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更新日:2025.02.03旅グルメ 連載

ヒトサラ編集長の食ダイアリー~とっておきの旅と食のはなし~vol.2|岩手・宮城 三陸の漁師町の魅力 その③

編集長・小西克博が最近気になったお店を、語り下ろし形式で紹介していく連載企画です。テーマは引き続き「三陸の漁師町の魅力」。なかなか行けないエリアではありますが、大震災から立ち直った岩手、宮城の三陸海岸を訪れ、漁師さんたちとの交流の中で出会ったお店を中心に紹介しています。

三陸の漁師町

ヒトサラ編集長 小西克博プロフィール<br />
大学卒業後に渡欧、北極から南極まで約100ヶ国を食べ歩く。共同通信社を経て、中央公論社で「GQ」創刊に参画。2誌の創刊編集長、IT企業顧問などを経て、現職。

ヒトサラ編集長 小西克博プロフィール
大学卒業後に渡欧、北極から南極まで約100ヶ国を食べ歩く。共同通信社を経て、中央公論社で「GQ」創刊に参画。2誌の創刊編集長、IT企業顧問などを経て、現職。

今回ご紹介するお店〈釜石~気仙沼〉

海と食卓の距離が圧倒的に近い。これは三陸の一番の魅力です。

釜石から南下すると大船渡。ここに小石浜という漁港があるのですが、ここの漁師で佐々木淳さんとイザベルさんご夫妻は、自分たちの船でホタテ漁を体験させてくれます。

  • 恋し浜クルーズ

  • 恋し浜クルーズ

小石浜を恋し浜と読ませ、ホタテをブランディングし、マリアージュ・クルーズなどもやられてます。恋し浜ホタテは肉厚で濃厚な味わいで、それを最大限に引き出したイタリアンが【ノイ・マーレ】です。

    恋し浜マクルーズ

そしてそのホタテを船上で焼き、ワインとともにいただけるというツアーを催行されています。フランス人の奥様らしく、ワインも海中に沈めて熟成させたものを飲ませてもらえます。マリアージュ・クルーズといって、ヒトサラでも以前に取材させてもらったことがありますよ。

私も二度乗船していますが、洋上でとれたてのホタテと海中で寝かせた白ワインのマリアージュですよ、こんな贅沢ないですよね。

    大船渡

イザベルさんは震災ボランティアで大船渡に来て淳さんと知り合ったらしいですが、実は彼女、空手の名人なんです。淳さんはその弟子。でも船に乗ると淳さんが親方でイザベルさんは弟子だと彼女は笑います。

大船渡からもう少し南下してみましょうか。震災の象徴、あの奇跡の一本松を経由して気仙沼に出ます。

    気仙沼

ちょっと古めだけど森進一の港町ブルースで宮古、釜石に続いて登場する気仙沼。鰹、メカジキ、サメの水揚げ日本一の港です。ここはもう宮城県になるんですね。あ、サンマも有名です。

となるとやっぱ居酒屋に行きたいですよね。

    福よし

  • 福よし

  • 福よし

有名なところだと【福よし】。広々とした内観も素敵です。「美味しんぼ」では焼魚が最高の評価を受けていたと記憶しますが、もちろん何を食べても美味しいですよ。私は新鮮なホヤがあるとやはりいただいちゃいますね。

    福幸酒場おだづまっこ

  • 福幸酒場おだづまっこ

  • 福幸酒場おだづまっこ

【福幸酒場 おだづまっこ】も有名ですね。長らく仮設で頑張ってこられた復興の象徴のようなお店のひとつかと思います。「おだづまっこ」って「お調子者」のことらしいのですが、酒を飲んでみんなでワイワイ元気にやろうといった熱を感じるお店です。気仙沼の魚をリーズナブルな価格で美味しく食べたいならおすすめです。

  • 唐や

  • 唐や

【唐や】は今回初めて行った居酒屋でしたが、ホスピタリティ含めいいところでした。ボリュームもあって、おまかせの刺盛りだけでもお腹がいっぱいになるほど。

シメはどうしましょうかね。

海岸沿いの「みしおね横丁」にしましょうか。ここはトレーラーハウスを改装したお店の集まりで、各国の料理が楽しめます。外国の船員さんたちも多く見られてなかなか面白い。いろんな人が集まるバー【PRISM】で地元の話題に花を咲かせて今日は終了。

この記事を作った人

小西克博/ヒトサラ編集長

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