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更新日:2018.08.26グルメラボ

手にフィットする究極の江戸切子、繊細な技から生まれる【堀口切子】

1921年から歴史を刻む【堀口切子】がつくる江戸切子は、一度使えば手放したくなくなるほど技が光る逸品。そんな『HORIGUCH IKIRIKO』の魅力に迫ります。

手にフィットする究極の江戸切子、繊細な技から生まれる【堀口切子】

 ガラスの表面にカットを入れる江戸切子は、東京都・国指定の伝統工芸だ。1834年、江戸大伝馬町のビードロ屋がガラスの表面に彫刻を施したのがはじまりだと伝えられている。明治時代に入るとヨーロッパのカットグラスの技法が導入され、多彩な柄が増えはじめた。【堀口切子】は、1921年に堀口市雄氏(初代秀石)が江戸切子技術伝承者に弟子入りし、前進となる「堀口硝子」を創業したことにはじまる。現在は三代秀石 堀口 徹氏がその伝統を継承している。

 堀口氏は、「ガラスを加工して、使い手を驚かせ魅了するというのが、江戸切子の本質と思える」と語る。その言葉の通り【堀口切子】の江戸切子は驚くほど美しく、受け継がれる伝統の技をベースに、シンプルなものから複雑なデザインのものまで多種多様なものが揃う。その繊細なカットや磨きといった技のひとつひとつが唯一無二の美しいグラスを生み出すのだ。また大切なのは、使い手のもとで完成を迎えることであるという。

 美しさは実際に酒を注いだときにより引き立つ。吞み口や持ち手など、場所によって、ときに大きく、ときに小さくカットの形状を変えながらカットした面がきらきらと反射する様は見ていて飽きない。その瞬間が、堀口氏のいう「完成を迎える」ということなのだろう。

堀口切子

  • 住所:東京都江戸川区松江5丁目10-番 2号
    電話番号:050-3735-3755

この記事を作った人

遠藤 麻矢(ヒトサラ編集部)

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