下北沢【meso】へ、もう一度。料理が誘う、再訪したくなる食体験へ。
2024年、下北沢に誕生したレストラン【meso】。ジャンルレス&ボーダレスなモダンフュージョン料理とワインを楽しめる店と耳にし、オープン時すぐに訪れて以来、実はずっと心に残り続けていた“忘れられない一軒”です。あれから2年。今、【meso】が語る料理とは?またしても深く印象に残ることとなった、感動の食体験を綴ります。
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あの日の、新たな食体験への高揚感
【meso】が描く現在地
再訪したくなる、記憶に残る料理
あの日の、新たな食体験への高揚感
【meso】が誕生したのは、今から2年ほど前のこと。下北沢という様々なカルチャーが混ざり合う街の中に溶け込むかのように「ジャンルレス&ボーダレス」を掲げた新店というキャッチーな情報に、“絶対訪れなくては”と思ったのを覚えています。
シェフの手仕事を間近で見ることができるカウンター席
ナチュラルワインを中心としたドリンクとともに供されるのは、自由な発想で生まれるモダンフュージョン料理。見た目にも新鮮で独創的、でも決して奇をてらうわけではない料理は食べ進めるごとに心地よく、この先どのような料理がまた生まれていくのだろうと密かな関心を寄せていました。
【meso】が描く現在地
久しぶりに訪れた【meso】で迎えてくれたのは、2年前と変わらない、オーナーの桑原大輔さんとシェフの原島正幹さん。ランチタイムの全6品から構成されるコース『初夏のテイスティング meso』はディナーと同様のコース内容を楽しめるものとなっており、フレンチの技法を軸に発酵やスパイス、だしを重ねたシグネチャーメニューを堪能することができます。
『本鮪 ビーツ麹 ミキュイ 発酵紅芯大根 みょうがブルーベリー』
目を見張るような鮮やかで美しい一品目の登場から、さっそくクギヅケに。『本鮪 ビーツ麹 ミキュイ 発酵紅芯大根 みょうがブルーベリー』とメニュー表に記された素材の組み合わせはさることながら、発酵による酸味や野菜の甘み、旨み……とひと口だけでも多方向に広がっていく味わいに、これまでに感じたことのない感覚が刺激されます。
料理の流れに合わせて組み立てられたペアリングも、【meso】には欠かせない存在です
そして、【meso】の欠かせない存在として寄り添うのが、料理との調和や余韻まで意識して構成されるペアリングです。ナチュラルワインを中心に据えていたオープン当初に比べると、ナチュラルからクラシックまでよりボーダレスに、料理との組み合わせで完成される味わいへの探求心がより強くなっている印象。先ほどの『本鮪 ビーツ麹 ミキュイ 発酵紅芯大根 みょうがブルーベリー』には、ペアリングをすることでフワッと包み込むようなふくよかな香りが一気に広がり、益々“一品目”としての輪郭が魅力的なものとなりました。
ある日のコース内の一皿
『トロメカジキ パーボイル コールラビ マグロ酒盗 香酢 オリーブ』
コースの中には、オーストラリアで研鑽を積まれたシェフのルーツを感じる『カンガルーフィレ タルタル ナッツアチャール 万願寺唐辛子 セルバチコ』といったメニューがある時や、和の要素を取り入れた珍しい「トリュフの佃煮」が添えられたもの、はたまたソースは料理ごとに中華風のものから、アチャール系のアクセントがあるもの、フレンチを思わせる濃厚系まで……まさにジャンルレス&ボーダレス。「ジャンルから料理を決めるのではなく、おいしいものを作ることを考えていたら、それが自分の作る料理としてのジャンルや目的になりました」と原島シェフが教えてくださいました。
『ヤングコーン グリエ ローストカカオ ポレンタ トリュフ』
『ブラックアンガス 牛タン ロティ かぼす タマリンド』
『オリーブオイルアイス チーズ 塩麹 スパークリングシラーズ ルバーブ』
一皿一皿ゆっくり味わいながらも、そのどれもが食べ終わってしまうのが勿体なく感じてしまうものばかり。ラストのデザートには「麹やチーズとの相性が良いので」と、ワインではなく日本酒によるペアリングも。ラストまで味わいの楽しみが尽きず、またしても違う季節のコース内容が気になってしまう状態に。改めて、【meso】の虜になりました。
再訪したくなる、記憶に残る料理
2年前より更にパワーアップしていると感じる【meso】の料理は、意外にもこの2年間の間に“シンプルさ”を出していた時期もあるのだそう。しかし食通たちも注目する同店では唯一無二の“複雑さ”が魅力のひとつでもあったようで、今ではもとのスタイルが確立し、喜ばれているようです。
こうした複雑かつ新しさを感じる料理が、一過性のものではなく長く好まれている理由を紐解いてみると、実はその根底に「奇をてらうことなく地に足のついた、身体に馴染む料理であること」が軸となっていることに気づきます。これもオープン当初から【meso】の特徴となっているもので、「ホッとしつつも非日常を感じられるような、グルメな大人たちが楽しめる場所にしたい」という当時の想いが今も変わらず生き続けているようです。
食事のあとも余韻の続く、唯一無二の食体験へ
この記事を作った人
鈴アヤ(ヒトサラ編集部)
都内の新店や話題のお店を中心に、取材・ライティングをしているヒトサラ編集部メンバー。「オシャレランチ」「デート向き・夜景が見える」「ペアリング」の言葉に反応しがち。Instagramアカウント名は『あむグルメ』
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