファンタぶどう』480円(税抜)

    左から『烏森ハイボール』580円、『SBMビール』580円、『大人のすっきりファンタぶどう』480円(税抜)

シェリー樽で熟成させた香り高い『烏森ハイボール』、オレンジの自家製シロップをビールに加えた『SBMビール』、赤ワインを炭酸で割った『大人のすっきりファンタぶどう』。どんな料理にも合い、口当たりも抜群!

    『アラモスカテナ マルベック』、『マルケス・デ・リスカル テンプラニーリョ』、『グランポレール 余市ケルナー』など幅広い品揃え

    『アラモスカテナ マルベック』、『マルケス・デ・リスカル テンプラニーリョ』、『グランポレール 余市ケルナー』など幅広い品揃え

ワインはフランス、イタリア、スペイン、アルゼンチン、ジョージア、日本…と産地はさまざま。グラスは430円~、ボトルは2,980円~から揃い、必ず好みの1本が見つかりそう。

ノンアルコールワインや天然ハーブのソーダ割り、瀬戸内レモンスカッシュなど、ノンアルドリンクも充実しているので、お酒が飲めなくてもご安心を。

  • メインのカウンタースペース。厨房を目の当たりにするライブ感も醍醐味の一つ

    メインのカウンタースペース。厨房を目の当たりにするライブ感も醍醐味の一つ

  • カウンター下には、荷物が掛けられるフックとコンセントを設置している

    カウンター下には、荷物が掛けられるフックとコンセントを設置している

入れ替わり立ち替わり人々が訪れるのは、料理とお酒以外にも魅力があるから。立ち飲みスペースとなる長いカウンターの下には、荷物が掛けられるS字フックといざという時に携帯電話を充電できるコンセントが設置してあります。0次会やアペロに、はしご酒の締めくくりに、軽ーく1杯のひとときにも落ち着ける居心地のよさなのです。

    カウンター奥には、ハイスツールのテーブル席が3卓

    カウンター奥には、ハイスツールのテーブル席が3卓

1,2人でちょい飲みを楽しんでもいいし、エントランスを入ってすぐと店内の奥にはテーブル席もあるから、気の置けない友人としっかり食事を満喫することもできます。

さらに、この烏森神社エリアに【烏森百薬】と【新橋二丁目九番地 らんたん】という系列店があります。徒歩数十秒という近距離にある2店舗の料理をオーダーしてもOK。こちらへ出前してくれるから、あれこれ食べたくなってしまう欲張りにはたまりません!

  • 左から、料理長の北山海さんと副料理長の高橋良磨さん

    左から、料理長の北山海さんと副料理長の高橋良磨さん

  • 【STAND BY Mi】がある路地裏。赤提灯がぽっと灯り始めると、行き交う人々も多くなる

    【STAND BY Mi】がある路地裏。赤提灯がぽっと灯り始めると、行き交う人々も多くなる

【ラトリエ ドゥ ジョエル・ロブション】から立ち飲み居酒屋の厨房へ。環境ががらりと変わったことについて「自分がやりたいと思ったことを形にできるようになった」「カウンター越しに、お客様の反応がダイレクトに伝わるのが嬉しい」と口々に語る北山さんと高橋さん。

その熱量と自由闊達さ、さらに確かな技術から、生み出される料理を求めて、1人でも誘い合わせても訪れたい路地裏の最新店です。

※最新の営業時間に関しましては、直接お店にお問い合わせください

この記事を作った人

撮影/佐藤顕子 取材・文/首藤奈穂(フリーライター)

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