ふらっと入って、食べて飲んで3,000円!【chinesebar ゆずのたね】新中野
食べることが大好きなオトナたちが、行きつけ店を紹介する「オトナの行きつけ」企画。第3回目の今回は、新中野にある中華居酒屋【チャイニーズバル ゆずのたね】。星付き店の料理長を務めたシェフの味を一皿100円~食べられる、驚きのお店です!!
オトナの行きつけ#3
新中野【ゆずのたね】
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近所の中華屋の枠をはるかに超えた“本物の味”
少量多皿なので、ひとりでもふらりと食べに行ける
一皿100~480円なので、お会計は3,000円ほどで済む!
近所の中華屋の枠をはるかに超えた“本物の味”
お店は2019年6月にオープンしたばかりだが、地元客やグルメ通を中心に話題になっている
場所は、新宿駅から3駅先の新中野。商店街をふら~っと2,3分歩くと、今回のお店【ゆずのたね】が現れます。
ここのメニューは100円~480円と、とってもリーズナブル。しかしながら、「ま、新中野の安い居酒屋メシで、今日は安く済ますか──」なんて軽い気持ちで入ってしまうと、そのおいしさにぶっ飛びますよ!
【ゆずのたね】メニュー表
フードメニューの数はなんと約60種! 赤字がオススメのメニューだ
まずはつまみ程度に、ポテサラ、よだれ鶏、酢豚あたりをオーダー。
──は? うまくね?!
値段が安いからと味に高をくくっていたあなたは、思わずそう叫ぶことでしょう。
ポテサラにピータンがのった『ピータンポテサラ ~ブラックペッパー風味~』350円(税抜)
『ピータンポテサラ ~ブラックペッパー風味~』は、ピータンの旨味がしっかりと感じられながらもコクが強すぎない。ソースに入った黒酢と玉ねぎがより旨味を引き出しながらも、隠し味のセロリがさっぱりと香ります。
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やわらかい食感の『よだれ鶏』450円(税抜)。胸肉をつかうことで脂っこくなく優しい味わいが楽しめる。色鮮やかな自家製のラー油は、後からピリリと辛さが出てくる
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しっかりとした歯ごたえと満足感のあるサイズの肉に、甘酸っぱく深みのある特製ソースがかかった『妖艶な黒酢豚』420円(税抜)
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一見、ただの丸い肉団子が2つ乗っただけに見える『妖艶な黒酢豚』。食べてみると──なんだコレ! ソースが普通じゃない!! なんだコレ!!
それもそのはず。店主の初見直人さんは、【赤坂 四川飯店】で20年も経験を積み、その後、広尾にある【はしづめ】を星付き店にまで成長させ、青山、原宿の料理長として腕をふるっていた人物。
「ふらっと入って、楽しく過ごしてもらえるお店がやりたかった」と語る、店主の初見直人さん
「その酢豚のソースは、【はしづめ】で出していたのと、ほぼ同じようにつくったものです」と初見さん。
ベースとなる食材は安価なものを仕入れてコストを抑えつつ、下処理や味付け、ソースなどのクオリティには、培ってきた技術と手間暇をかけて、こんなに「レベルの高い420円」の一皿に仕上げているのだそう!
少量多皿なので、ひとりでもふらりと食べに行ける
【ゆずのたね】の料理は、一品一品が少量で構成されているので、急に「今日は中華な気分だな~」なんて思った時、ひとりでも2人でも、本格中華を気軽にさくっと食べに行くことができます。
『四川火鍋もつ煮』380円、『煮卵』100円、『煮豆腐』200円がすべて入った『全部入り』480円(すべて税抜)
お店の一押しメニュー『四川火鍋もつ煮』は、具がゴロゴロとたっぷり入っていて、本当にこの値段?! と驚いてしまいます。もつは臭みが一切なく、味付けも強すぎないクリアな味なので、旨味が一層際立ちます。やきとん屋で修業して、内臓の処理の仕方を学んだという初見さんならではのスペシャリテです。
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『楊貴妃の愛した手羽先の赤ワイン煮』380円(税抜)は、美容のために赤ワインで煮た手羽先を食べていたという、楊貴妃の逸話から。ワインが香る】身は、ほろりとやわらかい
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オリジナルドリンクは左から、日本酒ベースの『ゆずハイボール』500円、さわやかな『ゆずモヒート』530円、紹興酒ベースの『生レモンドラゴンハイ』530円(すべて税抜)
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ドリンクも安く、ボトル以外は380円~650円程なので、ついついお酒が進みます。お店オリジナルの『ゆずハイボール』は、ウイスキーではなく日本酒の鳳凰美田がベース。すっきりさわやかなゆずの香りに、日本酒の後味がまろやかです。飲みやすいので注意。
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身が大きく、食べごたえのある『大アナゴの唐揚げ ~上海風ソース~』480円(税抜)。甘辛いソースと、甘味のある沖縄の島胡椒「ヒバーチ」を絡めて食べる
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『干し肉のハニートースト』280円(税抜)。カリッと焼けたトーストに、ハチミツをたっぷりつけて、干し肉を上に乗せて食べる。甘じょっぱくクセになる、病みつきメニューだ
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一皿100~480円なので、お会計は3,000円ほどで済む!
〆の一品『四川汁なし担々麺』350円(税抜)。どっしりとした麺が、最後にお腹を満たしてくれる。製麺屋が営む【はしづめ】の料理長を務めていた、初見さんの得意分野だ
満腹になり、いっぱい食べてしまったな~と思いながらお会計を見たあなたは驚くだろう。
──こんなに安いの?!
食べて飲んで、一人あたり、大体3,000円程でおさまります!
「例え安価な食材でも、手間暇をかければおいしくなるんです」
店主の初見さんは、かつて大型の繁忙店で働いていた頃、箸をつけられずに廃棄されていく料理を見て、戸惑いを感じていたのだそう。
「せっかく心を込めて作った料理も、食べてもらえなかったら意味がないんです。だからこの店は、ふらっと入って、食べられる分を食べて飲んで、好きな時に帰れるようなお店にしようと思ったんです」。
ふらっと訪れる近所のお客や、噂を聞きつけた遠くからの来店客で賑わっている
カジュアルなスタイルなので予約は受け付けていませんが、来店してもし満席だった場合、席が空いたら電話をくれるシステムです。
ふらっと訪れて、食べて飲んで、コスパも最強な【ゆずのたね】。行きつけにすること間違いナシの一軒です!!
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この記事を作った人
撮影/今井 裕治 取材・文/関口 潤(ヒトサラ編集部)
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