輝く新世代の女性シェフにインタビュー|【タイ料理 みもっと】みもっと先生
男性たちが中心の飲食業界で繊細な感性で活躍する“女性シェフ”に注目。彼女たちの料理にかける思いやストーリーをご紹介します。今回は、タイ料理を提供する目黒【タイ料理 みもっと】、そこで独創的な料理をつくり出すシェフ、みもっと先生をご紹介します。
日本でとれた旬の食材を、完全にオーセンティックなタイ料理に仕上げたい
「タイ料理というと、ひと昔前までは屋台のようなカジュアルなお店や激辛料理のイメージでした。でも、夫の赴任でバンコクへ渡ってみたら、お店も味も洗練されていてびっくり。がぜん興味がわいて、かなりガチな(笑)料理の専門学校に入ったんです」と、話すのは、【タイ料理 みもっと】の店主、みもっと先生。
2019年6月【タイ料理 みもっと】をオープン。
普通の駐在夫人が通うのは家庭料理の教室だろうが、彼女はプロを目指すタイ人に混じって基礎的なタイ料理をおよそ150、さらに【マンダリン オリエンタル バンコク】のクラスで100レシピを習得したという。
『ヤムタワイ』。野菜をココナッツミルクで湯がいてつくるサラダ。魚の燻製粉入りのカレーペー
ストと煮詰めたココナッツミルクをかける。
1年半ほどタイ料理の勉強に明け暮れ、帰国してからは料理教室をスタート。自宅で2年、「おいしみ研究所」と看板を掲げて4年。SNSを通して生徒も増え、イベントの依頼も舞い込むようになる。「私の名前、店名でもある『みもっと』は10年以上前からやっているSNSのアカウント名なんです。つながった皆さんから『お店もやって!』とリクエストが増え、ついにお店を出すことを決心しました」
『マッサマンカレー』。もっとも複雑なカレーといわれる。スパイスを通常より多く重ね、フレッシュハーブも。チキンと、素揚げした五郎島金時や栗入り。ジャスミンライスとご一緒に。ともに6,000円のコースから。
なにしろ勉強熱心。開店前には再度タイへ渡り、古典料理、地方料理、発酵をテーマに20日で100レシピを学ぶプライベートレッスンまで受け、ついに【みもっと】を開店。「全然タイっぽくない内観で“新しいタイ料理”と思われることもありますが、実はすごくオーセンティック。おいしい料理には新鮮な旬の食材が持つ力は欠かせませんから、日本の食材を使います。これからもブレずに、タイ料理、そして食材の力強さと向き合って、進んでいきたいですね
この記事を作った人
撮影/今清水隆宏 取材・文/北條芽以
-
全国食トレンド
速報!「ミシュランガイド京都・大阪2025」セレクション発表! 16年目となる京都・大阪の掲載数は過去最多の469軒に!
-
虎ノ門食トレンド
世界的シェフ、セルジオ・ハーマン氏が手掛ける週末限定「ウィークエンドブランチ」|【ル・プリスティン東京】
-
神楽坂デート・会食
大切な方のおもてなしに。接待・会食に使える飯田橋・四谷・神楽坂のお店|東京
-
全国食トレンド
《座談会》訪日観光客向けの飲食店ビジネスのヒントが満載! 日本在住の外国人だからこそわかる、「日本の飲食店・飲食店サービスに求めること」(後編)
-
全国食トレンド
《座談会》訪日観光客向けの飲食店ビジネスのヒントが満載! 日本在住の外国人だからこそわかる、「日本の飲食店・飲食店サービスに求めること」(前編)
-
銀座デート・会食
大切な方をおもてなし。接待・会食に使える銀座の高級感あるお店 |東京
-
神谷町食トレンド
洗練を極めながらも使い勝手抜群! 伝統を再構築した江戸前鮨とそのホスピタリティで東京の最先端を堪能【飯倉(いいぐら)】|麻布台ヒルズ
-
白金/白金台食トレンド
ワインカーヴのような店内で楽しむアラカルトイタリアン|白金台【TACUBO白金台】
-
全国食トレンド
2024年最も輝いたシェフ・レストランを表彰する「Best Chef & Restaurant 2024-2025」発表|料理のプロをもうならせた“カレー店・ラーメン店”賞を新設
-
西麻布食トレンド
西麻布で味わう、日仏の国境を超えた「ウルトラ・キュイジーヌ」|【氣分】西麻布