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スペイン・バスクの三つ星【アスルメンディ】の姉妹店、【ENEKO Tokyo】がリニューアル

スペイン・バスク地方の三つ星レストラン【アスルメンディ】の姉妹店で、六本木・西麻布エリアに居を構える【ENEKO Tokyo(エネコ東京)】が、オープンから6年目を迎える2022年11月、よりコースの構成がアップグレード。館内4か所をめぐる体験に進化し、より本店に近いスタイルへと生まれ変わりました。

ENEKOTokyo,エネコ,スペシャリテ,トリュフ

コース構成、設えともに一新

東京・六本木駅から徒歩8分。西麻布のギリシャ大使館隣りにたたずむ【ENEKO Tokyo(エネコ東京)】。美食の街、スペインバスク地方の中でも、最年少の36歳で三つ星を獲得してから、10年間にわたり星を保持し続けているエネコ・アチャシェフが監修を務める【アスルメンディ】の姉妹店です。

    街の雰囲気に溶け込む落ちついた外観

    街の雰囲気に溶け込む落ちついた外観

磯島シェフが率いるチームが、時差のないバスクの食体験を提供してきた同店。6年目に入るこのタイミングで、コースの構成をさらにアップグレードし、体験としても、より本店【アスルメンディ】を感じられるスタイルに生まれ変わりました。新コースでは、バスクの郷土料理や食文化が背景にある料理はもちろん、エネコシェフが表現するバスク×日本を感じる料理を含めた、エネコシェフならではのエンターテインメントをより楽しむことができます。

    (左)エネコ・アチャシェフ(右)東京店の総料理長兼総支配人の磯島仁シェフ

    (左)エネコ・アチャシェフ(右)東京店の総料理長兼総支配人の磯島仁シェフ

館内4箇所をめぐり、バスクへの旅を

ゲストをバスクへの旅にいざなうかのように、エンターテインメント性にあふれた体験を提供する【ENEKO Tokyo】は、1F・2Fと広がるモダンな空間を贅沢に使用しています。生まれ変わった館内は「Bar」、「Sea Station」、「Dome」、「Truffle Station」と名付けられた4箇所のステーションに分かれています。ここだけの空間で、スペシャルな食体験ができるのです。

    1F「Bar」では、ウェルカムドリンクとしてカクテルが提供されます

    1F「Bar」では、ウェルカムドリンクとしてカクテルが提供されます

足を踏みいれると、まずはバーカウンターがお出迎え。ウェルカムドリンクの『バスクと日本』と題されたこちらのカクテルは、日本のために考案されたオリジナル。梅酒をベースに煎茶、黒龍酒造の「九頭龍」、レモン果汁のハーモニーを味わいます。

    1F「Sea Station」では、料理とともにチャコリを楽しみます

    1F「Sea Station」では、料理とともにチャコリを楽しみます

かつて「グリーンハウス」だった場所は「Sea Station」へと変貌を遂げ、各所にバスクの海を五感で感じられる工夫が施されています。写真右は『甲殻類のスープ』。とろみのあるテクスチャーからその濃厚さが見てとれます。貝殻の器に入ったスープは、ムール貝、海老、香味野菜の旨みがぎゅっと凝縮された味わい。

    ピクニックは2Fの「Dome」にて

    ピクニックは2Fの「Dome」にて

バスクの海を感じ、チャコリで身体を温めた後は、2Fの「Dome」へ。【ENEKO Tokyo】の代名詞ともいえるピクニックは、バスク地方の豊かな緑を表現しているよう。

    ピクニックスタイルで、料理はバスケットに入れて提供されます

    ピクニックスタイルで、料理はバスケットに入れて提供されます

写真右下は、バスクの郷土料理である赤インゲンの煮込みからインスパイアされた『赤インゲン豆』。そこから時計回りに『うなぎのブリオッシュ』、『アスパラガスのテクスチャー』、『赤パプリカ』とフィンガーフードが続きます。

    エネコシェフがバスクの郷土料理を独自にアレンジした料理を、磯島シェフが見事に日本で体現した一品

    エネコシェフがバスクの郷土料理を独自にアレンジした料理を、磯島シェフが見事に日本で体現した一品

スペシャリテ『有機卵とトリュフ』はメインダイニングではなく、そのために現れた「Truffle Station」で。卵黄に注射器を差して少し取り出し、トリュフソースを加えてから再度注入して仕上げる様子を目の当たりにします。合わせるのは、ビルバオ名物であるベルモットベースの食前酒「マリアニート」にインスパイアされたカクテルと『トリュフのメレンゲ』。

メインダイニングにも新たな風

4箇所のステーションを経て、ここでようやくメインダイニングに着席です。バスクと日本は自然風土が似ているというエネコシェフ。メニューは本店で人気のメニューを、日本の食材でアレンジしたものを中心に構成しています。

    『サーモン サーモンキャビア』

    『サーモン サーモンキャビア』

こちらはエネコシェフが日本にインスパイアを受けて仕上げた一品です。スモークをまとったそれは、サーモンのタルトレットをベースに、青ネギのエマルション、サーモンのタルタル、上にいくらを乗せています。

    『カツオ レフリト ア ラ バスカ』

    『カツオ レフリト ア ラ バスカ』

こちらもバスクの郷土料理「白カツオのトマト煮」がベースとなっています。本来は、カツオをトマトソースで煮込んだ料理ですが、日本のカツオは新鮮で、刺身がおいしいので、焼いた香ばしさと生の身質の両方を楽しめるよう、片面だけ瞬間的に焼いて半分はレア、温かい仕立てで用意しています。

    デザートの『クワハーダ ハチミツ』

    デザートの『クワハーダ ハチミツ』

デザートの最後にはかき氷機が登場。「クワハーダ」とは、バスクの家庭で簡単にできるミルクプリンのようなもので、これに蜂蜜のかき氷を合わせることでバスクと日本の融合を表現しています。

どこを切り取ってもバスクの地域性が垣間見えるなかで、日本の豊かな食材を生かした【ENEKO Tokyo】の新たな料理。時差を取り払ったように日々バスクとともに進化を続けるこの場所から、今後も目が離せません。

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ヒトサラ編集部

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