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更新日:2019.01.22旅グルメ

神戸【炭焼じょーじ】旬の魚介を気軽に炭火焼で。魚串を主役に据えた穴場の新鋭

神戸の中心・三ノ宮からひと駅東の春日野道、下町の住宅街の一角にたたずむ【炭焼じょーじ】。開店1年とは思えない渋い店構えと、魚をメインにしたこだわりの炭火焼が、早くも評判に。穴場的な雰囲気も相まって、地元でじわじわ人気上昇中の、注目のニューフェイスです。

神戸【炭焼じょーじ】旬の魚介を気軽に炭火焼で。魚串を主役に据えた穴場の新鋭

芳しい炭火焼の香りに誘われる、魚が自慢の穴場のニューフェイス【炭焼じょーじ】

三宮から一駅、下町の隠れ家的な新顔

    店内はカウンターのみだが、席も厨房も広くゆったりできる

    店内はカウンターのみだが、席も厨房も広くゆったりできる

 下町の雰囲気漂う街並みに立つ渋い店構え。ずいぶん前からあったような年季が入ったカウンターには、対照的に若き店主・今井康晴さんが一人、炭火の焼き台と向き合っています。

 最初は三宮で開店を考えていたそうですが、「ちょうど、元飲食店のこの場所が見つかって。クラシックな“ザ・居酒屋”という店にしたかったので、空間にはほとんど手を入れてません」と今井さん。初めて来てもどこか落ち着く空間は、年配のお客はもちろん、若い世代にも好評。よもや開店から1年とは思えない味わい深い雰囲気も、この店ならではの魅力です。

手間なしで気軽につまめる
「魚串」が看板メニュー

    日替りの魚串。左からサバ140円、ししゃも150円、ゲソ250円、赤エビ250円、ホタテ280円(すべて税込)

    日替りの魚串。左からサバ140円、ししゃも150円、ゲソ250円、赤エビ250円、ホタテ280円(すべて税込)

 開店前は、三宮の鉄板焼店を経て、焼鳥やビストロの人気店で修業を積んだ今井さん。鉄板や炭火など、様々な“焼きもん”に携わってきた経験を活かして、自店の主役も炭焼きに。「1年で、店で使う炭火の感覚も掴めてきましたね」と、今も焼きの技に磨きをかけています。

 品書きにはあえて肉をほとんど置かず、地元の東山市場で仕入れる魚を中心に。「お客さんも普段、焼魚や煮魚を食べる機会が減っていると思って。魚は食べるのが面倒になりがちなので、気軽に楽しめるように」と、店の主役に据えたのが、毎日5、6種を揃える魚串です。

    天然鯛のカブト焼550円(税込)。水気の少ない鬼おろしで擦った大根が身の味わいを引き立てる

    天然鯛のカブト焼550円(税込)。水気の少ない鬼おろしで擦った大根が身の味わいを引き立てる

 プリプリの赤エビに、噛むほどに甘味が増すゲソ、皮ぎしの脂がジワリと広がる鯖、みずみずしい甘みのホタテなど、あれこれ少しずつ摘まめるのが嬉しい人気メニュー。品書きにないものもあり、この時季ならブリや金目鯛が入ることも。絶妙な火入れで仕上げ、粗塩でぐっと旨みを増した魚串片手に、燗酒をきゅっとあおれば、これぞ冬の醍醐味です。

お酒が進む一品も豊富
普段使いで楽しめる一軒

    脂ののったのどぐろの煮付け1650円(税込)

    脂ののったのどぐろの煮付け1650円(税込)

 もちろん、1尾や片身を突きたい魚党なら、煮付けや塩焼に加え、カマやカブトも日替りで提案。天然鯛のカブト焼など、立派なお頭とカマが付いてお値打ち感たっぷり。みっちり詰まったカマのムチムチ感、皮の香ばしさ、ほほ肉のきめ細かさと部位ごとの味わいも楽しめます。

 とはいえ、「魚ばかりでは飽きるので」と、修業時代に学んだ焼鳥やおばんざい、自家製の焼豚やゆで豚など、炭焼きが焼けるのを待つ間も、酒肴に困ることはありません。

    自家製焼豚600円(税込)

    自家製焼豚600円(税込)

 一見、人の名前のような屋号ですが、「じょーじ」とは「常時」の意。「日常的に、普段使いで来てほしいので」との思いを込めた今井さん。行きつけにしたい穴場の新顔です。

    れんこんきんぴら350円(税込)

    れんこんきんぴら350円(税込)

【炭焼じょーじ】

  • 電話:078-221-2020
    営業時間:18:00~24:00
    住所:兵庫県神戸市中央区八雲通3-1-2
    アクセス:阪急神戸線・阪神本線「春日野道」駅より徒歩8分
    定休日:火曜

この記事を作った人

取材・文/田中慶一

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