<できる大人の食事のマナーvol.4> お酒のマナー
ビールや日本酒、ワインとそれぞれお酌に関するマナーが存在します。また、それぞれを一番おいしく味わうための注ぎ方、注がれ方、グラスの持ち方や注ぎ足すタイミングなど、会食相手に快く過ごしてもらうための“お酒のマナー”を学んでいきましょう。
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【ビールの作法】注がれる際、グラスは傾けなくてもよい?
【日本酒の作法】NGマナーの「逆手注ぎ」とは?
【ワインの作法】グラスを当てて乾杯してはいけない?
【酒席の作法】「ここからは手酌でいいよ」と言われたら……
1.ビールの作法
「とりあえずビール」という機会も多く、いちばん最初に目につくのが“ビールのマナー”。ビールにも注ぎ方、注がれ方のマナーがあるのできちんと心得ておき、第一印象をよく会食をスタートさせましょう。
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ビール瓶のラベルが上になるように右手で瓶のはらを持ち、左手を軽く添えます。はじめは緩やかに、だんだん勢いをつけて、泡が出始めたら再び緩やかに注ぎましょう。
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ビールを受ける際は両手で受けます。右手でグラスを持ち、左手で底を支えます。傾ける人も多いですが、自然な角度で持ち、泡がこぼれないようにしましょう。
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グラスを傾けるのがマナーという声も聞きますが、その必要はありません。傾け過ぎるのは逆にNGです。ただし、泡が立ちすぎてしまいそうな時は若干傾けて調整しましょう。
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ビールは飲み干すまで注ぎ足さない方が美味しく飲めるとされています。また、お酒を勧められた人も飲み干してからお酌を受けるのがマナーとされています。グラスのビールが残り少なくなったら「ビールはいかがですか?」と声を掛け、相手が飲み干してから注ぎ足しましょう。ただし、相手がそのままグラスを差し出してきた場合、上から注ぎ足しても構いません。
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乾杯の際、年配者や偉い方のグラス位置が上にくるよう、自分のグラスは下から差し出します。もちろん、グラスは両手で持つのが基本です。
2.日本酒の作法
日本酒にも独自のルールがあり、盃をテーブルに置いたまま酒を注ぐ“置き注ぎ”はタブーとされています。 また、一気に飲み干さず「少量、多め、少量」と3回に分けて飲むとおいしくいただけるとされています。
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お酒を注ぐ際は、右手の甲を上にして徳利のはらのあたりを持ち、左手は下に添えます。初めは細く、次第に太く、最後に細く、お猪口の八分目まで注ぎましょう。
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手の平を上に向けて注ぐ“逆手注ぎ”もまた、失礼にあたります。必ず右手の甲を上にして注ぐようにしましょう。
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お酒を注がれる際は、必ずお猪口に両手を添えます。乾杯の際は軽く掲げ、お猪口同士を合わせて音を立てたりしないようにしましょう。
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片手でお酌を受けるのはマナー違反です。また、お膳に置いたままお酒を受けるのも失礼にあたるので注意しましょう。
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注がれたら必ず口をつけてからテーブルへ。一気に飲み干さずに、最初は香りを楽しみながら少量口に、少し間を置いてやや多めの量をいただきましょう。
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よくやりがちな徳利を覗き込む、という行為。これは下品に見えるのでやめましょう。また、飲み干した徳利を倒しておくのもタブーです。
3.ワインの作法
ワインやシャンパンに詳しい人は、周囲に知識を披露したくなるもの。 中にはそれを疎ましく思う人もいます。ワインの知識の披露はほどほどにし、場の空気を読むことも大切です。
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エチケットを上にして注ぎます。注ぐ量はグラスの1/3程度を目安に。並々と注がないのは、ワインの色を判断する際にグラスを傾けるためです。
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注がれる場合は、ワイングラスは置いたままにするのが基本。グラスを持って注がれるのを待っていると「ワインを知らない人だな」と思われてしまいます。グラスの脚に指を添えて、軽く支える程度にしましょう。
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フランス式では完全に飲み干す前に、イギリス式では完全に飲み干してから注ぎ足します。ただし、時間によって味や風味の変化を楽しむものや白ワインに関しては完全に飲み干してから注ぎ足すことをおすすめします。
ワインをおいしく飲むコツ
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ワインは温度に敏感です。ワイングラスの脚が長いのは手肌の温度でワインの味が変わらないようにするため。飲む際はグラスの脚を持ちましょう。
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ワインを注がれたら、グラスを軽く回してワインを空気に触れさせてください。まずは香りを楽しむことからはじめましょう。
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香りを楽しんだら今度はひと口含み、舌の上で転がすようにして味見をします。甘み、酸味、塩味、渋み、苦み、コクなど口当たりをチェックしましょう。
4.酒席の作法
「今夜は無礼講で」。そんな言葉を信じて失敗してしまうこともある酒席。お酒にまつわるトラブルを避けるためのコツを知っておきましょう。
こんなときどうする?
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話を盛り上げなければ、と一生懸命頑張って空回り。そんな時、若手なら「教えてください!」という姿勢で聞き役に回りましょう。
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「ここからは手酌でいいよ」。そんな言葉を鵜呑みにしてはいけません。「お酌が得意なんです」などと言いながらきちんとお酌をしましょう。
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スマホはテーブルの上に置かないのが基本。シャツの胸ポケットに入れていても目立ちます。バッグかパンツのポケットに入れておきましょう。
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飲みすぎて記憶を飛ばしてしまった場合、翌日速やかに謝罪を。状況を聞き、心を込めて謝りましょう。
ここで差がつく! お酒のマナー
いつも通りの行動が、酒席の空気を一変してしまうこともあります。会食相手のみならず店全体の空気が変わる、そんな悲劇を避けるためにも基本を身に着け、スマートに振る舞いましょう。
「お酌」は相手との距離を縮めるための重要なコミュニケーションツール。正しい方法を知っていれば、良好な関係が築けます。お酌をする際・される際のマナーをきちんと知り、印象アップを目指しましょう。
次回のvol.5は、意外と知らない「箸とおしぼりのマナー」です。
撮影/芝崎テツジ 取材・文/ヒトサラ編集部
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