寒い冬。たらふく飲んでそばで〆たい「そば飲み」にオススメの5軒|ヒトサラ編集部がオススメするお店
新そばの季節を経て年越しそばに向かっていく年末シーズンは、やっぱりそばに心を惹かれてしまう。忘年会でたらふく飲んでも、その後にはスルスルと食べられてしまうあの喉ごしを今日も求めています。今回はお昼からサクッと飲めたり、1軒目としても使えるお店から、飲んだ後に立ち寄りたいお店まで、そば好きのための「そば飲み」が楽しいお店を、編集部員が奮ってご紹介します。
「そば飲み」のお店
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しっぽり飲みがマイブーム 鈴が推す【夕星】/代官山
少量多皿を愛する 宿坊が推す【蕎麦おさめ】/目白
「茶色いは正義」が座右の銘 寺見が推す【そば切り うちば】/青物横丁
朝まで飲みたい中野が推す【麻布十番蕎麦居酒屋 そばごや】/麻布十番
オトナ女子 嶋が推す【麻布山 蕎庵 三たて(みたて)】/麻布十番
1.しっぽり飲みがマイブーム 鈴が推す【夕星】/代官山
日本×フランス。新感覚を味わう「今宵ノ酒ト蕎麦ヲ愉シム」粋なひと時
手打ちの江戸切りそばを、十割もりと粗びきの2種で楽しめる『もりと粗挽き2種もり』
“和”のイメージが強いそばですが、何やらフレンチを取り入れた異色のそばコースが食べられるお店があると聞きつけ、出合ったのが【夕星】です。代官山駅から徒歩3分のところに位置する同店は、外観は京町屋風、そして中に入れば浮世絵が飾られて……と思いきや、椅子や食器はフランスブランド。既に異色コラボへの期待が高まります。さっそく名店【レザンファン ギャテ】のテリーヌとの組み合わせを楽しむことができる「今宵ノ酒ト蕎麦ヲ愉シム」そばコースを頼みました。
フランス料理の名店【レザンファン ギャテ】の松澤直紀シェフによる『レザンファン ギャテ特製 コラーゲンたっぷり鶏肉と豚足のテリーヌ』
鶏肉と豚足のテリーヌは、上に乗ったすだちが活きた繊細で爽やかな風味。確かにフレンチであり珍しい組み合わせですが、驚くほどに和のコースに馴染んでいます。聞くと【夕星】のそばと合わせるために、と特別に考案されたとのことで納得。メインの十割もりと粗挽き、二種のせいろへと自然な流れでコースが繋がっていきました。なお、厳選した日本酒や焼酎と「愉シム」ための『ごぼう天婦羅』も人気。食事も空間も、新たな組み合わせと粋なひと時を楽しみに訪れてみては。
2.少量多皿を愛する 宿坊が推す【蕎麦おさめ】/目白
古民家でいただく在来種のそばを食べ比べ
昼夜問わず、コース料理とアラカルトを用意。好きな「そば飲み」を楽しめる
かつて西麻布で人気を博していた名店、【蕎麦おさめ】が目白に移転したのは2023年4月のこと。築100年を超える古民家を改装し、身も心も暖かくなる空間は平日のお昼でも賑わいを見せ、すでに地元の方から愛されているのが分かります。「在来種」のそばを大切にしたスタイルはそのまま、日本酒に合う一品料理も豊富にラインアップ。
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長崎県・対馬の在来種を使用した十割そば
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こちらは鳥取県伯耆町の在来種
この日はランチで『そば三昧コース』(5,500円)をお願いしました。『粗挽きそばがき』に始まり、『湯葉の刺身』や、『ほたての西京味噌漬け』など、お酒の進む前菜盛り合わせや、そばに使用する食材を使用した名物の『玉子焼き』を堪能。お待ちかねのそばはせいろ、粗挽き、玄挽きの3種類を順番にいただき、在来種の持つそれぞれの風味や豊かな味わいを楽しむことができます。日々変わる品種を食べに、定点観測しに訪れたい1軒です。
3.「茶色いは正義」が座右の銘 寺見が推す【そば切り うちば】/青物横丁
気軽に本格手打ちそばを。立ち食いそばの概念を覆す名店
季節毎にかわる期間限定メニュー、冬の定番『牡蠣そば』1,300円(税込)
「安くて美味い」という表現、本気でそう思えるお店って実は少ないもの。元々はウォーキングの途中に見つけたこちら、店外から見ることのできるそば打ちの所作が美しく見入った上、その足で入ったお店です。
まず驚かされたのは、あんな本格的にそばを打ってるのに「立ち食いそば」だということ。店内に漂うそばの香り、トントンと響くそばを切る音、高級そば屋にいるかのような錯覚に陥ります、自分が立ってることを除いて。
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天ぷらにも注目、この日は季節限定『舞茸天』180円(税込)や紅ちく天170円(税込)。揚げたてさくさくです。
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入口横にある小窓から、そば打ちの様子を見ることができます。
手打ちで、二八そばで、立ち食いというちょっと混乱しそうな要素満載ではありますが、このお店は圧倒的なそばのクオリティで全てを持っていくのです。二八としては太めの切り込み、噛みしめるほどに風味が鼻を突き抜け、甘みが口に広がります。天ぷらや山菜などの具に注目しがちですが、ここまで主役感を出してくるそばを私は知りません。
だからといって、具材に一切妥協が感じられないのがこちらの真骨頂。趣向を凝らした期間限定メニュー、舞茸など季節感溢れる天ぷら、週末には10食限定の十割『田舎そば』を出すなど、もはや立ち食いのレベルを凌駕して、老舗のそば屋みたいな風格さえ感じられます。
蛇足ですが、店内にはそば好きのバイブル、名作漫画「そばもん」全巻を完備。手間暇かける分、通常の立ち食いそばに比べると提供時間に余裕があるので、読みながら待つのがオススメです。
値段は通常、味は極上。誰かが言ったこの言葉、私は「そば切り うちば」さんに捧げたいと思います。
4.朝まで飲みたい中野が推す【麻布十番蕎麦居酒屋 そばごや】/麻布十番
朝5時まで営業!いつ行ってもおいしいお酒とそばが楽しめる
そばの種類と太さが選べる『鴨ちらしせいろ』
11時30分から朝5時まで通し営業しているので、お昼から軽く飲みたい時にサクッと入ったり、飲んだ後の2軒目として利用したり、使い勝手の幅広さが魅力の【麻布十番蕎麦居酒屋 そばごや】。まず食べていただきたいのはそばです。そばの実が黒い殻に包まれたまま石臼で引いた「玄挽きそば」と、そばの実の皮を剥いて作った「丸抜きそば」の2種類から選べます。「玄挽きそば」は殻の食感とそばの香りが引き立つので、そば本来の味わいを存分に楽しめて、太さも「細麺」、「中細麺」、「太麺」の3種類から選べます。私のオススメは一般的なそばの太さの「中細麺」。鴨油を合わせた甘みのあるつけ汁は濃いめで食欲を掻き立てられます。
鴨のおいしさがストレートに味わえる『国産鴨のタタキ』
もう一品外せないのが『国産鴨のタタキ』。チェリバレー種合鴨を使用し、鶏肉と比べ赤身が強く厚みのある脂身ですが、融点が低いため口の中で溶けやすくて柔らかいので、口当たりが非常にいいです。塩や醤油でシンプルにいただくので、どのお酒とも相性は抜群。お酒を飲まない日でも、このタタキを目当てに訪れたいと思うほど、鴨のおいしさに出合えるオススメのお店です。
【麻布十番蕎麦居酒屋 そばごや】
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電話:03-6811-5613
住所:港区麻布十番2-8-17 斎藤ビル 1F
店舗詳細はこちら >
5.オトナ女子 嶋が推す【麻布山 蕎庵 三たて(みたて)】/麻布十番
そば×シャンパーニュ×極上マグロの三重奏
そばと鮪のスペシャリテ『蕎麦粉のガレット』。店主の出身地・富山県産の、在来種のそば粉100%で焼きあげたガレットはもっちりとした食感。わさびをのせて包んでいただきます
鮪の仲卸として有名な「やま幸」が手掛けるそば屋。店主は日本料理の名店【京味】出身で、そばの名店でも研鑽を積まれた方。さらにそば屋には珍しいソムリエもおり、極上の鮪とそばを組み合わせたオリジナリティ溢れるメニューとシャンパーニュとのマリアージュが楽しめる、希少なそば屋です。一般的なそば屋とは異なる、新感覚の“蕎麦懐石”が楽しめます。
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細切りで喉越しのよい『せいろ』。食べている最中に“おかわり”したくなる旨さ
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客が来店してから目の前で打つそば。太さ違いで楽しめます
そばは客が来店してから目の前で打ってくれるので、そのパフォーマンスも見どころ。打ち立てのそばは、細切りですがしっかりとコシがあり、在来種を使った豊かな香りが鼻を抜けます。写真の通り、サイズ違いのそばを楽しめるのも三たての醍醐味。
この日はコースだったので、『蕎麦前(7種)』や『炊きたてご飯の鮪丼』、『香箱ガニの蕎麦』なども頂きました。早い時間帯はコースのみですが、比較的遅い時間まで開いており、平日の20時30分~はアラカルトでも楽しめるので、2軒目使いにも重宝します。
ヒトサラ編集チーム
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オトナ女子 島
少量多皿を愛する 宿坊
しっぽり飲みがマイブーム 鈴木
朝まで飲みたい 中野
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