炭火焼鳥の締めはチキンカレー。池尻大橋のお酒好きが集まる【焼鳥 やおや】
昨年秋にオープンした【焼鳥 やおや】は、ほどなくして平日も満席が続く人気店に。その理由は3,000円代で満足できる価格設定と、お酒好きに嬉しいメニューにありました。
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焼鳥は『ソリレス』や『はつもと』など希少部位も。1本150~200円
『スパイシーチューリップ』や〆の『チキンカレー』も外せない
1階はカウンター、2階はテーブル席と使い勝手もよし!
炭火でじっくり焼き上げる。14種類の焼鳥を単品で
池尻大橋から徒歩5分。大通りに面した店舗です
「東京の焼鳥屋って、高級店か大衆酒場のどちらかしかないなと。美味しさは高級店を目指しつつ、カジュアルな値段の店をつくろうと思ったんです」と話すのは、2019年9月に【焼鳥 やおや】をオープンした店主の遊津拓人さん。池尻大橋という繁華街から離れたエリアで、瞬く間に人気店となりました。
毎朝届く山梨産の鶏肉を使用し、店主の遊津さんが焼きを担当しています
メニューの半分を占める炭火焼は、焼鳥が14種類に、アボカドや焼きおにぎりなど焼鳥以外が6種類。コースは設定しておらず、単品でのオーダーです。注文を受けてから炭火でじっくり焼き上げるので、つき出しなどをつまみながら待ちましょう。
焼鳥は一本一本、遊津さんが選んだ伊万里焼の器にのせて供されます。奥から時計周りに『ねぎま』180円、『ソレリス』200円、『はつもと』200円、『ずりえんがわ』200円、『せせり』180円(すべて税抜)
「一口で美味しいと思ってもらえる焼鳥を目指している」と遊津さん。例えば一番人気の『せせり』はほどよい弾力で、ジューシーな鶏肉の味わいとアクセントである大葉の風味がすぐに口いっぱいに広がります。
『はつもと』(画像)や『ソリレス』、『ずりえんがわ』などの希少部位も1本200円と嬉しいお値段です
焼鳥にはビールや酎ハイももちろんいいですが、遊津さんオススメのナチュールワインも焼鳥と相性が良いのでいかがですか?
酒好きのためにつくったのが分かるアテ&締めを3品厳選
『スパイシーチューリップ』680円(税抜)。4本入り
焼鳥以外に食べてほしいメニューも、3品ご紹介します。どれもグイグイとお酒を飲んでしまいそうなしっかりとした味付けですが、ただ濃いわけではないのです。インパクトのある味に仕上げているのは、ふんだんに使ったスパイスやエスニックの調味料でした。
まずは、手羽元のから揚げである『スパイシーチューリップ』。クミンやコリアンダーなどのスパイスを、お皿の底も見えないほどに惜しみなく使っています。
『バリバリピーマンと麻婆肉味噌』580円(税抜)
2皿目は、鶏肉を使った一品料理の『バリバリピーマンと麻婆肉味噌』。生のピーマンに花山椒を加えた肉味噌を詰め、さらに五色ごまという味がついたごまをまぶしています。
『やおやのチキンカレー』900円(税抜)。ドライオニオンやパクチーがのり、サイドには野菜のピクルスが添えられています
最後は『やおやのチキンカレー』を。タンドリーペーストに漬け込んだチキンに、トマトベースのルーを合わせています。ココナッツミルクの甘みがきいて、締めに嬉しい一皿です。
お酒はビールやハイボール、酎ハイのほか、焼酎や日本酒が18種類、ワインが15種類と種類は豊富。料理との組み合わせは無限にありそうです。
1階はカウンター、2階はテーブル席で合わせて40席
開店当初は1人あたり3,500円の単価で考えていたけれど、思っていた以上にドリンクの提供が増え、最近の平均は1人4,300円ほどだそう。お酒を飲むお客さんが増えたのは、お酒のアテが豊富だからかもしれません……。
遊津さんはもともと4年ほどビール会社で営業をしており、その頃にお店を開くことを決意。退職後は海外に半年留学したあと、営業時代の勤務地であった大阪で1年半修業し、東京での開店準備に入ったと話します。海外留学中に飲食店で一緒に働いていたメンバーと店を立ち上げたということで、和気あいあいとしたスタッフもこの店の魅力です。
2階の席はグループでの利用が中心です
「予約がとれない店にはしたくない」と当日席も用意していますが、確実に入るなら(特に19時頃のピーク時に訪れる場合)前の週に予約しておくのがベターです。
肩ひじを張らずに食べられる美味しい焼鳥スポットは、覚えておいて損はありません。
取材・文/泉友果子 撮影/冨樫実和
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