“飲める脂”! 「愛媛甘とろ豚」は豚肉界の大トロといっても過言ではない!?
愛媛県は柑橘ばかりではなく「肉」がおいしい土地。とくに養豚は中四国地域でもっとも盛んだそうです。その愛媛県で誕生から10年を迎えるブランド豚「愛媛甘とろ豚」が最近、地元のシェフの間で「こんな豚肉は今までなかった」と話題になっているそう。首都圏でもいただけるお店があるので、その味と魅了を全力でレポートします!
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「愛媛甘とろ豚」は脂の融点が36℃(人肌でも溶ける!)
愛媛県内約30店、首都圏約10店の飲食店で提供
【SHIKOKUバル88屋】で実食したその味は…
豚特有のくさみがなく、霜降りもほどよくて脂が甘くとろける
愛媛甘とろ豚は、愛媛県で「国内最高級の肉質を目指そう」という長年の研究のもと、2008年に誕生。国内に500頭ほどしかいない希少価値の高いなか、ヨークシャー種から選抜した豚をベースに造成されました。
飼料にもこだわっています。生産量日本一を誇る愛媛県産裸麦を食べさせ、180~220日かけてじっくりと飼育。そうして育てられた豚のなかから、肉色や脂肪の色味、重量など独自の基準を満たしたものだけが「愛媛甘とろ豚」として出荷されます。
アクが出にくいので、しゃぶしゃぶやすき焼きにも向くという
なんといっても特徴は、そのやわらかさと脂身のおいしさ。なんと融点が36℃と、人肌で溶けるほどなめらかな肉質です。また赤身と脂身のサシがきれいに入ったバランスのいい肉質で、一般豚に比べてオレイン酸が豊富。保水性が高くジューシーな食感も魅力です。
「愛媛甘とろ豚普及協議会」では、県外でも愛媛甘とろ豚を味わってもらおうと、ホームページを作成しPRに取り組んでいます。ホームページでは愛媛甘とろ豚をいただけるお店情報を掲載。愛媛県内約30店の飲食店で提供していますが、都内でも味わえるお店が10店ほどあります。
……と、とりあえずすごい豚らしいのですが、実際に食べてみなければ分かりません。ということで、ホームページで紹介されているお店にさっそく突撃してみました。
「えひめ食の大使館」にも任命! 【SHIKOKUバル88屋 コレド室町店】 まずやって来たのは【SHIKOKUバル88屋(はちはちや) コレド室町店】。愛媛県今治市の会社が運営する、“四国のうまいもん八十八ヶ所巡り”をコンセプトにしたお店です。真鯛や「松山どり」「オリーブ牛」「阿波尾鶏」など愛媛のほか四国の食材を使った料理をカジュアルなバルスタイルで味わえます。
愛媛県ブランド産品や農林水産物を積極的に取り扱っている飲食店として、愛媛県から「えひめ食の大使館」にも認定されています。
低温調理でさらにおいしさを引き出した『甘とろ豚のロースト』1,280円(税抜)
こちらの自慢のメニューは『甘とろ豚のロースト』。愛媛甘とろ豚のロースをコンベクションオーブンでじっくりと低温調理。今流行りの低温調理ですね。芯温62℃で2時間加熱することで、脂がとろけ、赤身部分のたんぱく質がやわらかくなります。
小豆島のオリーブ塩がまぶされているので、まずはシンプルに塩だけで。おお〜、脂の甘みが引き立ちます! さすが「愛媛甘とろ豚」の冠をいただいているだけあって、「豚肉界の大トロ」とでもいいたくなるような脂のとろけ具合! 噛む必要がありません。まさに飲める豚肉! 飲める脂身!(笑)
甘みがあるバルサミコソースが豚肉を引き立てる
添えられたバルサミコ酢と「鎌田醤油」(香川)の特製ソースで味わうとさらに甘みが加わります。付け合わせは今治から直送される新鮮野菜です。
脂が弾け飛んだ『甘とろ豚のソーセージ』
愛媛甘とろ豚100%でつくった『甘とろ豚のソーセージ』850円(税抜)。脂が弾けるので、噛むとき注意!
もう一つのオススメが『甘とろ豚のソーセージ』。こんがりとグリルで焼き上げています。愛媛甘とろ豚100%で、わりと細かめに挽いたミンチを使用していますが、しっかり肉の歯応えが残っていて粗挽きのような食感。
噛むとパンパンに詰まった肉汁がここぞとばかりに弾けるので、飛び散らないように注意しましょう!
見よ、この肉汁! ナイフを入れると流れ出す
【SHIKOKUバル88屋 コレド室町店】
電話:03-6262-3100
住所:東京都中央区日本橋室町2-3-1 コレド室町 22F
営業:【月~金】11:00~15:00、17:00~23:00 【土・日・祝】16:00~23:00
定休:不定休
アクセス:銀座線・半蔵門線・三越前駅A6番出口から徒歩1分 (駅直結)、ほか
ほか、都内で愛媛甘とろ豚を味わえるお店をご紹介。いずれも「えひめ食の大使館」に認定されており、愛媛の食材を積極的に使っているお店です。
豚肉が主張する! 【中華料理 天外天】の『愛媛甘とろ豚の黒酢豚』
カリッと小気味よい食感、噛むとやわらかくジューシーな『愛媛甘とろ豚の黒酢豚』1,700円(税込)
愛媛県伊予市出身、地元愛あふれる中川優オーナーシェフによる本格中華。こちらの人気商品『愛媛甘とろ豚の黒酢豚』は、香ばしく揚げた愛媛甘とろ豚と山芋を、中国鎮江黒酢と鹿児島の「桷志田黒酢」でつくったオリジナル黒酢ソースで絡めた一品。
「酢豚ってタレの味に素材が負けそう」と思いませんか? それはふつうの豚肉を使った場合。この酢豚、明らかに豚肉の味が前面に主張してきます。食べただけで「おいしい国産の豚を使っているな」とわかります。
【中華料理 天外天】
電話:03-3822-3333
住所:東京都文京区千駄木3-33-6
営業:11:30~14:30、17:00~22:00
定休:火曜日
アクセス:地下鉄千代田線・千駄木駅A2出口から徒歩2分
『愛媛甘とろ豚の低温ロースト~海藻サラダ添え』3,600円(税抜、要予約)
毎朝市場から仕入れた新鮮な魚介類をはじめ、全国各地から直接買い付けた肉や有機野菜などのこだわりの国産食材をイタリアンにアレンジ。愛媛甘とろ豚メニューは、『愛媛甘とろ豚の低温ロースト~海藻サラダ添え』。甘とろ豚を85℃で2時間、じっくり香味野菜とともに焼き、海藻系サラダをトッピング。香味野菜と白ワインを煮詰めたソースがかかっています。
ちょっと意外な組み合わせですが、愛媛甘とろ豚をさっぱりとサラダ感覚で味わえます。
【築地ボン・マルシェ】
電話:03-3541-9341
住所:東京都中央区築地4-7-5 築地KYビル 2F
営業:【月~土曜日・祝日】11:30~22:00(ランチは11:30~15:00、LO14:00。ディナーは18:00~22:00、LO21:00)
定休:日曜日
アクセス:日比谷線・築地駅2番出口から徒歩3分
『愛媛県産甘とろ豚のグリル タリアータ』2,980円(税別)は、ハーブが香る一品
愛媛県松山市に本店があり、首都圏で3店舗展開するイタリアン。『愛媛県産甘とろ豚のグリルサルシッチャ』『甘とろ豚と香草を使ったソーセージのグリル』『愛媛県産甘とろ豚のコトレッタ』など多種愛媛甘とろ豚メニューを揃えていますが、自慢は『愛媛県産甘とろ豚のグリル タリアータ』。愛媛県産の甘とろ豚を香草と一緒にグリルし、ヴィンコットのソースを添えました。ヴィンコットとはブドウからつくられた調味料のことで、バルサミコ酢とは違ったまろやかな甘酸っぱさが特徴です。
【ダ・ボッチャーノ グランツリー武蔵小杉店】
電話:044-433-7888
住所:神奈川県川崎市中原区新丸子東3-1135-1
営業:11:00~23:00
定休:グランツリー武蔵小杉に準ずる
アクセス:東急東横線・武蔵小杉駅南口から徒歩4分、JR武蔵小杉駅新南改札から徒歩4分
どのシェフも、愛媛甘とろ豚に対して「こんないい肉が愛媛で生まれたことに誇りを感じた」「融点も低く、これまでの豚肉とは明らかに違う」などと評価しています。柑橘も穀物も良質なものが育つ愛媛は、肉をつくる土壌もすぐれているのでしょう。
これからも全国で愛媛甘とろ豚が活躍しそうな予感。ぜひ近くの愛媛甘とろ豚提供店でその味を確かめてください!
猫田しげる
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