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更新日:2021.08.26食トレンド グルメラボ

幸せなブランチのお供はボリュームたっぷりサンドウィッチで。【パーラー江古田】|シェフがオススメするお店に行ってみよう

普段から通っている本当においしいと思うお店を、プロの料理人に聞く「シェフがオススメするお店」。その中から、ヒトサラ編集部が気になるお店をピックアップして食べに行きました! 今回は、江古田にある人気パン屋さんの【パーラー江古田】。おいしいサンドウィッチをいただき、至福の時間を過ごしてきました。

パーラー江古田のショーケース

こんにちは。毎週木曜にお届けしている〈シェフがオススメするお店に行ってみよう〉シリーズ。今回から編集部の東が担当いたします! それでは早速「シェフがオススメするお店」サイトからピックアップした、お店と料理をご紹介!

行ってきたのは、江古田にあるカフェを併設したベーカリー【パーラー江古田】さん。学芸大で人気のイタリアン、【リ・カーリカ】の堤 亮輔シェフが好きだと語るパンがいただけるのです。

【パーラー江古田】をオススメする料理人
【リ・カーリカ】堤シェフ

【リ・カーリカ】堤シェフ

生きた酵母の香りがふわっと口の中に広がり自然と体になじむ。いちばん好きなパンです。店主の原田さんは発酵や熟成に関する知識が深いので、よく教えてもらいます。

お店のオープンは8:30から。

おいしいパンをいただくことを考えるとモーニングがいいかな、でもランチも捨てがたいな......なんて前日から考えていましたが、ちょっとゆったり気分で遅めの朝ごはん、すなわちブランチな時間に向かうことにしました。

    パーラー江古田の外観

    到着したのは朝10:30ごろ。お店の外にはすでにお客さんが並んでいました

お店の前で待つこと10分ほど。テイクアウトで訪れたお客さんと入れ替わるようにお店のなかに入ると、まずはパンが並んだショーケースがお出迎え。

ずらりと並んだパン。うう、どれもおいしそう......!

「帰りに絶対買って帰ろう......」とショーケースを眺め決意したところで、スタッフさんから声がかかり中のカフェスペースに案内されます。

    パーラー江古田のショーケース

    さまざまな形のハード系のパンや、野菜やフルーツが乗ったもの、キッシュなど豊富な種類のパンたちは見ているだけで気分が上がります

カフェスペースにはカウンターとテーブル席があり、合わせて13席ほど。こぢんまりと落ち着いた雰囲気です。

さてさて、今日はなにをいただこうかなとメニューを開きます。が、数がとにかく多い。どれを選べばいいんだ、と嬉しい悲鳴です。ここはスタッフさんを呼び、秘儀「オススメってなんですか……!?」を発動します。

「様々なパンを食べ比べしたいのであれば『パン盛りセット』もオススメです。あとは旬のお野菜などと合わせたい場合はサンドウィッチもありますね。サンドウィッチはパンも選べるんですよ!」

    パーラー江古田のメニュー

    なんとサンドウィッチのパンは11種類から選べるのです。所々に書かれた「おいしいがちょっと食べづらい...」という説明書きが優しくて愛おしい

「しまった、また選択肢が増えてしまったぞ。」私のなかの井之頭吾郎が眉をひそめてつぶやきます。とは言いつつ、パンが選べるというのはとっても心惹かれるポイント......!

ということで、今回は2種類の具材を選べるサンドウィッチ『W(ドッピオ)』を注文。パンは全粒粉入りで複雑な味わいという『チャバタ』をセレクトしました。

    サンドウィッチ『W(ドッピオ)』

    サンドウィッチの『W(ドッピオ)』1,300円。具材は「チキンとまいたけのオーブン焼き」と「季節野菜のオーブン焼き バルサミコソース」を選択しました

あ......厚い......!

大きなハンバーガーを彷彿とさせるビジュアル。具材を2種盛りにしたことにより高さが出て、かなりボリューム感たっぷりのサンドウィッチに仕上がりました。これをがぶりとかぶりつきたい......!

    サンドウィッチ『W(ドッピオ)』

    チャバタはメニュー表に「形は食べやすいです」のコメントがあり、その通り手で持っても崩れそうで崩れません

わしっと手で掴んで口に運びます。大きく口を開けて、はぐっ。

ざく!ざく!っと心地の良い音が口の中に響きます。はじめに感じるのはパンの優しい甘み、そしてバルサミコの酸味をまとったまいたけ。しっとりとした鶏肉、そしてとろりと柔らかに仕上げたかぼちゃとナス……。

んん〜〜〜......!
たまらない......!

じんわりと噛み締める幸せ、これこそハード系パンでつくったサンドウィッチの醍醐味。
具材が主張しすぎず、パンの香りと味もしっかりと感じます。そこには甘さだけではなく、パンを焼き上げたときのほろりとした苦味もあります。時間が経ちバルサミコソースが染み込むと、しっとりもちもち食感に変わるのもおもしろい。

    パーラー江古田の内観

    古民家を改装した店内。この懐かしくおだやかな雰囲気で味わえるのも【パーラー江古田】の良さなのです

カフェラテと一緒に楽しみながら、ゆっくりと堪能。
ごちそうさまでした〜!

一瞬ボリュームに圧倒されてしまいましたが、気づいたらぺろりと完食。堤シェフが言うように「身体になじむ」ような優しい味わいのパンだからこそ、こんなに食べれるのだろうなぁとしみじみ。

パンも雰囲気も、スタッフさんも、ここにあるすべてが「やさしい」という言葉がぴったりのお店。忙しなさはどこかに置いて、この場所にはゆっくりと時間がある時に訪れるのがいいのだろうと思います。文庫本を持ってくるのが吉です。

そしてイートインはもちろん、お持ち帰りをして自宅で楽しむのもいいですよね。

    季節野菜のフォカッチャ

    『季節野菜のフォカッチャ』240円

千葉県の農家さんでとれた野菜をたっぷりのせたフォカッチャは食べ応えも満点。ほどよい塩気はワインと合わせていただいてもいいかもしれません......!

そして季節のオススメ『桃のブリオッシュ』は「もう一度食べたい!」と思わせる逸品。
ふわっふわで軽い口あたりの甘いブリオッシュ生地、そしてお酒に漬けたような苦味をまとったジューシーな桃。パンの甘さと桃の苦味のバランスが絶妙で、そこに上品なカスタードが全体をまとめてくれるのです。

とりあえず半分だけ......と思ってカットしたのに、あまりのおいしさにぺろりと食べてしまいました。

  • 桃のブリオッシュ

    『桃のブリオッシュ』290円。卵・牛乳・バターたっぷりの生地はふわふわ

  • 桃のブリオッシュ

    桃の下にはカスタードクリームが。冷蔵庫で冷やしていただきます

この魅力的なパンたちを求めて、朝からお客さんの絶えない【パーラー江古田】。お昼過ぎには売り切れ商品も出てしまうので、やはりブランチな時間に訪れるのがオススメです。

そしてイートインもテイクアウトも「どのパンにしよう」と存分に迷うその時間が、また幸せなのです。

この記事を作った人

ヒトサラ編集部・東

北海道出身。昼からひとりで飲みに出かけたい編集者。小麦を使ったクラフトビールとうどんが好き。

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