スポーツ選手の食事ってどんなもの? ~アスリートから学ぶ食の大切さ~
スポーツの世界で活躍するトップアスリート達は、普段どんな食事をしているのでしょうか。それらは、私達一般人にとって参考になるものなのか。アスリートの強靭な肉体を作る食事法について紹介します。
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アスリートの肉体の秘密は特別な食事メニューなのか
「PFC比」コントロールが競技に適した肉体を作る
アスリート食で今日から私もスーパーボディになれるのか
アスリートの普段の食事は、特別製のスペシャルメニューなのか
スポーツの世界で活躍するトップアスリート達は、普段から私達一般人とは違う特別なメニューを食べているのでしょうか?
実はアスリート達の多くが普段食べているのは、ひとつひとつのメニュー自体はそれほど「特別」という程ではなく、私達と殆ど変わらないごく普通の食事である事が多いようです。彼らが一般の人の食事以上に気を使い工夫を凝らしているのは、メニューそのものよりも、食事の回数と量、食べるタイミング、栄養のバランスといった、食生活そのものなのです。
肉体作りに最も重要なのは「PFC比」のコントロールだった
アスリートの肉体作りに最も重要なのが、摂取する栄養素のバランスです。たんぱく質(Protein)、脂質(Fat)、炭水化物(Carbohydrate)の頭文字を取って、「PFC比」と呼ばれています。競技によっても違いが出ますが、スポーツ選手は、たんぱく質20%、脂質20%、炭水化物60%のカロリー比が基準とされています。
勿論、それぞれの競技によってより多く必要となる栄養素を、選手が工夫して補う場合も多々あります。試合のある日には普段より運動量が増えるので、炭水化物の比率を増やしたり、白米のおにぎりやうどんなど、消化の良い形で摂るのが効果的です。また、持久力の必要なサッカー選手等は、カリウムを多く含む食品を摂ることで、足がつりにくくなる効果があるそうです。
アスリートの食事は一般人も参考にして大丈夫なのか
トップアスリートという、いわば「特殊な人たち」の食事の摂り方は、私達のような一般人が参考にして良いものなのでしょうか?
職種や体格、年齢等にもよりますが、一般人が一日に必要とするカロリーは、女性で概ね2500kcal前後、男性で3000kcal前後と言われているのに対して、アスリートは一日4000~5000kcalが必要となります。当然ながら、アスリートの食事法をそのままの形で取り入れる訳にはいきませんが、一般人が様々な形で参考にし取り入れていく事は十分に可能です。先程出てきた「PFC比」も一般用に数値を置き換えれば十分応用できます。一般の成人では たんぱく質15%、資質25%、炭水化物60%位が最も健康に良く、太りにくいとされているそうです。食事を見直し理想的な「PFC比」を保つことで、メタボ防止効果がある事も分かっています。
アスリートの食事から学ぶべき最も重要なポイントは、長い目で見てバランスよい食事を摂り続ける習慣を作る事の大切さ。言い換えれば、長期的な栄養バランスのコントロールが重要と言う点です。1食や2食程度の食事を改善したところで、大きな効果は望めません。
「最近ちょっとメタボが気になるなあ」なんて思っている方は、無理なダイエットを試みるより、気長に食事のバランスを整える方が効果的なようです。
斎藤 健(フリーライター)
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