ニューオープン! 軽やか、そしてクラシックな豊かさを併せ持つビストロ【N’onaka】が西麻布に誕生
居心地の良さを感じる、フランス現地のような自由な寛ぎ時間が流れるレストラン。伝統料理の良さを守りつつ軽やかに仕上げられたメニューの数々は、時代の感性が溢れる、一口毎に楽しさが広がるものばかりです。
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クラシックな中に「軽やかさ」が感じられる料理
適材適所、美味しい理由になるものだけを
軸があるから引き立つ、「自由」のおもしろさ
表参道駅から根津美術館方面へ徒歩9分。大通りを過ぎ、閑静な住宅街へ続く裏通りの一角に【N’onaka】がオープンしました。
静かに佇む白を基調とした建物の横から、数段の階段を上がり入店します。すると、外の世界とはガラリと一転。 ワインを片手に自然体で会話を繰り広げているお客様の姿や、ランプの照明、あたたかい木の質感が感じられる丸みのあるテーブルや椅子など……まるで現地のビストロのような空間が広がっています。
ワインとおつまみだけでも気軽に立ち寄ることができる、シチュエーションに合わせた使い方が可能な居心地の良いビストロ
学生時代に出会ったアンドレ・パッションシェフの影響を受け、フランス料理の道を選んだという野中シェフ。【Restaurant PACHON】や3つ星レストラン【PAUL BOCUSE】、【LE COMPTOIR OCCITAN】、【THE Tender HOUSE】など国内とフランス現地双方での研鑽を重ねながら、フレンチの幅広い知見を広げてきました。
そうした背景から、店内はシェフの好きなフランスのアルザス地方にある、田舎町リクヴィールをイメージして造られたそう。異国の雰囲気が漂いつつも、昔から馴染みのあるようなあたたかな雰囲気を感じる理由がそこにある気がします。
クラシックな中に「軽やかさ」が感じられる料理
【N’onaka】でいただけるお料理は、シェフ自らが現地でも触れてきた「どこか懐かしく心温まる味わい」のフランス郷土料理。伝統技法や基礎をしっかりと守るクラシックな要素が軸となっており、その上で一品一品、現代の嗜好に合わせ軽やかにアレンジされたものになっています。しっかり時間をかけ作られているソースの奥に感じるハーブや酸の使い方も、そうしたアレンジの1つ。ほどよい食べ心地を重ねながら、最後はしっかり満足感を得られる仕上がりになっています。
『仔ウサギ背肉のフリカッセ エストラゴン風味 栗とピーナッツ、八女茶を練り込んだニョッキ添え』ナイフがスッと入る柔らかさで、のど越しにエストラゴンの清涼感を感じる
適材適所、美味しい理由になるものだけを
「無駄なものは一切省き、メニューの中に本当に必要な食材だけを、必要な理由を持って添えている」という点もシェフのこだわりの1つ。無駄な要素を見た目の美しさのためだけにお皿にのせるということは一切せず、食事として美味しさに繋がるかを判断基準として選択していくそう。その上で「見て美しく食べて美味しい料理でお客様に満足していただき、幸福感が溢れる心地よいお店を作りたい」と野中シェフは笑顔で語ります。
『ブーダンブラン トリュフ風味 季節野菜のサラダ仕立て』ビストロ定番のブーダンブランも、ハーブが香る前菜として軽やかにアレンジ
軸があるから引き立つ、「自由」のおもしろさ
フレンチの基本や軸となる部分はしっかりと守り、その範囲内で自由にしている、というのがN’onaka流。アラカルトで料理を頼めることや、気分に合わせてボリュームや調理法を変えてもらえることなど、良い意味でワガママを言える、シェフとのコミュニケーションが取りやすい雰囲気づくりが出来上がっています。
会食や接待にも使える半個室。写真奥の小さな扉を開けてシェフへ直接オーダーしやすいつくりになっているところにも【N’onaka】らしさが溢れている
存分にフレンチを堪能した後に「八女茶」をいただけるところも、そうした「自由」の表れ。八女茶とはシェフ出身地の福岡県で生産されている旨味の強い日本茶。それまでの料理の雰囲気を全く壊すことなく、最後にホッと一息つけるこの組み合わせは、心地良さを追求して自由を楽しみ取り入れているこのレストランだからこそ生まれたものかもしれません。
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パリパリとした食感が楽しい『紅玉とカシスのクリスティアン カルヴァドス風味』。爽やかな甘酸っぱさが食後にも軽やかさを演出してくれるデザート
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コクがありながらもスッキリとした印象の『八女茶』
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数多く取り揃えられているワインで、ペアリングの楽しみも。また食事や様々なシチュエーションに合わせて欲しいというシェフの思いから、マグナムボトルもグラスで楽しむことができるそう
【N’onaka】店舗情報
電話:03-6421-0825
住所:東京都港区西麻布2丁目8-11 西麻布ビル 1F
定休日:月曜日(2022年中は不定休)
営業時間:16:00~23:00(L.O.22:00)
この記事を作った人
鈴アヤ(ヒトサラ編集部)
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