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更新日:2019.08.22グルメラボ

伝統の技法を昇華し、生み出した美しき木工芸「浮様(fuyou)」

食を彩るこだわりの逸品を紹介。今回は、富山県に工房を構える人気の作家、下尾さんがつくる日本の文化を落とし込んだ美しき木工芸「浮様(fuyou)」のこだわりと魅力に迫った。

伝統の技法を昇華し、生み出した美しき木工芸「浮様(fuyou)」

水墨画や自然の大理石、水面からインスピレーションを得た文様が美しい。この独特の古い木のような風合いは、2つの伝統技法からヒントをもらい、つくり出しているという。

力強さが印象的な木目は、〝夏目〞という柔らかい部分を削り、〝冬目〞という硬い部分を浮き上がらせる「浮造り」で表現。また、「根ね来ごろ塗り」という漆の技法への憧れから、塗装法を独自で考え出し、まるで絵を描くかのように一枚一枚色付けする。

    「浮様(fuyou)」リム皿(上)240cm 15,660円(税込)、(下)280cm 19,980円(税込)

    「浮様(fuyou)」リム皿(上)240cm 15,660円(税込)、(下)280cm 19,980円(税込)

本来であれば、素の木材は油などが染み込んでしまい料理を乗せるにはあまり向かないが、【Shimoo】の作品は、仕上げにガラス塗装を施すことで水や油をはじく。食器洗剤など
で洗うことができ、経年変化を最小限にとどめながら、長く美しく使える。

    ガラスでの加工を施すことで「木工」ながらも水をしっかりと弾く

    ガラスでの加工を施すことで「木工」ながらも水をしっかりと弾く

見た目の美しさのみならず、この使い勝手のよさが人気となり、富山の【レヴォ】や都内の【ア・ニュ】といった人気店でも使用されている。つくり手の下尾さんは「おかずはもちろん、パンや焼き菓子といった料理をのせるのが好きですね」と語る。
 
どの料理も美しくまとめ上げてくれる「浮様」は、ラインがミリ単位でこだわり抜かれ、どこから見ても美しい。木が持つ力を最大限に生かした独自の世界観に魅了される。

    「shimoo」の作品を手掛ける職人、下尾さん

    「shimoo」の作品を手掛ける職人、下尾さん

取り扱い店舗【Shimoo】

  • 住所:富山県富山市八尾町松原251-5
    電話:076-455-3191
    email:info@shimoo-design.com

この記事を作った人

取材・文/遠藤 まや(ヒトサラ編集部)、写真/伊藤信

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