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更新日:2019.08.09旅グルメ

美食も楽しめる!ミラノで見つけた”暮らすように泊まる”アートなホテル【マーニャ・パルス】

イタリアを代表する高級レストランが集中するミラノでの滞在はホテル選びにも気を使いたい。観光ならば旧市街がいいかもしれないが、美食と優雅なステイを満喫するならばミラノ南西部、デザイン・ディストリクトと呼ばれるトルトーナ地区が一番だ。2013年にオープンした「マーニャ・パルス」は全39室がオール・スイート・タイプ。ガンベロ・ロッソで高評価なレストランも併設している。美食にアート。その極上ステイを体験した。

ミラノのクリエイティブ・ディストリクトに建つパラスホテル

ミラノを代表するデザイン・ディストリクト「トルトーナ地区」に2013年にオープンしたホテルが「マーニャ・パルス」。もともとこのトルトーナ地区は20世紀初頭まで工場や倉庫が並んでいたロフト・エリアだったが、80年代以降はその魅力的なロケーションに惹かれたファッション・ブランドが多く進出。現在ではアルマーニ本社はじめ多くのショールームやオフィスが並ぶ他、撮影スタジオやブティック、スタイリッシュなレストランなども集まるミラノで最も洗練されたエリアだ。

    「マーニャ・パルス」は現代アートを空間の中にさり気なく取り入れており、ジャルディーノ(庭)はまるで野外ミュージアムだ

「マーニャ・パルス」は1900年代初頭に作られた香水工場跡地を使い、1991年にイベントスペースとしてリニューアル・オープン。「サローネ・ディ・モービリ」や「ミラノ・ファッション・ウイーク」などのイベント時にはパーティ会場として使われ、当時からその存在はミラノでは知られていた。2013年には全面的にリノヴェーションに着手し、今度は39室全てがスイート・タイプというブティック・ホテルとして生まれ変わったのだ。

以前の香水工場はイタリアを代表するファッション・ブランドの香水を製造するファクトリーだったが、そのDNAはホテルとなった現在も受け継がれており「ラブソリュー LABSOLUE」と呼ばれる調合室は当時の姿のまま見ることができる。また39室全ての部屋にはそれぞれ異なるルーム・フレグランスが置かれており、気に入ったものは「ラブソリュー」で購入することもできる。

    昔の香水調合室を再現した「ラブソリュー」。サンダルウッドや伽羅など数十種類の香織の中から好みの香りをブレンドしてもらうことも可能

部屋は全て白を貴重としたモノトーンで統一されており、ゲストのプライバシーを配慮して全ての窓は中庭のジャルディーノに向いている。ミラノという都会にいながら、緑に囲まれた森の中にいるような気分にさせてくれる、そんな都市型リゾートホテルでもある。ホテルの外観は全面が強化ガラスで覆われ、各フロアは純白の非常階段で結ばれているがこれはミラノの伝統的なアパートメントの建築様式を踏襲したもの。素材は異なるものの、そのスタイルは周囲の空間に溶け込んでいるように見えるのはそのためだ。

    「エグゼクティブ・スイート」はジャルディーノに面した広いリビングルームが特徴的。インテリアは全て白で統一されている

今回泊まったのは「プレステージ・スイート」でリビングルームには巨大なソファが置かれており、キッチン・コーナーも完備。1人で滞在するにはもてあましてしまうほどの広さで、友人を誘ってパーティ・ルームにすることもできそうだ。ブラインドをあげると眼下には緑のジャルディーノと屋上の空中庭園の他には一切周辺の建造物は視界に入らないように設計されている。完璧なプライベシーが保てるだけでなく、集中したい時には周囲の雑音から完全にシャットアウトされるのもビジネス・シーンには向いている。

ガンベロロッソも高評価をつける、モダンなイタリアンが楽しめるレストラン

    【ダ・ノイ・イン】ではランチ、ディナーともにアラカルト・メニューが楽しめる。『シーフードのタリエリーニ』はイカやタコ、貝類のうまみと滑らかな舌触りの手打ちパスタが好相性

「マーニャ・パルス」でのもうひとつの楽しみが1階にあるメイン・ダイニング【ダ・ノイ・イン】。各地のイタリア料理をライトかつヘルシーに構成したメニューが評判でイタリアを代表するグルメ・ガイド「ガンベロ・ロッソ」でも高く評価されている。エグゼクティブ・シェフのジュゼッペ・ポストリーノは現代イタリア料理の父と呼ばれたグアルティエロ・マルケージの元で学んだいわゆるマルケジー二=マルケージ・チルドレンの一人で、伝統的ミラノ・ガストロノミーのスタイルを踏襲している。シーフードをふんだんに使った前菜やタリエリーニは味にうるさいミラネーゼたちからも一目置かれるほどだ。季節の良い時期にはジャルディーノに面したテラス席で食事することも可能。翌朝はジャルディーノで朝食をとったが、周囲の車の音は一切聞こえず、耳に入るのは小鳥のさえずりのみ。ミラノにいながらこんなにくつろげる空間はそうそうお目にかかれない。

    『魚介類の前菜』この日は地中海産のブリのカルパッチョに軽く火を通したトマト、バジリコのソースで食べる夏向きの料理

また、ジムとスパも完備しているがこちらもやはりジャルディーノに面しており、美食三昧の翌朝、早朝ランに励む際も窓から見えるのは鮮やかな緑だ。ミラノを代表するデザイン・ディストリクトにありながら高原リゾートのように滞在できる。次回ミラノへの旅には「マーニャ・パルス」をおすすめしたい。

    ジャルディーノでは朝食からランチ、そして夕方のアペリティーヴォまで1日中緑に囲
    まれて寛ぐことができる。

Magna Pars マーニャ・パルス

Via Forcella, 6/8 Milano
Tel+39-02-8338371 Fax+39-02-83383799

この記事を作った人

撮影/永田忠彦 取材・文/池田匡克

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