冬が旬の野菜のおいしい食べ方
冬は野菜が少ない?いえいえそんなことはありません。根菜、葉もの、芋類など、個性豊かなラインナップが揃います。煮物、鍋物だけではない、冬が旬な野菜を味わい尽くしましょう。
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冬野菜の代表、大根、白菜、春菊
栄養豊富な青物、ほうれん草、小松菜、ブロッコリー
おせち料理で活躍、くわい、八頭
鍋料理のスターたちは、シンプルなレシピも天下一品
冬野菜の代表格、大根。煮物、鍋物はもちろん漬け物やサラダに、食卓で大活躍です。葉に近い上部は甘みが強いので、漬け物や大根おろし、サラダに向いています。中央部はほどよい甘みと硬さで、煮物にぴったり。下部は辛みが強く硬めで、みそ汁や炒め物、辛党には大根おろしがおススメです。
煮物にする際は、米のとぎ汁またはお米を少し加えた水で下ゆでをして苦みをとってください。皮は2、3ミリ程度厚めに剥くと口当たりがよくなります。また、大根の葉はカルシウムが豊富です。葉つき大根を手に入れたら、ぜひ漬け物にするか炒め物にしてみましょう。
鍋料理に欠かせない白菜は、煮込めば煮込むほどトロリとやわらかく、甘みが増します。水分が多く低カロリーでダイエット中のおかずにも適しており、さっとゆがいてだしの素、塩、砂糖を加え、かつお節とマヨネーズで和えるだけで手軽に和風サラダが楽しめます。
春菊も鍋料理に独特の香りと風味を加えてくれる鍋の花形です。加熱しすぎると風味が落ちるので、調理の最後に加えましょう。軽くゆで、おひたしやサラダにしてもおいしくいただけます。
栄養満点グリーンの野菜たちをおいしくいただく
冬場の青菜といえば、ほうれん草と小松菜。βカロテンやビタミン類が豊富で、とくに小松菜はカルシウムと鉄分をほうれん草の2倍含みます。ほうれん草にはシュウ酸というえぐみ成分がありますが、たっぷりのお湯でゆでることで軽減されます。
日本酒を加えたお湯で豚肉とほうれん草をさっとゆがき、しょうが醤油でさっぱりいただくほうれん草鍋や、小松菜と油揚げの炒めものは手軽で栄養も豊富な定番メニューです。
ブロッコリーもクセの少ない食べやすい野菜で汎用性が高く、栄養も豊富です。あまり日持ちがしないため、購入してから3日以内に使い切りましょう。粒状の部分はすべてつぼみで、置いておくと黄色い花が咲いて味が落ちます。たっぷりのお湯に塩を加え、3分くらいゆでて串が通ればOK。加熱しすぎると歯ごたえがなくなってしまうので用注意です。
おせち料理に欠かせない個性的な冬野菜
くわいは中国原産で日本には平安時代に伝わったといわれています。おせち料理では含め煮が主流です。くわいは芽も食べられるので、皮を剥くときは底から上に向かって芽を切らないように気をつけましょう。アクが強いので、皮を剥いたらすぐに水にさらします。お湯か米の研ぎ汁で2、3度ゆでこぼしながら湯がくとえぐみがとれます。小ぶりなものは丸ごと素揚げしてもおいしくいただけます。
八頭(やつがしら)は縁起物としておもに関西でおせち料理のお煮しめに用いられる里芋の1種です。親芋と子芋が1塊となり、8つの頭のように見えることから名づけられました。複雑な形をしているので皮を剥きにくいですが、煮ると粘り気が少なくなり、ホクホクとした食感です。おせちの残りでコロッケにしたり、チーズと合わせてグラタン風にしたり、洋風レシピもおススメです。
体調を崩しやすい季節で何をするのも億劫な気候が続きますが、旬のおいしい野菜でしっかり栄養を取って、健やかに冬を乗り切りましょう。
この記事を作った人
塩川千尋(フリーライター)
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