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更新日:2017.09.18連載

パサつく食材が少しの工夫でおいしいアスリート食材に大変身!

アスリートにとって食は楽しみや喜びという要素以外に、パフォーマンス向上という大きな要素をもちます。糖質制限など、いざ日常で実践すると色々な不便を感じるし、外食の際にもお店選びに気を遣います。私たちもアスリートの知恵を活用する価値がありそうです。

パサつく食材が少しの工夫でおいしいアスリート食材に大変身!

参考にして外れがない高タンパク低脂質の食事

 高タンパク質低脂質の食事は、ほぼすべてのアスリートに共通して求められるものであり、また私たちの日常の食生活で修正をしていきたいポイントです。高タンパクという点においては、肉、魚、豆類を積極的に食べるということで実現できますが、多くのタンパク質にはセットで脂質が含まれています。脂質の方が多い場合も珍しくありません。そこでサプリメントはプロテインやアミノ酸という類のものが価値をもつのですが、朝から晩までサプリメントを飲むわけではありませんので、通常の食事でも高タンパク低脂質を上手に取り入れる術を身につけたいものです。

 まず外食をする場合には、洋定食よりも和定食、カツ丼よりもマグロ丼といったように、少しだけ脂質の低い食事を好むような癖をつけることです。また天婦羅の衣を無理の無い範囲で外すとか、ラーメンの汁を飲み干さないとか、脂質をプラスαで摂らない習慣をつくることです。

低脂質の食材をチェックしてみよう

 家の食事においては、低脂質の食材のチェックが大切になります。ノンオイルのツナ缶や最近では低脂質のコンビーフなども売っています。一般の食材ではマグロや白身魚も有り難いでしょう。

 豚肉もバラの脂身の箇所を外せば高タンパク低脂質となりますし、牛ヒレ肉は少しお値段が張るものの文句なしの高タンパク低脂質です。
 
 そして何よりもの強い味方は鶏のササミでしょう。値段も安く、どこのスーパーでも簡単に手に入ります。

調味料や少し手を加えることで、食材が変わる

 低脂質食材を使うにあたって、問題になるのは、パサつく食感に飽きがきてしまうことかもしれません。そこで役に立つのが調味料です。塩、ポン酢、クレイジーソルト、カレー粉、醤油、胡椒等々、調味料で味のバリエーションを作ると印象が変わってきます。

面白い裏技は食物酵素や発酵食品

 そして面白い裏技が、食物酵素や発酵食品の利用です。具体的にはキウイやパイナップルと一緒にササミをタッパに入れて一晩寝かすだけで、その食感が驚くほど柔らかくなるのです。キウイやパイナップルは皮でも十分に酵素がありますから、中身は食べて皮を利用するだけで大丈夫です。
 発酵はヨーグルトや味噌が効果的です。同様にタッパにつけて一晩寝かすだけです。こちらも肉質がソフトになって味もついてくるので、ササミとは思えない食感とおいしさです。ぜひ一度試してみてください。

 
 最後に、ファミリーレストランなどで食事をする際に、メニューの中で高タンパク低脂質の料理を探すのも楽しいかもしれません。これは私が減量の時にゲーム感覚でやっていたのですが、ファミリーレストランやチェーンの喫茶店などで高タンパク低脂質の料理をメニューの中から探すのです。
 たまに、ビンゴ!!!と叫びたくなるような料理に出会えたりしますし、時にはベーグルサーモンサンドからチーズとドレッシングを抜いてくださいといったようなオーダーの仕方もあったりします。何事も義務として捉えると苦痛ですが、ゲーム感覚で新たな発見を目指すとわくわくしてきますよ。

桑原弘樹の記事

この記事を作った人

取材・写真/桑原 弘樹

大手メーカ-で16年以上スポーツサプリメントを企画・開発。桑原塾を主宰。NESTA JAPANのPDA 。Tarzan等各誌での企画監修、著書「サプリメントまるわかり大事典」「私は15キロ痩せるのも太るのも簡単だ!クワバラ式体重管理メソッド」等

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