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本格中華のクオリティをカジュアルに楽しめる! “体にやさしい”中華バル|学芸大学【farm studio #203】

呑兵衛が集う学大十字街ビルの2階にある【farm studio #203(ファームスタジオ203)】は、本格中華の味が気軽に楽しめる中華バル。デトックスサラダをはじめ、シーンや好みに合わせてスパイスや調味料をアレンジしてくれる、こまやかな“おもてなしメニュー”が並びます。食べ終わった後は、なんだか体がすっきり! そんな中華料理店【farm studio #203】に行ってきました!

学芸大学のファームスタジオ203

本格中華のクオリティを日常的に楽しめる中華バル

“辺境中華”をはじめ、近年の中華料理の勢いが止まらない。その中でも、2019年にできた【farm studio#203】は、“客の体をいたわる中華料理店”として人気を博しています。

お店があるのは、学芸大学の東口商店街の裏手にある、学大十字街ビル2階。1階には学芸大学のビストロ開拓者である【リ・カーリカ】の系列店【あつあつ リ・カーリカ】などが入っています。

    何十軒もの飲食店が軒を連ねる学大十字街。その十字に交わった場所に佇む学大十字街ビルには、夜な夜な地元の酒好きが集います

    何十軒もの飲食店が軒を連ねる学大十字街。その十字に交わった場所に佇む学大十字街ビルには、夜な夜な地元の酒好きが集います

2階へのぼりガラス張りの店内を覗くと、そこは中華のイメージとは異なるカフェさながらのおしゃれな空間。座席はカウンターの8席のみで、これならカップルや友人同士だけでなく、一人客でも入りやすい。

    店内は8席のカウンターのみのシェフズキッチン

    店内は8席のカウンターのみのシェフズキッチン

こちらは、【銀座アスター】で料理人として研鑽を積み、「お店をやるならすべてを知りたい」と、ソムリエやサービスマンとしてのキャリアも積んだ濵田利彦さんのお店。「お客様にフレキシブルに寄り添う一皿を提供したい」と、それぞれの客が選んだ料理や、飲んでいるお酒とのバランスをみて、スパイスや調味料を調整。全体を通して無理なくおいしく食べてもらうための見えない“おもてなし”を施しているのです。

    シェフの濵田利彦さん。カウンターから客の様子を伺い、絶妙なタイミングで料理を提供します

    シェフの濵田利彦さん。カウンターから客の様子を伺い、絶妙なタイミングで料理を提供します

そんな濱田さんのお料理をさっそく頂いてみることにします。

『デトックスサラダ』をはじめ、客をおもいやる料理が並びます

メニューを広げると、まず目に入るのが『detox salada(デトックスサラダ)』。女性ならその名前を耳にしただけで胸が高鳴るこちらは、「野菜をたくさん食べてほしい」との思いから生み出されたお店の看板メニューのひとつ。

ほかにも『阿波牛の四川麻婆豆腐』は、ノーマル、シマチョウ入り、白子入り(季節によって異なります)の3種の中から選べたり、餃子や焼売は1つから注文可能なので、「ちょっと食べたい」「一人だから1つでいい」という客の隠れた欲望を察知し、提案してくれる――、そんな感謝したくなるおもてなしの心が垣間見れます。

『detox salada(香りのチョイス 葱or山椒)』

    約35種類の食材を盛り込んだ食べるサプリメント『detox salada』(香りのチョイス 葱or山椒)1,200円(税抜)。私は山椒の香りをチョイス

    約35種類の食材を盛り込んだ食べるサプリメント『detox salada』(香りのチョイス 葱or山椒)1,200円(税抜)。私は山椒の香りをチョイス

まずは、野菜好きの私にはたまらない約35種類もの食材を盛り込んだ、『デトックスサラダ』をオーダー。この日は、茗荷やトマト、いちじくにマスカット、海葡萄にレーズン、ナッツなどあらゆる食材が入っていました。香りが選べるのが特徴で、香ばしくて甘い葱、または爽やかな山椒の香りをまとわせていただきます。

食材のフレッシュさと本来の甘さや苦み、それに山椒の香りが漂い、味覚をはじめ五感がどんどんと研ぎ澄まされていきます。

『阿波牛の四川麻婆豆腐』

    ピリッと辛い味わいと華やかなスパイスの香りがヤミツキになる『阿波牛の四川麻婆豆腐』1,400円(税抜)

    ピリッと辛い味わいと華やかなスパイスの香りがヤミツキになる『阿波牛の四川麻婆豆腐』1,400円(税抜)

もう1つの名物が、徳島の銘柄牛「阿波牛」を使用した四川麻婆豆腐(結構辛め)。熟成させたコクのある旨味が感じられる自家製豆板醤や、唐辛子を合わせた自家製ラー油のほか、約10種類のスパイスを使用しているそう。

この日は、ノーマル/シマチョウ入り/白子入りの内、今が旬の白子入りを選択。ぴりっと辛味の中に白子のクリーミーな味わいが広がりほんのり丸みのある味わいに。

『酔っ払い海老』

    目の前で活車エビを玖瑰露酒(メイクルチュウ)に漬ける『酔っ払い海老』(活車えび)1piece 800円(税抜)

    目の前で活車エビを玖瑰露酒(メイクルチュウ)に漬ける『酔っ払い海老』(活車えび)1piece 800円(税抜)

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こんな風に目の前で酔っぱらっていく海老を見るのも珍しいので思わず見入ってしまいます。調理後、まずは頭の味噌を吸いつつ、お酒を一口。うーん、たまりません。さらに玖瑰露酒が染み込んだ実はぷりぷりで、さらに食も酒も進みます。

『餃子』(阿波匠豚)

  • ジュワッと肉汁があふれ出す『餃子』(阿波匠豚)1piece 210円(税抜)

『焼きたてチャーシュー』 

  • 左がハツ、右がバラ肉と部位が異なる『焼きたてチャーシュー』900円(税抜)

〆の【tkg】

  • 〆には上海『tkg』1,200円(税抜)。量も少なめで味もおだやか。〆にピッタリ

ほかにも、シェフの出身地である徳島の銘柄豚を、ふっくらと厚みのある生地で包んだ餃子もオススメ。かむほどに肉汁がジュワッとあふれ出る肉々しさを堪能できる一品です。1個からオーダー可能なのもうれしいところ。

    お酒は、ナチュラルワイン(グラス白4種、赤3種800円〜1,400円/ボトル4,000円〜)と「古越龍山 5年 甕」(150ml700円)がメイン

    お酒は、ナチュラルワイン(グラス白4種、赤3種800円〜1,400円/ボトル4,000円〜)と「古越龍山 5年 甕」(150ml700円)がメイン

そんな、本格中華がカジュアルに楽しめて、翌朝体がすっきりする中華料理を提供してくれる【farm studio #203】。1軒目や〆として、ひとりで「サク飲み」として、友人とナチュラルワインとともに、など、楽しみ方が多彩な中華バル。客の立場に立った味付けや注文数に気を配ってくれる“おもてなし中華”をぜひ堪能してみてください!


料理人プロフィール
濵田 利彦さん(ハマダトシヒコ)

  • 1977年徳島県出身。飲食業界への道を志し高校の食物科へ進学。卒業後は【銀座アスター】で料理人として修業を重ねる。その後、オーベルジュ形態のリゾートホテルで、起業を念頭に接客サービスやソムリエ資格を取得。マネージャーから副支配人、支配人、サービスのプロとして研鑽を重ねる。2019年に自身のお店【farm studio #203】を開業。

この記事を作った人

嶋亜希子(ヒトサラ編集部)

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