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更新日:2020.06.19グルメラボ

3D技術と伝統の技を融合した次世代の器『Landscape Ware』

様々な分野で革新と変化をもたらしている最新のテクノロジー。器作りでも3Dプリンターと伝統的な技術を掛け合わせ、新たな挑戦をしているクリエイター集団がいる。彼らが届けたい食体験とは。

Landscape Ware

「職人」x「アーティスト」x「デザイナー」によるクリエイター集団が目指すもの

加賀藩前田家の城下町として栄え、九谷焼や金沢箔(かなざわはく)などの伝統工芸が受け継がれる街・金沢を拠点に、最新のテクノロジーと伝統技術を掛け合わせた新たなものづくりに挑戦しているクリエイター集団「 secca 」 。

    Landscape Ware #001 special edition φ300mm 55,000円(税込)<br />

    Landscape Ware #001 special edition φ300mm 55,000円(税込)

3D技術を用いて生み出される独特のフォルムを備えた陶磁器は〝料理人に対する挑戦状〞である、と語る代表の上町達也さん。「この『Landscape Ware』は、風景の器と呼んでいて、魅力的な建築物(=料理)を作るための大地(=器)を提供したいと思い、誕生したデザインです。料理人の感性に刺激を与えるものづくりを常に目指しながら、料理人とそれを食す人々を、器を通してこれまでにない食体験へと誘いたいのです」

    料理を盛り付けると、よりその有機的なフォルムが際立つ

    料理を盛り付けると、よりその有機的なフォルムが際立つ

複雑なくぼみや突起、なめらかな曲線が美しいこちらは、料理が盛り付けられたときにそのよさが最大化するよう、素材や形状が緻密に設計されている。伝統的な焼き物の技術をベースに、デジタルも手仕事と捉えて生み出される製品は、どれも斬新ながら人の温もりを感じさせる仕上がりだ。
器からはじまる料理があってもいい。新しいカタチによって生まれる新しい料理と新しい食べ方。そんな今までにない食体験を実現する、革新的な器に、今後も注目したい。

この記事を作った人

取材・文/灰岡美紗

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