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更新日:2018.09.15食トレンド

鈴木京香インタビュー『食べる女』ーあらゆる世代のオトナ女子にエールを!京香流テッパン差し入れもご紹介

“豪華女優8人、夢の共演作”としても注目を浴びる『食べる女』(9/21公開)で、料理屋の女将を演じた鈴木京香さん。「実生活でも食べることが大好き!」という鈴木さんに、食を通して現代女性たちの“今”を描いた本作のこと、そしてご自身の食との関わりについて伺いました。

鈴木京香インタビュー『食べる女』ーあらゆる世代のオトナ女子にエールを!京香流テッパン差し入れもご紹介

雑文筆家の敦子(小泉今日子)が暮らす古い一軒家には、今日も敦子と幼馴染みの大親友・美冬(鈴木京香)が作る料理を目当てに、年齢も職業もタイプも違う女たちが集まってくる。おいしいごはんとお酒と女の本音トーク。皆、悩みや孤独を抱えているけれど、そんな気の置けない仲間たちとの宴で充電すれば、また明日も頑張れる──。奮闘しながらも自分の人生を徐々に“味わえていく”彼女たちの姿が、見ている私たちの背中もそっと押す、まさに応援歌のような映画です。

Interview

「“菜の花の昆布〆を手づかみで食べて!”には、さすがに驚きました(笑)」

───映画はまず、鈴木さんと小泉さんが台所で一緒に料理をするシーンから始まりますが、お二人、絶妙なコンビネーションでしたね。

鈴木京香(以下、鈴木):私は料理屋の女将という設定ではあるんですが、料理をしていたのはトン子(敦子)の家。なので私はトン子を補佐する形で動くことを心がけていました。あくまでもこの台所の主はトン子だと。女性ってそういうところがあると思うんです。その補佐の仕方も、長年の友情がある二人ですから、意識するでも急ぐでもない、自然に呼吸が合う感じでできたらいいなと思っていました。

───そんな二人の料理を、ドド(沢尻エリカ)や多実子(前田敦子)を交えて食べるシーンにもグッとつかまれました。このときの食べ方には、原作・脚本等を担当された筒井ともみさんの細かな指導があったとお聞きしましたが。

鈴木:作ったお料理は、いわゆるご馳走ではなくて、そのときの旬のものをシンプルに調理したものなので、気取らないで食べてということだと思うんですが、さすがに「菜の花の昆布〆め」を手づかみでと言われたときは驚きました(笑)。でも、確かに手で食べた方がおいしそうだし、実際、家にちょっと友だちが寄って食事をするときのことを考えれば、こういうのこそリアルなんだろうなとも思いましたね。

───というと、鈴木さんもお友だちを家に呼んで食事会をしたりするのですか?

鈴木:最近は、お仕事の関係で体重を落とさなければならなかったので(笑)少し減りましたけど、前はよくやっていました。それは、この映画のような女子会だったり、お友だちがダンナ様や子どもちゃん連れで来る会だったりいろいろですけど、家でお料理をして皆で食べることって、昔から大好きなんです。もちろんひとりのときも、基本的には自分で作っています。本当に簡単なふつうのものですけどね。

「“食べさせる女”、“食べる女”である以上に “食べてきた女”として」

───ところで、今回の映画にはおいしそうな料理がたくさん出て来ますが、その中でご自分のメニューとして取り入れたものなどはありますか?

鈴木:「トマトと卵と白きくらげの炒め物」はさっそく家で作りました。白きくらげではなくて普通の黒いきくらげで、ですけど(笑)。うちにはよく、知人がトマトを大量に送ってくださるんですが、そんなときはこれだな、と。私、卵も大好きですし、なにより調理法としても簡単なので、もう何度も作っています。

───食べることが好きで、日常的にお料理をし、よくお友だちを招いて食事会をしているという鈴木さんは、食生活に関してはまるで劇中のトン子のようですね。

鈴木:でも、私の家はアパートなので、トン子のように庭で七輪を使ったりするような、ワイルドなことができなくてちょっと残念なんです。お庭の家庭菜園で育てたものをパッと抜いてザザッと洗って料理に使うーーなんてことにもすごく憧れるんですけど……。本当に、映画の中のシーンのように、皆で縁側に足を投げ出して、お月見をしながらごはんが食べられたら最高だなと思いますね。

───そんな食を中心にすえながら、この映画では、登場人物たちが寄り添いつつも各々が懸命に生きていく姿が描かれていきますが、その中で美冬を演じながら大切にしたのはどのような点でしょうか?

鈴木:美冬という女性は、過去に辛いこともあったトン子の切なさや生き方をずっと見続けてきた友、なので、寄り添い方をどう表現するかが大事だなと思っていました。そういう意味で、役としては女将なので“食べさせる女”ですし、また“食べる女”でもあるんですが、いちばん重要なのは、長い年月を通してトン子と一緒に“食べてきた女”であることなのかな、と。撮影中には常に、このことを意識していたような気がします。

テッパン! 差し入れ品

ハードな撮影現場で喜ばれる差し入れ。鈴木京香さんがお気に入りの“差し入れ”を教えていただきました。

【菓匠三全】の『萩の月』

よく差し入れるのは『萩の月』。私の郷里、宮城のお菓子です。「一緒だとやっぱり『萩の月』がある!」みたいに、定番として固めていきたいという目論みもあって(笑)。このお菓子の魅力は、普通のカスタードとは違うクリームの味。個包装なので忙しいスタッフさんがパッとポッケにも入れられる。いろいろ考慮したうえでのおススメ品です。

【菓匠三全 広瀬通り 大町本店】
電話:022-263-3000
住所:宮城県仙台市青葉区大町2-14-18
営業時間:8:00~19:00
定休日:元旦

※お電話/FAXにて通信販売を行っております。
フリーダイヤル:0120-46-3000
FAX:0120-33-2580

『食べる女』

    (C)2018「食べる女」倶楽部

    (C)2018「食べる女」倶楽部

“恋愛に逃げ腰なのをごまかして蓄財にはげむ女”(沢尻)、“たまにジャンクな食べ物やオトコを夢想するアラサー女”(前田)、“別れても元夫を愛し続ける自立した女”(山田優)等々……東京の街に漂い生きる、自由だけれど孤独な女たち。彼女たちの事情や葛藤をトン子や美冬がそれとなく見守る中、迷える女たちは自分の人生をきちんと“味わえる女”になっていけるのだろうかーー。
 そんな彼女たちにそれぞれ関わる男には、これまた豪華にクセのある役者からミュージシャンまでを起用。女たち同様、まさに“今”を映す彼らも含めた、これら主要人物たちのアンサンブルも見事! きっと誰もが、彼女、彼のいずれかに、自分を重ね、共感することができる……はず!

  • (C)2018「食べる女」倶楽部

    (C)2018「食べる女」倶楽部

  • 『食べる女』
    2018年9月21日より全国劇場にて公開
    小泉今日子、沢尻エリカ、前田敦子、広瀬アリス、山田優、壇密、シャーロット・ケイト・フォックス、鈴木京香
    原作:「食べる女 決定版」(筒井ともみ著)
    脚本:筒井ともみ
    監督:生野慈朗

『食べる女』予告

この記事を作った人

撮影/三橋 優美子 取材・文/塚田 泉

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