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更新日:2017.06.09旅グルメ

ニュージャーマン料理がもたらしたバンコクの衝撃【Sühring】

​バンコクでドイツ料理。それだけ聞けばなかなか【Sühring】という店に食指は動かないかもしれません。しかし、森の別荘のような邸宅で楽しむ、美味なるニュージャーマン料理とドイツワイン。それはバンコクグルメのハイライトになる可能性さえ秘めていました。

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​ドイツの森に佇むような一軒家の空間と温かなもてなしに心解きほぐす

 バンコクの中心地からはやや南に離れたイェンナカート通りの一角。近年、欧米系の居住者が増え、徐々にレストランもできはじめたこのエリアに、【Sühring】は緑に囲まれた一軒家というロケーションでゲストを出迎えてくれます。それはまるで、都会のなかに現れた森の別荘のよう。友人宅にでも招かれたようなのんびりとした空気感が漂います。しかし、それはかつてオランダの外交官員の邸宅だったという空間だけによるものではありません。トップレストランでありながら、ここではドレスコードはなし。サービスも「短パンでも、サンダルでもいい。自分の楽だと思う格好で来て」と、フランクで温かみのあるホスピタリティが、ゲストの心を解きほぐしリラックスさせるのです。そして、そんな空間で味わえるのがニュージャーマン料理というのですから、期待に胸は膨らんでいくばかりです。

    建物は1970年代に建てられ、かつてオランダの外交官員の邸宅として使われていたという

​トーマスとマティアス、ツインズシェフの思い出が宿るニュージャーマン料理

 料理をつくるのは、ベルリン出身の双子のシェフ、トーマスとマティアスのズーリング兄弟。ふたりは「ドイツ料理なんか習ったことがない」と笑いながらも「ドイツはビールとソーセージだけじゃないことも知ってほしい」といいます。そんなふたりのアイディアの源泉となるのは、幼い頃の思い出や記憶の欠片です。おばあちゃんにつくってもらった家庭料理や夏休みのサマースクールで自分たちがこしらえた保存食、あるいはピクニックでのランチ…。それらに、ミシュラン三ツ星店をはじめヨーロッパのさまざまな国で研鑽を積んできた彼らの確かな技術が結びつき、ニュージャーマン料理は生まれるのです。また、料理だけではなく、ドイツワインのラインナップ、ペアリングもこの店の大きな評価点。バンコクという灼熱の都市で出会う、ニュージャーマン料理。そんな乙な選択は、決して間違いではありません。むしろ、この選択がバンコクグルメのハイライトに。そんな可能性さえ秘めた一軒といえるでしょう。

  • ニシンにビーツなどを合わせた一品

  • メインには日本ののざき牛の肩肉が登場

マティアス・ズーリング(左)、トーマス・ズーリング(右)

ベルリン出身のツインズシェフがバンコクで魅せる革新的ドイツ料理

 ベルリン出身のツインズシェフ。兄がトーマス、弟がマティアス。ふたりはそれぞれミシュラン三ツ星店での修業を積み、スペインやスウェーデン、デンマーク、イタリアなど、ヨーロッパのさまざまな国を渡り歩き、ホテルレストランのシェフと招聘されバンコクへ。その後、2016年に【Sühring】をオープンした。

【Sühring】

☎+66 2 287 1799
住所:No.10, Yen Akat Soi 3, Chongnonsi, Yannawa, Bangkok
営業:18:00~22:00
休日:無休

この記事を作った人

撮影/鈴木拓也 取材・文/吉田慎治

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