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更新日:2024.10.17食トレンド

創業130年を迎える軽井沢「万平ホテル」が大規模リニューアル! 歴史を踏襲しつつ新しさも共存する空間へ

大規模改修・改築工事を行っていた「万平ホテル」が、1年半の休業を経て2024年10月2日(水)にグランドオープンしました。歴史的建造物としての伝統を守りつつ、新たな魅力を加えた宿泊施設や、ダイニング、カフェテリアをご紹介します。

軽井沢万平ホテル外観

ジョン・レノンも愛した、軽井沢「万平ホテル」が大規模リニューアル

    改修前の「万平ホテル」外観

    改修前の「万平ホテル」外観

1894年(明治27年)に創業した「万平ホテル」。避暑地・軽井沢を代表するクラシックホテルとして広く知られ、軽井沢の景観に調和したハーフ・ティンバー風の外観意匠や和洋折衷の室内意匠などから、多くの著名人や政界人にも愛され続けています。

    改修後の「万平ホテル」外観。壁や屋根の塗装は当時の色に忠実に再現。また、以前は階段があった入口が全面スロープに改修され、バリアフリー対応に

    改修後の「万平ホテル」外観。壁や屋根の塗装は当時の色に忠実に再現。また、以前は階段があった入口が全面スロープに改修され、バリアフリー対応に

2024年に創業130周年を迎え、「万平ホテル」は全館休館し、大規模改修・改築工事を実施。“万平ホスピタリティ”のコンセプトはそのままに、昔から通う常連客には“大きく変わらずに生まれ変わった”安心感と懐かしさを提供し、初めて訪れた方には新しさを感じられる空間へとアップデート。同年10月2日(水)にグランドオープンしました。

  • 1894年の「万平ホテル」開業当時から使われ続けている看板

    1894年の「万平ホテル」開業当時から使われ続けている看板

  • ロビーには、昭和初期のものや大正時代のレプリカなど、異なる年代の椅子が点在

    ロビーには、昭和初期のものや大正時代のレプリカなど、異なる年代の椅子が点在

  • フロントデスク前には真っ赤な絨毯が敷き詰められた空間が広がります

    フロントデスク前には真っ赤な絨毯が敷き詰められた空間が広がります

  • 伝統工芸品の軽井沢彫りで桜のモチーフが施されたキャッシュトレーや筆箱

    伝統工芸品の軽井沢彫りで桜のモチーフが施されたキャッシュトレーや筆箱

さて、宿泊施設やメインダイニングがどのように変わったか気になりますよね。ではさっそく3つの宿泊棟からご紹介します。

「アルプス館」「愛宕館」「碓氷館」3つの宿泊棟を紹介

ホテル内は「アルプス館」「愛宕館」「碓氷館」の3つの宿泊棟に加えて、婚礼・宴会場を備えた「バンケット棟」の全4棟で構成されています。中でも注目なのが、多くの賓客に愛されてきた「アルプス館」、ホテルの歴史と新たな軽井沢の風を豊かな緑とともに感じられる「愛宕館」、そして2001年に増築された「碓氷館」の宿泊棟です。

「アルプス館」

    「アルプス館 グランドクラシック」面積57㎡ 定員2名

    「アルプス館 グランドクラシック」面積57㎡ 定員2名

    「アルプス館 クラシックプレミア」面積48㎡ 定員2名

    「アルプス館 クラシックプレミア」面積48㎡ 定員2名

ホテルを象徴する「アルプス館」は、2018年に国の登録有形文化財に登録された歴史的建造物。客室は全12室あり、面積57㎡ 定員2名の「アルプス館 グランドクラシック」と面積48㎡ 定員2名の「アルプス館 クラシックプレミア」の2タイプで構成されています。丸く温かみのあるペンダント照明をはじめ、ガラス障子、猫足バスタブ、軽井沢彫の家具など、ホテルを象徴する「和洋折衷」のインテリアを受け継ぎつつ、より居心地良い空間へとリニューアル。“万平ホテルらしさ”を存分に感じたいのなら、「アルプス館」がオススメです。

「愛宕館」

    「愛宕館 万平スイート(温泉付)」面積91㎡ 定員2~3名

    「愛宕館 万平スイート(温泉付)」面積91㎡ 定員2~3名

    「愛宕館 プレミア(温泉・テラス付)」面積45㎡ 定員2~3名

    「愛宕館 プレミア(温泉・テラス付)」面積45㎡ 定員2~3名

    「愛宕館」のみ全客室の内風呂に天然温泉(塩沢温泉)を使用

    「愛宕館」のみ全客室の内風呂に天然温泉(塩沢温泉)を使用

リニューアルを機に新築された「愛宕館」。客室は2フロア全30室で、“万平ホテルのDNAを受け継ぐクラシカルモダン”をコンセプトに建て替えられた愛宕館の新客室は、「万平ホテル」の歴史を想いつつも、新たな軽井沢の風を、豊かな緑とともに感じられる設えにこだわったとのこと。また、客室の全てに天然温泉の湯を湛えた内風呂を備えているため、日々の喧騒から解放される癒しのひとときを過ごすことができます。

「碓氷館」

    「碓氷館 碓氷スイート(テラス付)」面積90㎡+テラス 定員2~3名

    「碓氷館 碓氷スイート(テラス付)」面積90㎡+テラス 定員2~3名

    「碓氷館 碓氷スイート(テラス付き)」のベッドルーム

    「碓氷館 碓氷スイート(テラス付き)」のベッドルーム

    解放感たっぷりの「碓氷館 碓氷スイート(テラス付き)」のテラス

    解放感たっぷりの「碓氷館 碓氷スイート(テラス付き)」のテラス

2001年に増築された「碓氷館」は客室を改装。3フロア全4タイプある客室とスイートルームから選ぶことができます。テラス付きの部屋もあり、窓からの自然豊かな景観は、軽井沢らしい時間をゆったりと過ごせます。

豪華絢爛な「メインダイニングルーム」や「カフェテラス」も

ホテル滞在の大きな楽しみのひとつは、やはりお食事ですよね。アルプス館1階に位置し、ホテルを象徴する和洋折衷の空間「メインダイニングルーム」もこの度改修。ペンダント照明やステンドグラスの装飾に加え、開業当時の美しさを再現した「格天井」があり、クラシカルでゴージャスな空間にうっとり。

「メインダイニングルーム」

    ホテルを象徴する和洋折衷の空間「メインダイニングルーム」。折り上げ格天井や柱など、昭和初期の建具が再利用されており、随所でホテルの歴史を感じることができます

    ホテルを象徴する和洋折衷の空間「メインダイニングルーム」。折り上げ格天井や柱など、昭和初期の建具が再利用されており、随所でホテルの歴史を感じることができます

  • メインダイニングを彩るステンドグラスは宇野澤秀夫氏の作品

    メインダイニングを彩るステンドグラスは宇野澤秀夫氏の作品

  • メインダイニングの奥に位置し、緑豊かな庭園に面した「サンルーム」

    メインダイニングの奥に位置し、緑豊かな庭園に面した「サンルーム」

    ディナーコース『けやき』21,000円(サービス料15%別)

    ディナーコース『けやき』21,000円(サービス料15%別)

ディナータイムは、新たなシグネチャーコース「けやき」を味わいたいところ。料理長がこだわった伝統と進化の融合を堪能できる全6皿で、『信州サーモンとクレソンのタルタル』をはじめ、『帆立貝のポワレ 信州舞茸のデュクセル添え』『アマダイの鱗焼き』『国産牛フィレ肉のグリル 安曇野わさびと赤ワインソース』など、信州ならでは食材を使ったメニューが並びます。

「カフェテリア」

    アルプス館1階にある「カフェテリア」。テラス席が拡張され、より快適な空間へ

    アルプス館1階にある「カフェテリア」。テラス席が拡張され、より快適な空間へ

  • マイルドで濃厚な『ロイヤルミルクティー』は、約50年前から受け継がれているレシピでつくられています

    マイルドで濃厚な『ロイヤルミルクティー』は、約50年前から受け継がれているレシピでつくられています

  • 信州産・紅玉リンゴにレーズンをアクセントに取り入れた『伝統のアップルパイ』

    信州産・紅玉リンゴにレーズンをアクセントに取り入れた『伝統のアップルパイ』

    こちらはジョン・レノンが必ず座っていたお気に入りの席

    こちらはジョン・レノンが必ず座っていたお気に入りの席

『伝統のアップルパイ』と『ミルクティー』もはずせない。数多くの著名人・文化人に愛されてきましたが、中でもジョン・レノンのエピソードは有名で、毎夏に家族と訪れ、こちらのカフェテラスで『伝統のアップルパイ』と『ロイヤルミルクティー』を注文していたそうで、今でも多くの宿泊客や観光客が同じ味を求めて訪れるそうです。

  • “非日常のくつろぎ”がテーマの「バー」。シグネチャーカクテルなどをどうぞ

    “非日常のくつろぎ”がテーマの「バー」。シグネチャーカクテルなどをどうぞ

  • 旅の締めくくりには、立ち寄りたい「スーベニアショップ」

    旅の締めくくりには、立ち寄りたい「スーベニアショップ」

この度新たに生まれ変わった「万平ホテル」では、「受け継がれてきた伝統」と「新しさ」の共存が随所に感じられます。圧倒的な美しさの中に心地よさを感じられる、由緒あるクラシックホテル「万平ホテル」にぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

「万平ホテル」概要

開業日:2024年10月2日(水)
住所:長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢925
アクセス:軽井沢駅より徒歩約30分、タクシー約5分(2km)
ホテル施設:客室(全86室、36㎡~91㎡)、レストラン「メインダイニングルーム」(フランス料理)、カフェテラス、バー、ショップ、バンケット、ファンクションルーム、駐車場
ホテル公式HP:https://mampei.co.jp/

この記事を作った人

嶋亜希子(ヒトサラ編集部)

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