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更新日:2021.05.27食トレンド

押上【SPiCE Cafe】エビとラムの寄せては返す旨みを堪能するスパイスカレーランチ|シェフがオススメするお店に行ってみよう

エビのだしが効いた『エビカレー』と、ラム肉の香りと旨みが詰まった『ラムキーマ』。これからやってくる暑さを吹き飛ばすがごとく、食欲をいやおうなく刺激する2種類のスパイスカレー。同業のシェフをも唸らす、押上のスパイス料理店【SPiCE Cafe】のランチで、この2種類のカレーを編集部員の郡司がいただいてきました!

押上【SPiCE Cafe】のランチ。『ラムキーマ』『エビのカレー』

今回も「シェフがオススメするお店」サイトからピックアップした、お店と料理を紹介したいと思います。

ご紹介する押上のスパイス料理店【SPiCE Cafe】をオススメしてくれたのは、フレンチをはじめ多彩な調理経験をもち、現在はラグジュアリーなモダンインディアン料理をつきつめる【ニルヴァーナ・ニューヨーク】の杉山幸誠シェフです。

【SPiCE Cafe】をオススメする料理人
【NIRVANA New York】杉山さん

【NIRVANA New York】杉山さん

シェフが研究熱心でスパイスの使い方や、味の足し引きがうまいです。洗練された進化系のインド料理と、ワインとのペアリングコースが素晴らしいですね。

杉山シェフのコメントにある「ペアリングコース」はディナーで提供されているメニュー。今回は、一人ということもあり、ランチで【SPiCE Cafe】さんに訪問し、スパイスカレーをいただいてきました!

押上駅から歩くこと10分。

住宅街にとつぜん現れる、鬱蒼と植物がおおう小道がこのお店の入口です。

  • 小道を抜けるときには、この時期ならではの緑の気持ちいい香りが

    小道を抜けるときには、この時期ならではの緑の気持ちいい香りが

  • 古民家の建物入口。12:30頃着いたときには、待つ人の姿も

    古民家の建物入口。12:30頃着いたときには、待つ人の姿も

入口で少し待つと、すぐに店内に案内されました。

古民家の建物らしく、お店に入った瞬間から和とも洋ともつかない、なんとも落ち着いた情緒が感じられます。白い壁、濃い色の柱や木板、店内にもところどころに植物が飾られ、ナチュラルな雰囲気。同時にキッチンからは心地いいほのかなスパイスの香りが漂ってきます。

窓際の席に案内されると、メニューに目をやります。

ランチセットは
・カレー1種 1150円
・カレー2種 1450円
の2つ。
どちらも副菜4種、ライス、デザート、ドリンクが付いています。

せっかく来たのだから、いろんな味を楽しみたい! と食いしん坊根性を発揮して、今回は……
『ラムキーマ:あら挽きラム肉 花椒』
『エビ:エビの旨みたっぷり スリランカ風』
を選び、カレー2種のセットを注文しました。

  • 窓際、横並びの2名席。

    窓際、横並びの2名席。

  • 『ガーリックチキン』にも相当心惹かれたが……

    『ガーリックチキン』にも相当心惹かれたが……

さぁさ、お待ちかねのカレーが登場!

大きなお皿にはライスと副菜4種、2つのカレー皿にそれぞれ、『ラムキーマ』『エビのカレー』が盛られています。目の前にカレーが出てきた瞬間から、鼻腔はスパイスの多層的で複雑に重なり合った香りでくすぐられっぱなし。

一つ一つのスパイスの香りもきっといい香りなのに、合わさるとなんでこんなにもいい香りになるんでしょうか。

    手前が『ラムキーマ』、右が『エビのカレー』。副菜4種は、ごはんの脇に添えられている

    手前が『ラムキーマ』、右が『エビのカレー』。副菜4種は、ごはんの脇に添えられている

まずは、『エビのカレー』から一口、ぱくり。

ん…んん……! エビだ、カレーにエビが溶け出している。

さらっとしたスープのような仕立てだけど、いままで食べたどのエビカレーよりもエビのだしが濃くて、旨みがたっぷり。そこにピリっとした辛さと香りと旨みをプラスするスパイスの仕事。

不思議なことにカレーがのどを通ったあと、口に残るのはほのかな甘み。エビの甘みなのでしょうか。スプーン一口分のカレーが繰り出す味の変化に、驚きます。

この旨みと甘みのカレーをじんわりと味わったあとに、ごはんを食べると、これまた白米の甘み、旨みが増幅されて感じられてきます。その役割は、まるで「お味噌汁」を思わせます。カレーなのに。

    エビを食べるよりも、カレーを食べたほうがエビの旨みが濃いという現象が起きていた

    エビを食べるよりも、カレーを食べたほうがエビの旨みが濃いという現象が起きていた

さて、お次は『ラムキーマ』。ラム肉好きとしては、食べる前から期待に胸が高まっていたカレーです。

スプーンですくって……ぱくっ。


お……おおおお……! 口に入れた瞬間にラム肉のいい香りがぷわーっと広がる、いや広がりすぎるほど。

口の中を飛び越えて耳の後ろ側、後頭部から直接脳にラムの香りが届くような感覚です。そしてその中に潜む花椒の香り。四川料理のようなシビレではありませんが、ラムの香りにうまく調和していい香りを発しています。

そして『エビカレー』に負けずとも劣らないほどの、ラム肉の旨み。塩気もしっかりめで『ラム肉の麻婆豆腐』というものがあったらこれに近いかもしれません。とにかくどんどんとライスが進みます。

    けっこうな粗挽き具合で、肉感も強め

    けっこうな粗挽き具合で、肉感も強め

「ごはん、足りてますか?」

突然の後ろからの声に振り返ると、そこには笑顔のスタッフさんが。

エビの旨みが凝縮したまろやかな『エビカレー』と、ラムとスパイスの旨みが強烈な『ラムキーマ』。2つの対照的なカレーに、事実ごはんはどんどん胃袋に消えていっていました。そしてまさに、このままだとカレーの残量に対して、ややごはんが足りなくなる見通しだと気づいた瞬間のことです。

「少し、足りないかもしれません」

「ハーフサイズは無料でおかわりできますが、おかわりしますか?」

大歓喜!! 謝謝!!

二つ返事でおかわりごはんをいただきます。

結果、スタッフさんのファインプレーのおかげで、カレーがなくなるタイミングとぴったり、白いごはんもなくなりました。

    この日の食後のデザートは『キャラメルムース』。アイスティーとともに

    この日の食後のデザートは『キャラメルムース』。アイスティーとともに

カレーを食べ終わると、食後のデザートとドリンクが登場。

ほろ苦さと甘さが、千変万化なスパイスの味覚ツアーから帰ってきたばかりの舌をしゃっきりとリセットしてくれます。

ふぅ……おいしかった! ごちそうさまでした!


カレーからデザートにいたるまでの流れがとてもよくて、初来店ながら、一気に大好きなお店になってしまいました。

ほこほこした気持ちで帰ろうとすると、入口脇に物販のコーナーを発見。そこでは、スパイスセットやオリジナルのレトルトカレーが販売されていました。

食べ終わったばかりにもかかわらず、たまらずお土産にレトルトカレーを買って帰ったことは、言うまでもありません。

    持ち帰ってきて、会社でパチリ

    持ち帰ってきて、会社でパチリ

この記事を作った人

ヒトサラ編集部・郡司

旅行ガイドブックの編集者だったが、外食・居酒屋好きが昂じてヒトサラへ。居酒屋文化とシューマイ、痺れる麻婆豆腐が大好き。

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