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吟味されたレシピによる 究極の“普通”の凄み【ほそやのサンド】

仙台・国分町で長く愛されている喫茶店がある。“ごく普通”が極まったハンバーガー、そしてサンドウィッチを求めて、皆足をとめる。仙台通ならかならず、誰しもが訪れるであろう【ほそやのサンド】、ぜひ立ち寄ってみてほしい一軒だ。

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【ほそやのサンド】の押しも押されもせぬセンターは、無論ハンバーガーだ。粗いミンチの肉々しいパティ、少し甘めのバンズ。128万個以上を売り上げた代表的メニューは、上質な牛肉のおいしさを存分に味わう品。しかし、初代マスターの粋が詰まった『ダッグウッドサンドイッチ』には、この店のもう一つの美点がよく表れている。

    「ハヤイ、んまい、やすい」の『ほそやのハンバーガー』350円(税込)

【ほそやのサンド】のサンドイッチは、8枚切りのパン3枚を用いる。ポテトサラダはほどよく塊を残して、食べ応えがあるように。キュウリもトマトも瑞々しいけれど、水っぽさはない。ボンレスハムは軽くスモークをかけた特注品を80gになるようカット。挟んだレタスもしゃっきりとした歯ごたえを残している。そして、バターにも抜かりなし。片面はプレーンを、もう片面には芥子バターを塗り、パンが余計な水分を吸わないようにコーティングしてある。

    アメリカ生まれの漫画「ブロンディ」に登場する巨大サンドから名付けられた『ダッグウッドサンドイッチ』650円(税込)

 ボリュームはありつつ、女性でも一口ですべての層を頬張れるギリギリの厚み。自家製マヨネーズを効かせたポテサラがソースのようにとろけ、野菜の歯ごたえとハムの旨みを包み込む。芥子のわずかな刺激、ふんわりしたパンのやさしさ。一つずつに込められた手間暇と考え抜かれた組み合わせが、ごく普通のサンドイッチを唯一無二のものに変えている。

    13年間の海外勤務を経て店を継いだチーフこと2代目の正弘さん。3代目・暁裕さんとともにカウンターに立つ

「おじいちゃんは勉強熱心な人だったから」と2代目の正弘さん。初代の手つきを見て覚えたレシピを、書き残しているのだという。

 たかがサンド、されど。細やかな工夫の一つずつが積み重なり、【ほそやのサンド】たらしめているのだ。

  • 電話:022-223-9228
    住所:宮城県仙台市青葉区国分町2-10-7大内ビル
    アクセス:勾当台公園駅から徒歩7分
    営業時間:11:30~22:00(日曜、祝日は20:00まで)※パンが売り切れ次第終了の場合あり
    定休日:無休

この記事を作った人

文・ナルトプロダクツ 撮影・戸澤直彦(Photo Mart)

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