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更新日:2021.09.10食トレンド

ヴィーガン&グルテンフリーをはじめ、ギルトフリーな料理でヘルシー美食を享受して|【biotable.】田町

“食”について、さまざまな習慣や体質、価値観を持つ人たちが同じテーブルを囲み、楽しいひとときを共有できたら。そんな願いを叶えてくれるレストランが誕生しました。2021年6月にオープンした【biotable.(ビオターブル)】では、ヴィーガンやグルテンフリー、健康志向のメニューを取り揃えて、誰もが美味しくヘルシーな食事を楽しむことができます。

biotableの内観

誰もが無理せず楽しめる、心身に優しいギルトフリーメニュー

【biotable.】は「ホームパーティ」をコンセプトに、誰もがリラックスして、普段よりちょっと特別な、なおかつ毎日でも食べたくなる料理を提案しています。特に充実しているのは、ヴィーガンやグルテンフリーといった食の多様化、さらにコロナ禍で高まる健康志向に対応したメニューです。

    biotable『パクパク食べるいろんな雑穀と木の実のbiotable’sサラダ』

    しっかりと噛むから満足度も得られる。『バクバク食べるいろんな雑穀と木の実のbiotable’sサラダ』1,200円

『バクバク食べるいろんな雑穀と木の実のbiotable’sサラダ』は、ヴィーガンとグルテンフリーに対応した前菜。押麦や黒米、大豆、発芽玄米、キヌア、ごま……などなど16種類がブレンドされた穀類に、くるみやアーモンド、ドライフルーツをプラスして、シェリービネガーのドレッシングでさっぱりと仕上げています。

噛むごとに16穀米の風味が広がり、時折やってくるナッツの香ばしさやドライフルーツの甘酸っぱさがアクセントに。さまざまな味わいや歯触りの一体感が楽しく、食べ飽きません。

    biotable『大豆ミートのヴィーガンパスタ』

    ソースには、ひき肉のような大豆ミートと季節野菜を使って。『大豆ミートのヴィーガンパスタ』1,200円

一見すると、紛うことなくミートソースがたっぷり絡んだフジッリ。なのに、実はヴィーガンかつグルテンフリー!という驚きの『大豆ミートのヴィーガンパスタ』。

大豆ミートと野菜で仕立てたソースはしっかりとコクがあり、米粉とタピオカ粉を素材にしたオリジナルパスタはモチッとした食感がたまりません。お肉や小麦がNGといったリクエストに応えつつも、決して代替品としてではなく「美味しいから食べたい」と思わせてくれる完成度。

    biotable『メカジキのグリル パプリカのソース』

    白ワインとよく合うメインディッシュ。『メカジキのグリル パプリカのソース』1,800円

メインディッシュには、やっぱり肉や魚が食べたい人もご安心を。メカジキに添えた彩りのよいソースはパプリカ本来の甘さを生かして、散らしたドライオリーブが味を引き締めています。メカジキはシンプルに焼き上げ、ソースには油分を使用していないから、味わいはクリアで軽やか。

他にも牛肉のタリアータや鴨肉のコンフィ、鶏肉のから揚げなどがラインナップ。どれも食べ応えはあるのに、グルテンフリーという点が嬉しい。

    biotable『ブルーベリーセミフレッド』

    プレートをピンクで彩るのは桜のパウダー。『ブルーベリーセミフレッド』600円

イタリア出身シェフならではのデザート、『ブルーベリーセミフレッド』。ふんわりと空気を含んだ半解凍状態のセミフレッドは口溶けよく、ブルーベリーの爽やかな味わいが広がります。べたつくような甘さがないので、フルコースの〆にも優しい食べ心地です。

ヴィーガン、グルテンフリー対応メニューに限らず、料理に使われている素材は美味しさや安全性、サスティナビリティなどに基づいて日本各地から厳選したものをメインに取り入れています。それら華やかに仕上げたメニューの数々は、外食ならではの“ハレの日”感に満たされつつも、決して食べ疲れしない軽やかさが魅力です。

選りすぐりの自然派ワインは、背景にあるストーリーも魅力

アルコールの主力となるのは、60種類ほど取り揃えたワイン。ナチュールを中心に、グラス800円、ボトルは3,850円から楽しめます。セレクトするにあたり大切にしているのは、ワインづくりの背景にストーリーがあること。例えば、イタリア・アブルッツォ州の『ブッチェファーロ ロッソ』は、障がいを持つ子供たちにワインの栓を紐で結ぶ作業を手伝ってもらうことで地元と確かなコミュニティを築いているそうです。

【biotable.】では、味わうことを入口にして、食を取り巻く社会環境や地域文化の一面に触れることができるかもしれません。

    biotableのワイン

    左から『ナチュラエ シャルドネ』7,480円、『ピットナウアー・ブロンドバイナチュレ』7,920円、『ブッチェファーロ ロッソ』5,280円

また、コーヒーや紅茶、ジンジャーエールといったソフトドリンクの他、ノンアルコールカクテルが各種あるので、お酒が飲めなくても味気なさは一切なし。ドリンクの品揃えにも、習慣や嗜好の多様性に対応する配慮がなされています。

あらゆるシーンに対応してくれる、個室、テラス、カウンター

【biotable.】が構えるのは、田町駅から徒歩7分ほどの芝浦運河沿いです。店内は白を基調に、随所に木をあしらったナチュラルな雰囲気。フルオープンになる大きな窓から、明るい陽が差し込みます。

    biotableの内観

    テーブル席、カウンター席、個室、テラス席からなる全60席の空間

2名~8名まで利用できる個室もあり、落ち着いて過ごしたいときはこちらへ。一人でも気軽に食事を楽しみたいときには、オープンキッチンを臨むカウンター席があります。

    biotableの内観

    清潔感のある白い壁面に、ゆったりと座れるベンチシートを配した個室

風が心地よく抜けるテラスは開放感にあふれ、寛いだシーンにぴったり。ペットOKだから愛犬家にもおすすめです。今後は、新しいスタイルのブライダル会場として提案する予定もあるのだとか。日常生活に寄り添うレストランとして、シチュエーションによって使い分けられる空間はありがたいもの。

    biotableのテラス

    テラスでは、船が行き交う運河の眺めを楽しむことができる

多種多様な食習慣を有するメンバーが集まっても、皆が美味しくヘルシーな食事を楽しめる【biotable.】。テーブルを囲む喜びを、いつ、誰と訪れても共有できる、ありそうでなかった一軒です。

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この記事を作った人

取材・文/首藤奈穂(フリーライター) 撮影/岡本裕介

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