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更新日:2022.02.16食トレンド

<※閉店>気軽に立ち寄り一味違う食、酒、空間が楽しめる「おしゃれな大人の居酒屋」|東北沢【ごらく】

東北沢駅から徒歩5分。高級感の漂う老舗のような店構えですが、扉を開けると若いお客が多く、大人が気軽に立ち寄れるお店といった雰囲気の【ごらく】。フレンチの技法を使った和食が楽しめる居酒屋で、代々木上原の人気店「メゾン サンカントサンク」や「ランタン」を手掛けるシェルシュの新店です。

※このお店は閉店しました。

ごらくの料理

老舗の雰囲気を残した使い勝手の良い空間

東北沢駅からコスモス通り沿いに歩くこと5分。やがて黒い塀に囲まれた店が現れる。

    ごらくの内観

    老舗おでん店【おかめ】の内装をほぼ居抜きで使用し、1階はコの字カウンターがそのままつかわれている

店内に入れば大きめなコの字カウンターがあり、違いがわかる大人のための高級居酒屋かと思いきや、そのカウンターで料理を楽しみ笑顔を浮かべているのは若いカップル、女性同士、そして、女性のひとり客。なんとも不思議な店なのだ。

実はここ、前は【おかめ】という老舗おでん店があった場所。それが閉店することになり、その跡地に出来たのがこの【ごらく】だ。

    店長の足澤隼人さん

    店長の足澤隼人さんは多才の持ち主で、店内に飾られた花も選んでいる。「自然な雰囲気と季節感、あとは器とのバランスを意識しています」

手掛けたのは代々木上原の人気店【メゾン サンカントサンク】や【ランタン】を営むスタッフたち。「カジュアルな【ランタン】よりもひとつ上のクラスでありながら、大人が気軽に立ち寄れる店を目指しました」と、店長の足澤隼人さん。そして刺身や白子ポン酢、椎茸の炙りなどがメニューに載る。そう、ここは老舗の雰囲気を色濃く残したカジュアルな和食店なのだ。

しかし、それは「ごらく」の魅力の半分にも満たない。

フレンチの技法を活かした和食

    料理長の八巻淳司さん

    仕入れで毎日少しずつ、さらに旬でも変わるメニューは、料理長の八巻淳司さんのアイデア

まずは料理から。料理長の八巻淳司さんはフレンチで10年以上、研鑽を重ねてきた人物。
「日本の食材を生かすために隠し味に出汁も使い、器も陶器などを用意。和食のようにまとめていますが、気持ちとしては技法なども含め、フランス料理を作っている感覚です」。

    しいたけラルド

    『しいたけラルド』500円。椎茸の香りと旨みに豚の脂の香ばしさとコク、甘みが重なる。お酒が進む一品

例えば炭火でじっくり炙った肉厚の椎茸には、仕上げに豚の脂・ラルドを乗せてバーナーでさらに炙ることでコクと旨みをプラス。

    ヤリイカとカリフラワーのピュレ

    『ヤリイカとカリフラワーのピュレ』1,500円。ソテーしたヤリイカに、カリフラワーのピュレ、白菜やコンテチーズ、西洋わさびなど。全てを口に含んだ時の味と香りの共演に驚愕

ヤリイカのソテーにはカリフラワーのピュレを合わせ、真鯛のポワレには、煎り酒と生クリームのエスプーマで味をまとめる。白子ポン酢にはトマトとバジルオイルでアクセントをといった具合だ。

    真鯛と白子、大和芋揚げ

    『真鯛と白子、大和芋揚げ』1,800円。真鯛と白子を、すり下ろした大和芋で包み込み揚げた一品。大和芋のコクある味わいに、ソースの爽やかな酸味が心地よい

そしてそのどれもが、素材の美味しさを楽しませてくれるのはもちろん、ソースや付け合わせと一緒に口に含むとパンチある美味しさで舌鼓連打も必至だ。なんて素敵な日仏の融合。

食事との相性を重視した日本酒、自然派ワイン

だからこそお酒は日本酒ばかりでなく、各国のワインをボトルで10~15種、グラスも赤白3種ずつくらいと豊富に揃えている。

    ごらくのワインと日本酒

    ワインは自然派を中心に、日本酒は味わいを重視し、どちらも料理をさらに美味しくする“食中酒”というテーマで試飲を繰り返し、選んでいる

「日本酒は香りよりも旨味。料理との相性の良い食中酒として魅力のあるものを定番で10種ほど用意。提供も冷酒、燗だけでなく、料理に酔っては常温で楽しんでもらうことも。ワインは濃厚なものを避け、料理に合いスルスルと軽やかに飲める自然派を中心にセレクトしています」と、足澤さん。またサワー類も充実。レモンサワーをはじめ、すべて果実を生搾りで提供している。

でも、魅力はこれだけじゃありません。

    ごらく内にあるDJブース

    店の奥にはDJブースが。世の中が落ち着けば、今後は週末に音楽&食のイベントなども考えているという

和の雰囲気の店ながら、奥にはDJブースもありレコードも充実している。楽しくカジュアルな空間にしたかったそうで、レコードは音楽好きなスタッフが持ち寄ったジャズ、R&B、ソウルなど、さまざまなジャンルが200枚近く揃う。

「その中からのリクエストにはもちろん、下北沢で購入したレコードを持ち込んでかけてほしいなんていうのもアリです。残念ながら、まだそのリクエストは受けたことがないんですけどね(笑)」。

    特注のアンプ

    真空管が横付けになるように、特別に作ってもらったアンプ。歴史を刻んだ雰囲気ある店内に、見事に溶け込んでいる

料理と酒、そして音楽。老舗おでん店のほぼ居抜きという歴史ある佇まいの内側には、さまざまなこだわりが詰め込まれている。そこに、元アパレルという経歴の店長・足澤さんのフレンドリーなサービスも加わって、居心地のよい魅力あふれる店となっている。その気軽さに女性客やカップルが多いのも頷ける。

    ごらくの2階,内観

    2階にはテーブル席のほか、4名の個室も用意。1階とは違い、落ち着きのある雰囲気。カジュアルな接待での利用も可能だ

「【おかめ】のあとはどんな店になったの? と近隣の年配の方もよく来られますし、会社帰りのビジネスマンがふらっと訪れる、なんてことも多いんですよ。2階には個室も用意してあるので、カジュアルな接待にも使えます」

つまりはデートにも女子会にも、今夜の一杯にも、接待にも使え、みんなが「美味しい~!」と笑顔になれる店なのだ。

【ごらく】
住所:東京都渋谷区上原3-25-9 1F

※このお店は閉店しました。

この記事を作った人

撮影/三橋 優美子 取材・文/武内 しんじ(フリーライター)

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