更新日:2026.06.19デート・会食
東京・丸の内|週末は美術館とフレンチへ。【ミクニ マルノウチ】で五感を刺激する「五味への旅」
東京駅や二重橋前駅からすぐ、三菱一号館美術館に隣接する「丸の内ブリックスクエア」にお店を構える【ミクニ マルノウチ】。三國清三シェフがプロデュースする、江戸東京野菜など地産地消にこだわったナチュラルフレンチのお店です。今回は、皇居や丸の内エリアの散策、美術館巡りの際に立ち寄りたい、週末限定ランチコース「“Porte”~五味への扉~」を実食ルポ。五感を刺激する贅沢なひとときをお届けします。
花と緑に包まれ、五感で味わう地産地消のナチュラルフレンチ
赤煉瓦の美術館と豊かな緑が調和する、ヨーロッパの街角のような美しい中庭
東京・丸の内にある「丸の内ブリックスクエア」。その一角には、復元された歴史的建造物「三菱一号館美術館」と、四季折々の草花が息づく一号館広場(中庭)が広がっています。まるでヨーロッパの街角に迷い込んだかのようなクラシカルで洗練されたロケーションは、週末の散策やアート巡りにぴったり。【ミクニ マルノウチ】へと向かうアプローチから、これから始まる特別な時間への期待に胸が膨らみます。
大きな窓から丸の内の街路樹を望む、明るく開放感あふれる店内。中央にはその季節に合わせた花が生けられています(この日は紫陽花)
中庭の階段を上がりお店に一歩足を踏み入れると、そこは都会の喧騒を忘れさせてくれる緑豊かなオアシス。ダークブラウンを基調とした落ち着いた店内には、フラワーアーティストが手がけた瑞々しい生花が各テーブルを彩り、パリのエスプリを感じさせる優雅な空気が流れています。大きな窓の外には丸の内の美しい街路樹が広がり、四季の移ろいをすぐそばに感じられるのが魅力的で、これ以上ない最高のロケーションです。
メニュー表には、一皿ごとにテーマとなる「味覚」が記され、これから始まる食の旅への期待が高まります
【ミクニ マルノウチ】の真骨頂は、東京都内で生産される旬の食材を中心とした「地産地消」へのこだわりです。伝統の“江戸東京野菜”やブランド食材をふんだんに使用したお料理は、素材本来のパワーと栄養がぎゅっと凝縮されています。そして、このお店ならではのユニークな試みが、人間の味覚の基本である「五味(甘味・塩味・酸味・苦味・旨味)」をテーマにしたコース構成。テーブルに用意されたメニュー表をめくると、それぞれの料理の横に「旨味」「苦味」といった言葉が添えられており、どんな味わいが隠されているのか、五感を研ぎ澄ますエッセンスになっています。
土日祝限定コース「“Porte” ~五味への扉~」を堪能
Amuse
(旨味)『フランス産 プティポワのムース ズワイ蟹とキャビア コンソメジュレ』
瑞々しいグリーンのグラデーションに、エディブルフラワーが華を添えるアミューズ
Hors d'oeuvre
(苦味)『昆布〆した初鰹の燻製 江戸前ハーブと柑橘のサラダ ケフィアと苦菜オイルのコンディモン』
コントラストの効いた色彩が美しい、アートのように繊細な前菜
Soupe
(甘味)『新玉葱の冷たいポタージュ』
なめらかな新玉葱のポタージュに、カリカリとした食感のアクセントが楽しい一皿
まず目の前に運ばれてきたのは、五味の最初の扉を開く「旨味」のアミューズ。瑞々しく甘み豊かな旬のプティポワ(小さなグリーンピース)のムースに、旨味が凝縮されたズワイ蟹の身とコンソメジュレが重なります。キャビアの程よい塩気が全体をきりっと引き締め、口の中で幾重にも広がる豊かな旨味の余韻に、思わずため息がこぼれます。
続く前菜のテーマは「苦味」。丁寧に昆布締めをして燻製された鰹は香ばしく、少し厚めのカットで食べ応えも抜群です。表面に塗られた沖縄県産「苦菜(にがな)」の緑のピューレと、ベースにあるケフィアソースの爽やかな酸味が、カツオの旨味と見事に調和。マイクロリーフや柑橘、エディブルフラワーが彩る一皿は、心地よい大人の苦味がクセになる味わいです。
そして「甘味」を表現したスープは、今が旬の新玉葱をじっくり炒めてつくられた冷製のポタージュ。新玉葱そのものが持つ優しい甘味が凝縮されており、なめらかな口当たりの中にカリカリとした食感のアクセントが利き、素材のポテンシャルの高さに感動させられます。
Main dish
(酸味)『桜鯛のポワレ 春キャベツのマリネ ソースヴァンブラン』
パリッと香ばしい皮目と、ふっくらとした身のコントラストが絶妙な桜鯛のポワレ
プラス3,300円で、絶妙な火入れで美しくバラ色に染まった黒毛和牛のフィレ肉『黒毛和牛のロティ 季節野菜とソースボルドレーズ』を選ぶことも可能
コースに含まれるお魚料理と、プラス3,300円で選べるお肉料理をそれぞれ注文してシェアすることに。
「酸味」をテーマにしたお魚料理『桜鯛のポワレ』は、桜鯛の皮目がパリッと、身はしっとりふっくらと仕上げられています。白ワインをベースにしたクラシカルで濃厚なソースヴァンブランに、爽やかな春キャベツのマリネの心地よい酸味が加わることで、後味がすっきりと軽やかに。
また、プラス料金でいただいた「塩味」のお肉料理は、『黒毛和牛のロティ』。ナイフがすっと入るほどの柔らかさで、絶妙な火入れによって閉じ込められた肉汁が口いっぱいにあふれます。赤ワインを使ったソースボルドレーズの深いコクと、厳選された季節野菜、そしてお肉の輪郭をくっきりと引き締める極上の「塩味」の調和はまさに至福。ちなみに、コースのお肉料理は『仔羊の煮込み』(+料金なし)からも選択可能です。
Dessert / Cafe&Mignardises
(酸味)『数種の柑橘をつかったカタラーナ グランマニエのソース』 / コーヒー&小菓子
旬の柑橘が爽やかに薫る、見た目も鮮やかなデザート『数種の柑橘をつかったカタラーナ グランマニエのソース』
「五味への旅」の締めくくりとなるデザートは、「酸味」がテーマの一皿。濃厚でなめらかなカタラーナに、数種類の旬の柑橘があしらわれており、口に運ぶと柑橘のフレッシュな酸味が弾けます。食後のコーヒーと可愛らしい小菓子をいただく頃には、心も身体もすっかり満たされていました。
【ミクニ マルノウチ】が提案する「五味への旅」は、ただおいしいだけでなく、「これはどの味覚だろう?」と会話を弾ませてくれる最高のアトラクション。オリジナルの美濃焼の器や、テーブルを彩るフレッシュフラワーの演出など、まさに五感すべてが刺激される素敵な時間を過ごせました。
平日は4品、土日祝は5品になるこの贅沢なランチコース。他にも通しで楽しめる全6品のフルコース『“Clé” ~五味への鍵~』や、お顔合わせにぴったりなプランも用意されているそうです。
次の週末は、丸の内でアートに触れたあと、この「五味への扉」を開けて、記憶に残る特別なランチを楽しんでみませんか。
この記事を作った人
取材・文/嶋亜希子(ヒトサラ編集部)
東京・下町出身。アパレル業界を経て出版社へ。12年勤務し、編集長も務める。その後「ヒトサラ」で編集を担当し、現在はグルメ業界9年目。パンとフルーツが好きで日々の楽しみに。@papapa_paaan
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