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更新日:2017.06.20グルメラボ

赤銅鍋でじっくり煮込んだ、特大おでんに舌鼓【高田屋京店】

老舗・名店ひしめく新開地で、昭和6年から続く老舗の居酒屋。創業以来、変わらぬ味を受け継ぐ名物のおでんをはじめ、壁一面を埋めるほどの豊富な品書きで、昼からお客の姿が絶えない。若い世代からご年輩、家族連れまで、幅広い客層でにぎわう、街の顔ともいえる一軒です。

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大鍋でじっくりと炊き上げたおでんが名物の【高田屋京店(たかたやきょうみせ)】

創業から85年、変わらぬ味を守るおでんが人気

 大通り沿いでひときわ目を引くオレンジ色の暖簾。入口を入ると、くねくねと折れ曲がった長いカウンター、壁一面を埋め尽くす品書きのバラエティに圧倒されます。

  • 年季の入った柿渋色の暖簾が目印。店内は昼からにぎわいが絶えない

  • ズラリと並ぶ品書きを見ながら、注文を考えるのもまた楽しい

 その中でも、昭和6年の創業以来の看板メニューは、店の真ん中にでんと構えた大鍋で湯気を立てる、多種多彩なおでん。熱持ちがよい銅でできた特大の鍋に、ぎっしりと詰まった20種近くのおでんは、どれも特大サイズ。

 焼き豆腐なら半丁分、厚揚げやジャガイモは1個丸ごと、ロールキャベツは握りこぶしほどもあります。「昔から大きさも、注ぎ足す出汁の味も変わってないんよ」と女将さん。

    特製の白味噌ダレで味わう大根や牛すじ、焼き豆腐や名物のロールキャベツなど、おでん盛り合わせ。丁寧な仕事と変わらぬ味が心に染み入る

 価格も1個100円から、30年以上据え置きというのもうれしい限りです。白味噌だれをかけた大根や牛すじに、ケチャップで洋風に仕上げたロールキャベツなど、じっくり煮含めたおでん種は、頬張ると出汁がジュワッと口いっぱいに。お酒にはもちろん、白いご飯にもよく合います。

    串カツの盛り合わせも人気

 おでん種の多彩な品数に加えて、一品料理の品書きの幅広さも、この店の魅力の一つ。あちこちに貼り出された短冊は、女将さんでさえも数え切れないほどです。

 定番のお酒のアテや、鯖の生ずしや焼き魚、煮魚といった旬の魚介を使った一品から、焼鳥や串カツまで、思わず目移りしてしまいます。昼から通しで開いているうえに、地下には広いお座敷席もあり、子ども連れのお客が訪れる姿も珍しくないとか。此の懐の深さが、老若男女に厚い支持を得る所以かもしれません。

造りから串揚げまで、思わず目移りする一品が充実

    浅締めの軽やかな味わいが日本酒を呼ぶ鯖の生ずし

 数年前に大黒柱だった先代が亡くなり、一時は暖簾を下ろすことも考えたそうですが、現在は若き三代目も店に立ち、その遺志を継承。おでんの具材の大きさも、注ぎ足す出汁の味も、朝早くからつくりはじめる手抜きなしの仕事はそのまま。

    濃厚なおでんダシに中華そばを合わせた、おでんそばは〆の定番

 看板娘の大女将をはじめ、元気なお母さん達の変わらない笑顔と共に、日々の元気をもらえる一軒です。

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この記事を作った人

取材・文/田中慶一(フリーライター)

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