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更新日:2021.06.15グルメラボ

本能に響く旨い「焼き魚」に出会える隠れ家的和食店|【食彩かどた】恵比寿

昼は天然魚の炭火焼定食、夜はコース料理か旬の皿をお好みでどうぞ、という太っ腹な和食店【食彩かどた】。創業から約20年、ひたむきに供し続けるのは「焼き魚」。その一皿を求めて、遠方から通う人も多い評判の味は、懐かしくて愛おしいおいしさです。

食彩かどたの焼き魚

昼は「焼き魚」を無心にほおばり、夜は酒肴をしっとりと

恵比寿駅前交差点から徒歩数秒。駅近すぎて、逆に迷う人もいるという超隠れ家【食彩かどた】は2002年に創業。以来、鯖や塩鮭などの天然魚を炭火で丹念に焼き上げ、昼は王道の焼き魚定食、夜はお酒のアテにもごはんのお供にも幸せな一皿として供する。

    食彩かどたに内観

    昼は活気あるランチスポット、夜はしっとりした風情の和食店に

季節食材で彩る夜の『おまかせコース』では、夏は太刀魚、冬はきんきなど、その時季一番の旬魚介が塩焼きで登場。その10品前後のコースにお酒を一杯ほどつけても、1万円でお釣りがくる。「おいしいものを抑えた価格で提供する」という信念は、20年間揺るがない。

    食彩かどたの食材

    王道の『焼き魚』の食材が集う

ランチには10種類ほどの定食が用意され、「焼き魚」の王道である鯖・銀鮭・銀鱈を塩焼きで楽しめる。加えて、銀鮭・銀かれいの味噌漬け焼き、鯖の味噌煮、銀むつの漬け焼きなど、みんなが食べたい「焼き魚」をラインナップ。「今日はさっぱりめで」というときは、お刺身定食をどうぞ。

    食彩かどたの焼き魚

    この大きさは昼定食のもの。ボリューム感に気分が高まります

カウンター席の前に広がる板場には、丁寧に串打ちされた魚が並び、熟練の料理人が炭火に向かい、真っ当な手仕事で一本一本焼き上げる。運ばれてきた魚に箸を入れる。身がほぐれるとき、炭の香りがほのかに舞う。分厚い身はほっくりしっとりと旨く、皮の焼き目も炭火でこその見事さ。ああ、焼き魚っておいしいよな〜。

    食彩かどたに内観

    こぢんまりした店なので、一人、デート、少人数での利用がおすすめ

会席料理などコースで供する日本料理は、室町時代にルーツがあるという。一方、炭火焼が広まったのは平安時代だったそう。が、日本最古の木炭が発見され、「焼く」調理法の存在が確認されていることから、「焼き魚」の歴史は遥か縄文時代までさかのぼるらしい。

私たちの先祖が火を手にし、ずっと生で味わってきた魚を初めて焼いて食べたとき、その感動はいかばかりだったか……。これは、DNAに刻まれた、本能に響くおいしさなのだ。

お酒のアテには「炭火焼+お造り」が人気

落ち着いた雰囲気になる夜は、静かにお酒と旬の皿を楽しむ一人客、コース料理で憩うふたり、夫婦、友人同士など、さまざまなゲストが思い思いの時間を過ごす。

魚好きには呑んべえが多いゆえ、お酒のラインナップもすこぶる魅力的。とくに、日本酒とワインはリストを見ているだけで、ワクワク感が高まる充実度!

    食彩かどたに日本酒

    十四代、銀嶺立山、ばくれん、磯自慢、写楽など、地酒通がうなる銘酒が揃う

旬魚介を中心に季節の味覚を満喫したいときは、10品前後で彩る『おまかせコース』をぜひ。吟味した上質食材を使い、余念なく仕上げられた本格和食が巧みな緩急で登場し、滋味深くしみじみとおいしい。

「旨い酒と肴をお好みで」という夜には、『炭火焼+お造り』のセットがいい。7種類ほどの『焼き魚』から好きなものを1つ選べ、その日の『お造り盛り合わせ』を一緒に楽しむという、本当の意味での贅沢が叶う。

    食彩かどたにお造り

    この日は鮪、金目鯛、ヤリイカを盛り合わせに。彩りと味わいに加え、食感の違いも楽しい

ウチごはんが楽しくなるオリジナルふりかけ「かほる」

コロナ禍で思うにまかせぬ日々が続くなか、【食彩かどた】にお持ち帰り用のオリジナル商品が登場。2020年春から板場で腕をふるう寺本料理長が、「ご家庭でも店の味を楽しめるように」と考案した。

    食彩かどたのふりかけ

    自宅用にもいいし、贈り物にしても気がきいていて喜ばれそうなごはんのお供『かほる』

鰹節に数種類の和の調味料を合わせた『かほる』は、上品な味わいの奥に幾重にも広がる深みがあり、長く優しい余韻が印象的。商品名に添えられた「ごはんのお供」はもとより、青菜のおひたしに添えたり、サラダのトッピングにしたり、旬野菜と合わせて和物にしたりと、幅広く使える。

熟練の料理人でこその塩梅はこういうものなのだと、素直に納得する逸品である。

    食彩かどたの料理人

    和歌山・大阪・札幌・東京の日本料理店で腕を磨き、今は恵比寿で腕をふるう寺本料理長

見通せない社会状況が続くなか、みんなが今日一日を生きる。だから、今日もおいしいものが食べたい。

恵比寿駅西口近くの交差点を、前を向いて渡る。木を配した地下への階段が【食彩かどた】の入り口。そこに、今日と明日の元気をくれる『焼き魚』ワールドが広がっている。

この記事を作った人

撮影/佐藤 顕子 取材・文/重松 久美子

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