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更新日:2017.10.09旅グルメ

シドニーの世界遺産で食べるオペラキッチン

全世界で活躍する和楽器グループ「AUN J クラシック・オーケストラ」。そのリーダーである井上良平が書き下ろす、音と食の魅惑ワールド。第3回目となる今回は、12月に行われるAUN Jのコンサートの視察でオーストラリア・シドニーへいった話です。

シドニーの世界遺産で食べるオペラキッチン

世界遺産で食べるオペラキッチン

 先日、オーストラリアはシドニーへ視察にいってきました。12月に行われるワンアジア パシフィックコンサートのためです。オーストラリアは何度も行ったことがあったけれど、実はシドニーは初めて訪れる場所です。初めて来る場所って良いですよね。空港、ホテル、町並みなど、迎えの車の窓に鼻を押しつけてキョロキョロしちゃいます。シドニーといえば、演奏家にとってあこがれの場所があります。それはシドニー・オペラハウスと呼ばれるコンサートホールです。

 1973年に完成してオーストラリアのシンボルとしても親しまれています。なんと世界で最も建造年代が新しい世界遺産にも指定されているんですよ。そのオペラハウスがあるポート・ジャクソン湾からハーバーブリッジを望む場所にオペラキッチンがあるんです。なんと素敵なところでしょうか。僕は演奏家なので、公演前のひとときにのんびりランチなんかいいな~とか、終わってから夜景を見ながらビールもいいな~とか。まあ本番があればそんな暇はまったくないんだけどね。ということで、いつかはここで演奏したいなっと思いながら、オペラキッチンへ行くことにする。

 名前のとおりキッチンなので、庶民的なメニューが多く、友人たちと景色を楽しみながらおしゃべりや、ゆっくりと風とたわむれながら飲むビールなんかいいんじゃないかな。僕が注文したのは、フィッシュアンドチップス!

 レモンをジューッとかけて、かりっと揚げた白身魚のふんわりした食感と相まって、パクパクいっちゃいました。まるで低音を保つ17弦箏と高音域を司る13弦箏のデュオのような感じ。そんな素敵なハーモニーが楽しめました。そしてここにはアジア料理もすこしあるし、ちょっとした寿司もあるんですよ。もちろんカフェも充実しています。あとはビールもバーもあったりちょっと飲む人には嬉しい感じです。あとシーフードミックスもお勧めしたいな。

 なんといってもこの風景にあう料理っていうのは、最高の調味料です。僕はブランチになったけど、ぜひシドニーに行けば行ってみてくださいね。白ワインやシャンパンなど、合わせると旅の楽しさ倍増です。いまオーストラリは冬なので、ちょい肌寒いけれど、夏のシーズンはさぞかし賑わう場所なんだろうな。視察を終えたら夏のシーズンに公演があるので、また来られることを楽しみにしています。

 あとカモメさんがたくさんいるので、取られないようにご注意を。プレートの上に網を置いておかないと、あっという間についばまれてしまいますので。目の前にカモメを見るのも珍しいからそれも旅のおもしろいところだけどね。
ではまた。

AUN J クラシック・オーケストラ LIVE Info

▼ 「ONE ASIA ジョイントコンサート・ジャパンプレミア 2017 supported by IDEMITSU」2017年10月13日(金)東京オペラシティ コンサートホール
open18:00 start19:00
全席指定 ¥7,800(税込)

▼ 「10th Anniversary AUN J CLASSIC ORCHESTRA 〜TOSHINOSE Show Time!!〜」
2017年12月28日(木)日本橋三井ホール
open18:15 start19:00
全席指定 ¥5,500(税込・ドリンク代別途必要) 

詳しくはオフィシャルHPまで。

  • 撮影:クロアチアのドゥブロブニクにて

    撮影:クロアチアのドゥブロブニクにて

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この記事を作った人

文・写真/井上良平

AUN(あうん)というグループで和太鼓と三味線や笛を演奏している双子の兄です。鬼太鼓座で12年間活躍し、AUNとして独立。2008年、8人グループ「AUN J クラシック オーケストラ 」を結成。和楽器をもっとみんなの心に届かせたいと思っています。

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