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更新日:2021.04.19食トレンド デート・会食

<閉店>革新的なぬか漬け料理に魅了される! 「恵比寿ぬか漬け」を発信する注目の新店|恵比寿【ebisu NUKA factory.】

古くから親しまれてきた「ぬか漬け」をテーマにして、これまでにない新たなメニューを展開する新店が登場。2020年12月、恵比寿にオープンした【ebisu NUKA factory.(エビス ヌカ ファクトリー)】では、野菜だけではなく魚介や肉までもぬか漬けにした、オリジナリティあふれる一品料理が楽しめます。

【ebisu NUKA factory.】ぬか漬けの盛り合わせ

旬野菜から魚、肉まで! これまでにないぬか漬け料理を展開

    【ebisu NUKA factory.】内観

    店名にある「factory」のイメージそのまま、打ちっ放しのコンクリートとパイプ管を基調にインダストリアルなインテリア

工場で醸造されたビールを運搬する馬車が往来したことから、「ビール坂」と名付けられた坂道の麓に、2020年12月にオープンしたのが【ebisu NUKA factory.】です。

店名が表す通り、こちらがスポットを当てたのは、自然の力で素材の味わいをぐっと深めた「ぬか漬け」。ぬか漬けと言えばご飯のお供や箸休めとしてお馴染み……ですが、そのイメージを一新する料理が次々と繰り出されます。

『お野菜のぬか漬け』

    【ebisu NUKA factory.】お野菜のぬか漬け

    野菜は7~8種類ほどがラインナップ。2~3人前できゅうり400円、アスパラ450円など。(写真は盛り合わせの一例)

ぬか漬けといえば、やはり素材は野菜。きゅうりや大根といった定番から、季節野菜までをぬか漬けにしています。

基本のぬか床には、質の良い米ぬかに羅臼昆布や干し椎茸、にんにく、鷹の爪を使用。さらにミネラル豊富な沖縄の海塩「ぬちまーす」を使うことにより、気になる塩分を控えめにして旨みはしっかり、赤山椒を加えて爽やかな風味をプラスしています。漬ける時間はすべて24時間。ぬか漬けならではの風味を引き出しつつ、素材本来の味わいを生かしているため、そのまま前菜として楽しめる一品に。

すっきりとして食べ飽きることのないきゅうり、食感よい笹がきにした新ごぼうの香り、塩麹入りのぬか床に漬けて風味が増したアスパラガスなど、これまでにないぬか漬けに箸を持つ手が止まりません。

お刺身盛り合わせ

    【ebisu NUKA factory.】お刺身盛り合わせ

    平岡料理長が独自にブレンドしたぬか床のおかげで、旨みを纏った刺身に仕上がる。1,500円~

お刺身までもぬか漬けに! 味噌を加えることで、魚介にも合うぬか床に仕立てています。この日は皮目を炙ったさわら、石鯛、帆立の盛り合わせ。だし醤油や赤ワインなどをブレンドした自家製ジュレと海苔の佃煮でいただきます。

特上牛タンのぬか昆布〆焼き

    【ebisu NUKA factory.】特上牛タンのぬか昆布〆焼き

    昆布締めとぬか漬け、2つの技法を駆使することにより旨みがぎゅっと凝縮した牛タン。2,420円

牛タンの中でも柔らかい部位、タン元からタン中に包丁を入れて、シンプルに塩・こしょうで焼き上げて。噛み締めるたびにジューシーな旨みが広がるのは、片面に昆布を敷き、もう片面を塩麹入りのぬか床を塗った相乗効果のおかげ。

タタキやローストといった牛肉料理には、グラスフェッドビーフを使用。素材にもこだわり、ヘルシーで上質なものを厳選しています。

すべての料理を手掛ける料理長、平岡佑一さんは京都・祇園の料亭を実家として、懐石料理の名店や和牛料理専門店で腕を磨いた経歴の持ち主。多彩なぬか漬け料理を可能にしたのは、これまでに培った素材の扱い方や組み合わせについての知識ゆえなのです。

ぬか漬けがもっと身近になる「マイぬか床」サービスがスタート

    【ebisu NUKA factory.】ぬか床

    野菜を漬けたオリジナルのぬか床。様々な食材が美味しいぬか漬けとして完成するのは、平岡料理長が試行錯誤を繰り返したからこそ

ビタミン類や乳酸菌などが豊富なぬか床。食材にふくよかな旨みだけでなく、栄養素も与えてくれます。ぬか漬けは、日本人の知恵と自然の力が生んだ健康食品でもあるのです。

おうち時間が増えて、自宅でぬか漬けに挑戦したいと思う人も少なくないはず。でも、ライフスタイルや住宅事情によっては、ぬか床を管理するのが難しい場合があるかもしれません。そんなときに頼れるのが【ebisu NUKA factory.】です。

    【ebisu NUKA factory.】ぬか床

    最適な温度をキープしたぬか庫では、ぬか床用に全35枠を設置。個人利用では1枠5名以上で月額16,500円(3カ月契約)

【ebisu NUKA factory.】では、2021年4月から「マイぬか床管理サービス」をスタート。店内に設けたぬか庫で、自分のぬか床をキープできるのです。ぬか庫は一定の温度を保ち、ぬか床は平岡料理長がメンテナンスをしてくれるから安心。好きな野菜を漬けることができ、営業時間中はその出し入れが自由。訪問時に食べたいぬか漬けがあれば、事前に連絡しておくとベストな状態のぬか漬けを仕上げてくれます。

    【ebisu NUKA factory.】内観

    「マイぬか床管理サービス」を利用すると、ぬか床の作成と管理を平岡料理長にお任せできる

「マイぬか床管理サービス」は個人だけでなく、近隣の飲食店も利用可能。さらに、ぬか床を分配や、ぬか床作りのワークショップなどを実施する予定とのこと。

聞けば、【ebisu NUKA factory.】が目指すのは「恵比寿ぬか漬け」というブランドの確立。恵比寿の新名物として「恵比寿ぬか漬け」を広めて、近隣の飲食店や地域の住民との新しい繋がりを生み出すべく、ぬか漬けカルチャーを発信しているのです。
こちらのぬか床はビールを使い、その酵母の力で発酵を促進させているのだそう。ビール醸造の伝統ある恵比寿で、確かにぬか漬けはぴったりな名産品と納得!

ちょい飲みでもデートでも、気軽に美味しく、健康ごはんを

    【ebisu NUKA factory.】外観

    ガラス戸はフルオープンになるので開放感がある。窓側のテーブルはテラス気分に

乳酸菌たっぷりな発酵食品、ぬか漬けは腸活フードとしても再評価されています。日々ぬか漬けを食べている平岡料理長も、腸内環境の改善を実感しているのだとか。積極的に取り入れたい美容の味方なのです。

だからこそ、「ヘルシーなものが食べたい!」と思ったら、ふらりと気軽に立ち寄れるのが嬉しいポイント。通りから店内が見通せるオープンな外観は、1人でも入りやすい雰囲気をもたらしています。
立ち飲みスタンドがあるので、お酒とともに軽くつまみたいというシーンにもOK。オープンキッチンを目の当たりにするカウンター席は、カジュアルなデートにもおすすめです。

    【ebisu NUKA factory.】内観

    客席は、オープンキッチンに対面するカウンター席と腰掛け用のパイプ管を配した立ち飲みスタンドがメイン

もちろん健康志向と構えずとも、革新的なメニューとの出会いは楽しいもの。【ebisu NUKA factory.】でぬか漬けの新たな魅力に開眼するはず!

毎日のごはんを楽しくヘルシーにしてくれる、新しいぬか漬け。そんな「恵比寿ぬか漬け」を発信する新店で、食生活をアップデートしてみてはいかがですか?

この記事を作った人

取材・文/首藤奈穂(フリーライター) 撮影/佐藤顕子

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